オカダ・カズチカとEVILが「ニュージャパンカップ2020」決勝へ進出!

オカダ・カズチカとEVILが「ニュージャパンカップ2020」決勝へ進出!

金曜8時に新日本プロレスが帰ってきた。約34年振りのカムバックということで、プロレス人気回復の象徴的なエピソードだとも言えるだろう。

生中継となった試合は2つ。セミファイナルのSANADA選手VSEVIL選手とメインイベントのオカダ・カズチカ選手VS高橋ヒロム選手である。

今後の新日本プロレスを占う運命の日。まずは、セミファイナルの試合からレポートしていきたいと思う。

戦いのを告げるゴングが鳴り響くとSANADA選手が握手を要求。パートナーとして正々堂々と戦おうというアピールだったように思う。

握手には応えたもののいきなりの大技・EVILを狙う。

この試合。開始早々のテーマは「警戒」だったように思う。

「今のEVILは何をするか分からない」

SANADA選手はずっと警戒態勢を解かない。開始早々、パイプ椅子を持ち出すEVIL選手。

本格的に凱旋帰国当初のEVIL選手が帰ってきたように思う。

攻める、攻める、攻める。

使えるものは何でも使う。レフリー、パイプ椅子、コーナーロープ。

殴る、蹴る、踏みつける。

棚橋弘至選手は「EVILがラフに振り切ることで善と悪に見えてきた」とコメント。

獣神サンダー・ライガーさんは「SANANA選手は戦い方が綺麗。EVIL選手の方が幅がある」と語る。

勝利にこだわること。凱旋帰国当初のギラギラした自分に戻ったことでEVIL選手の魅力が爆発的に増した印象を受ける。

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闇の王へのエール

改めて考えると、怪奇派のヒールレスラーだったEVIL選手が歓声を集めていたことの方がおかしかったのかもしれない。

「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」はSANADA選手と高橋ヒロム選手の加入以降、ならず者のヒールユニットからダークヒーローユニットへと変貌を遂げた。

ビジュアルは悪そうでも戦い方はクリーン。ここ数年のEVIL選手はそんなイメージが定着していた。

隣に立っていたパートナーのSANADA選手は、オカダ・カズチカ選手のライバルとして認められ、シングルベルトにこそ手が届いていないが圧倒的な存在感を放っている。

一方で、EVIL選手はいい試合こそあるが結果に結びつけることができずキャリアの踊り場で悩み苦しんでいたように思う。

勝つんだよ、絶対勝つんだよ

スカル・エンドを解き、ラウンディングボディプレスを発射。仕留めにかかったSANADA選手をEVIL選手が迎撃する。

お互い厳しい表情を浮かべる中で、EVIL選手はレフリーを排除。その流れのままSANAやんのSANAやんを一閃。

悶絶する天才に対してパイプ椅子を取り出すと。首へ大ダメージを与える。

更にはSANAやんへ2発目を打ち込む。最後はパートナーへEVILを叩き込む。

パートナーに対して非情なる勝利を掴んだEVIL選手。絆で結ばれた「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」に不協和音が鳴り響く。そんな日が本格的に訪れた気がした。

 

レインメーカーとタイムボム

2012年以降の新日本プロレスて凱旋帰国直後からシングル戦線で圧倒的な結果を残してきたレスラーと言えば、この2人だろう。

“レインメーカー”オカダ・カズチカ選手はヘビー級で。“タイムボム”高橋ヒロム選手は“ジュニアヘビー級”で結果を残し続けてきた。

階級が異なることで、決して交わることのなかったはずの2人がいよいよシングルマッチで激突するのだ。

先に入場したのは高橋ヒロム選手。(野上慎平アナウンサーじゃない...涙)

続いて、オカダ・カズチカ選手が登場。蛍光ガウンが今日も眩しい。

高橋ヒロム選手が笑いながら詰め寄る。いよいよ運命の試合か始まる。

試合開始早々、「オカダ!!!」高橋ヒロム選手が叫ぶ。

改めてになるがこの試合は金曜8時に生中継されている。

「IWGPジュニアヘビー級王者」として「IWGPヘビー級王者」にゴールデンタイムで挑戦する。これが高橋ヒロム選手が描いた“広い夢”だ。

まだ全ての夢が叶った訳でない。それでも、胸の中に高まる気持ちがあったように見える。

 

オカダ・カズチカの強さ

棚橋弘至選手、獣神サンダー・ライガーさんはオカダ・カズチカ選手について「経験値が凄すぎる」と語った。

僕ならの解釈で言えばオカダ・カズチカ選手には勝ち癖がついている。

シングルマッチで言えば負ける方がレアなのだ。アクシデントや番狂わせがない限り自分は負けない。

そんな自信から来るマウンティング。気持ちの強さがオカダ・カズチカ選手にある。

エルボー合戦で高橋ヒロム選手は敢えて同じ土俵で打ち合うことを選んだ。

ウエイトでは不利だと分かっていても、打ち合った。

ヘビーとジュニアは上下じゃないんだ。左右の違いなんだ。負けてない、負けてないんだ!と気迫のこもったエルボーを見舞い続ける。

だが、オカダ・カズチカ選手は怖いくらいに冷静だった。

 

獣神の心得

ダメージを最大化するなら何をすれば良い?そんなことから獣神サンダー・ライガー選手のオリジナル技は生まれてきたという。

試合後半、高橋ヒロム選手はサンセットフリップ・パワーボムが炸裂するも、獣神サンダー・ライガーさんの目には何か意図があるように見えたらしい。

20分経過。オカダ・カズチカ選手のツームストン・パイルドライバーが炸裂。そして、今回の「ニュージャパンカップ2020」で猛威を振るっている変形のコブラクラッチへ。

ただし、高橋ヒロム選手は諦めない。デスバレーボムを見舞う。

そして、高橋ヒロム選手が掟破りのレインメーカーから必殺のタイムボムが炸裂!!

狙うはタイムボム2。

ローリング式のレインメーカーをDで切り替えす。さらには対ヘビー級用の新技を見舞う。

ジュニアチャンピオンの意地。俺が負けたらジュニアな負けることになる。その心が高橋ヒロム選手を突き動かす。

オカダ・カズチカ選手はローリング式のレインメーカーから変形のコブラクラッチへ。

そして、オカダ・カズチカ選手はジュニアの王者へ敬意を払い...正調式のレインメーカーへは行かず、変形式のコブラクラッチへ。

最後はレフリーストップでの決着となった。

強すぎる男オカダ・カズチカ選手が決勝戦へと駒を進めた。

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