永田裕志とオカダ・カズチカが戦う前に学ぶべき歴史

永田裕志とオカダ・カズチカが戦う前に学ぶべき歴史を書いていきたい。

2020年6月24日、新日本プロレスの『ニュージャパンカップ2020』は激闘の2回戦へと突入する。

新日本プロレスのエース・棚橋弘至選手や『NEVER無差別級王者』鷹木信悟選手、鈴木みのる選手らが一回戦で姿を消していることを考えると、32人のエントリー選手全員がこの試合に照準をあわせてコンディションを整えてきたことが分かる。

ここからは更に目を離すことができない試合の目白押しである。そんな確信を持ちつつ、おそらくはメインイベントになるであろう“ブルージャスティス”と“レインメーカー”5年振りのシングルマッチを伝えていきたい。

天敵・鈴木みのる選手を破り勢いにのる永田裕志選手と元マネージャー・外道選手を相手にウォーミングアップと調整を終わらせたオカダ・カズチカ選手。

2人が最後にシングルマッチでぶつかったのは、『G1クライマックス25』だ。

後楽園ホールはほば永田コール一色。改めて見てみると、外道とのタッチをしてから開始のゴングを待つオカダ・カズチカ選手が印象的な滑り出しだ。

2015年のオカダ・カズチカ選手は今よりも一回り細い。そう。この時はまだ若干26歳。新日本プロレスで言えばヤングライオンでもおかしく無い年齢なのである。

開始早々の大歓声。永田裕志選手がオカダ・カズチカ選手のラリアットをエビ反りの要領で上手くかわしたのだ。

ヒラリと体勢を立て直した永田裕志選手の表情を一言で表現するなら、綺麗なドヤ顔がそこには広がっていた。

「俺はこんなこともできるんだよ?オカダくん」

そう言わんばかりのドヤ顔。さらに後楽園ホールの観客を煽るように両手を天高く広げていく。

ここから天を見上げたら“レインメーカーポーズ”である。

これにはオカダ・カズチカ選手も「まいったね、こりゃ」という顔を浮かべている。

おっさんの人気侮るなかれ。なぜならば新日本プロレスファンは“おっさん(ズ)ラブ”な人材ばかりなのだ。

ここからはグラウンドでネチネチと追い込み、激しいエルボーの打ち合いへ。永田裕志選手がレスリングならば、俺はジャベだと言わんばかりに2020年ではほぼ見ることがなくなった複合関節技を披露する。

——とても惜しい試合でしたが?
永田「いやぁ、確かに強かったわ、オカダ。強いよ。ただ一個だけ言わせてくれ。『レベルが違う』っていうから、どんだけ手も足も出ないぐらいとてつもないぐらい強いのかと思ったら、まだそこまではいってないな。世界最強と言われた様々な人間と闘ってきて、手も足も届かないっていうなら、もう言う必要はないけど。アイツにはまだどっかで勝てる要素はある。今回はほんと強かった。でも明日への道は塞がったわけじゃないってのが、試合通じてよくわかったよ。アレ伸びしろはあるだろ。まだまだ強くなる。一言いえるのは、俺ともっと闘えばさらに強くなるよ、アイツは。これはハッキリ言う、棚橋中邑がああやって強くなったように、オカダは俺と闘えば、まだ違った強さを身に着けることができる。そのためには、俺がまだまだ叩き潰さなきゃダメだ。でもどうかな? 凱旋して3年で初めてシングルマッチだからね、アイツは。組んでくれるかな? もし組まなかったら惜しいってことだね。俺と闘えばまだまだ強くなる。そして俺も強くなる。向こうはたぶん嫌がるんじゃない。だから今日はカウントに入れないはずだよ、きっと。だって嫌な相手だもん、一番。効いたよ、でもやりがいがあるよ、俺はね。向こうはどうか知らないけど。後楽園のファンに一言お礼を言っておいてください。『どうもありがとう』って。こんな老いぼれに声援送ってくれて」

 

柴田勝頼の言葉

オカダ・カズチカ選手が外道選手から勝利を奪った後、バックステージで言い放った言葉。その言葉に僕はあるレスラーの顔を思い浮かべていた。

柴田勝頼だ。何故なら、第3世代と柴田勝頼選手が2015年に繰り広げた激闘の数々を繰り返し見ていたためだ。

「けつの青い先輩たち」。そんな言葉で柴田勝頼選手は天山広吉選手、小島聡選手、中西学さん、永田裕志選手を揶揄した。

棚橋弘至選手がキチッと超えた壁に自分も筋を通したい。自分色に染め上げた「NEVER」を舞台にすることで、それが可能になるはずだ。

ことの重大さや本当の意味は当人たちにしか分からない。ただ、心に響く激戦の連続としか言いようがなかった。

永田裕志選手とオカダ・カズチカ選手がぶつかり合った数ヶ月ほど前。永田裕志選手は福岡国際センターで柴田勝頼選手を破り、『NEVER無差別級王者』となっていた。

その一ヶ月後にベルトを奪還した柴田勝頼選手について永田裕志選手はこう語っている。

「柴田がいれば新日本プロレスは大丈夫だ」と。

LA道場のヘッドコーチとして次々と新日本イズム(柴田イズム)を“注入”したレスラーを輩出している現状を考えると、永田裕志選手の言葉は間違いなく正しかった。

 

5年振りのシングルマッチ

いよいよ今日、オカダ・カズチカ選手と永田裕志選手の2人が激突する。ミスターIWGPと新日本プロレスに金の雨を降らせた次世代のIWGPヘビー級王者。

永田裕志選手と鈴木みのる選手の試合が全世界に向けたメッセージであったならば、この試合にはどんな魂が込められるのだろうか。

父と子。いや、歳の離れた兄と弟か。青く気高い獅子の血が流れる“ブルージャスティス”と闘う龍と高潔な獅子の血が混じり合った“レインメーカー”。

一発勝負のトーナメントでは下馬評は当てにならない。ただし、この5年の間にオカダ・カズチカ選手は恐ろしいまでに強くなった。

永田裕志選手を通らずに強くなったオカダ・カズチカ選手。この試合は第三世代で唯一2回戦に進んだ男が魅せる生存戦略なのだ。

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