二冠戦、3つの可能性。オカダ・カズチカの優勝って信じる? 

二冠戦、3つの可能性。オカダ・カズチカの優勝って信じる? 

2020年6月24日、“ダンディーなオジサン”こと永田裕志選手との壮絶な試合を終えたオカダ・カズチカ選手。

2012年のイッテンヨンでアメリカから新日本プロレスへと凱旋帰国を果たし、翌月には棚橋弘至選手がV11の記録を作っていた「IWGPヘビー級ベルト」に挑戦。

初挑戦でタイトルを奪取した偉業をファンとマスコミは“レインメーカーショック”と称えた。

中邑真輔選手には及ばなかったものの24歳での戴冠は歴代2位。棚橋弘至選手ですら29歳での初戴冠だと考えれば、とんでもない記録であることが分かる。

オカダ・カズチカ選手の逸話はまだまだある。彼がベルトを保持した状態に限定するが、60分一本勝負「IWGPヘビー級選手権試合」で乱入などの行為がない限り、数年以上に亘り敗戦していない。

2016年の内藤哲也選手はSANADA選手の乱入。ケニー・オメガ選手は時間無制限3本勝負だった。

2020年の東京ドームで内藤哲也選手に敗れたが、それは「IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルW選手権試合」でのこと。

二冠王に固執していた内藤哲也選手とさほど興味の無かったオカダ・カズチカ選手。最終的にはこの差だったのかなとも思う。

さて、本題だ。もしも、並み居る強豪を倒し、オカダ・カズチカ選手が「ニュージャパンカップ2020」を制した場合、それは「IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルW選手権試合」についてどう触れるのか?ということである。新日本プロレスを巡る二冠戦という新しい価値観。ここにオカダ・カズチカ選手はどう食い込んでいくのだろうか。

 

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Wチャンピオンという概念

新日本プロレスを含めた全てのエンターテイメントが数ヶ月におよびストップしたことは不運としか言いようがない。いや、不運という言葉では済ますことができないほどの悲しい出来事だと深く受け止めなければならないだろう。

現在の二冠王である内藤哲也選手に関してもそう。試合がなかったことで二冠王というブランドがイマイチ分かりにくいものになってしまった。

さらに今回の二冠王は偉業であると同時に新しい影を作りつつある。それは、『IWGPヘビー級ベルト』、『IWGPインターコンチネンタル』それぞれの価値が非常に曖昧になってしまっこと。そして、どちらかのベルトを持った状態よりも上の概念ができてしまったことで、未来の二冠戦が頭に浮かんでしまいがちということだ。

例えば、オカダ・カズチカ選手と中邑真輔選手がそれぞれのベルトを懸けた二冠戦を行うだなんて想像すらしてこなかったはずだ。

それぞれ別の世界観で価値を創出していたはずが、同じレスラーが所有したことで“二冠王”という新しい価値が生まれてしまった。二本のベルトを単独で持っているだけでは、完璧じゃない。そんなイメージがついてしまう可能性は拭えないだろう。

 

3つの選択肢

あの日、「IWGPヘビー級ベルト」が最強のベルトだと主張した飯伏幸太選手。そして、二冠戦についてずっと異議を唱えていたオカダ・カズチカ選手。

改めて考えてみると、オカダ・カズチカ選手はファン投票の結果として二冠戦を受け入れただけであり、自発的にやりたいとは一言も言っていないのである。

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ただ、内藤哲也選手の主張を受けたファンの意見。2020年は東京ドームで2days開催が決定したこともあり、目玉カードを欲していたことは事実。

そうした状況下でオカダ・カズチカ選手ファン投票をぶち上げ、納得はしていないがファンの意見を聞くというスタンスを取ったのだ。

なので、僕は二冠戦について3つの可能性があると思っている。

まずは、オカダ・カズチカ選手が二冠戦を拒否する可能性。優勝者として、前王者として権限を主張して、「IWGPヘビー級」のみで試合をしたいと発言するのだ。

続いては二冠戦こそ行うものの結果が異なる。

1つは即返上。もう一つは封印である。中邑真輔選手が輝かせたベルトを封印することは考えにくいため、おそらくは即返上だろう。

では即返上した場合はどうなるか?「IWGPインターコンチネンタル王者争奪トーナメント」の開催を宣言する。「ニュージャパンカップ」が終わった次のシリーズでも再びトーナメントまたはリーグ戦を開催するというプランだ。

おそらく渡航制限が解けるのはまだしばらく先になるだろう。“ガイジン”レスラーの参戦が難しい状況では対戦カードもマンネリしてしまう可能性も拭えない。

違った角度からこれまでになかった景色を魅せる必要があるのだ。

 

レインメーカーにしかできないこと

「G1クライマックス」の優勝者が東京ドームで挑戦する流れを作ったのはオカダ・カズチカ選手である。「レインメーカーに相応しい挑戦の場所を用意しろ」これが当時、マネージャーを務めた外道選手の主張だった。

あれから8年。今度はオカダ・カズチカ選手が新しい主張をする可能性は高い。そして、これはオカダ・カズチカ選手にしかできない仕事なのだ。

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