逆転の内藤哲也が終了!?次のテーマは何だ!

逆転の内藤哲也が終了!?次のテーマは何だ!

昨晩くらいにTwitterを見ていると、新日本プロレス『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』の内藤哲也選手がいくつか2020年8月19日に発売される書籍についてのリツイートをしていた。

『トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO3』。いよいよ内藤哲也選手の自伝も3冊目に突入。三部作の最終巻が発売される運びとなった。

僕は今回のシリーズを楽しく拝読していたのだが、途中からあれ?と思うことがあった。連載が進むにつれて、今にドンドンと迫ってくる。

いや、これは迫りすぎではないか?書き下ろしであれば、ギリギリまで迫って書籍化するという意図は分かる。

ただ、今回のシリーズは新日本プロレス公式スマホサイトで連載されていたインタビューを再編集したものである。

途中でストップする選択もあったはずなのだ。

2017年の棚橋弘至選手を東京ドームで倒した『IWGPインターコンチネンタル選手権試合』。2018年東京ドームのメインイベント『IWGPヘビー級選手権試合』などキリが良さそうなところを軽く突破して、話はドンドン今に迫っていった。

『トランキーロ 内藤哲也自伝』は史上初の『二冠王』に輝いたところまで到達し、書籍が刊行される。

僕が内藤哲也選手のリツイートで!?となったのはこれだ。

“逆転の内藤哲也”の物語は、ひとまずここで完結。と書いた編集者のツイートを内藤哲也選手がリツイートしている。

つまり、明確に2020年の東京ドームで“逆転の内藤哲也”は幕を下ろしたのだ。では、ここからどんな世界、どんなテーマを魅せていくのか。今日はこの点を考えてみたい。

 

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EVILに対して“上司”のような言葉を浴びせる

東京スポーツのインタビュー(ファミレス劇場)に応えていた内藤哲也選手。EVIL選手の離反対して、静観の姿勢を見せていた。

ベルトを奪われた悔しさや離脱に関する寂しさはあっても、去る者は追わず。EVIL選手が『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』から離れるという選択についてとやかく言う気はないという考え方だ。

ただし、この後から彼の発言は非常に会社の上司を彷彿とさせるものになってくる。

後々この決断は後悔することになると思いますよ。俺にはLIJの4番手に甘んじていた現状から逃げたとしか見えなかった。結果を残したのは素晴らしいことなんだけど、安易な方法に逃げてしまったかな」。セコンド介入など手段を選ばず結果を求めるのは、LIJ結成当初の内藤も通ってきた道だ。それだけに「本当にそれでよかったの? なにか新しいものをつくるならまだしも、BCに入ってそれをやっても結局は二番煎じ以下ですよ」と切り捨てる。

出典:東京スポーツ

 

もっと今の場所で頑張るべきでは?

これは、人事と人材業界で約10年くらい過ごしてきた僕の解釈だ。

今の会社で結果が出ないから違う会社に転職した部下がいきなり、自分のクライアントを奪って莫大な利益を生んだ。

例えるならば、こんな状況だろうか。

今は姑息な手を使って結果を残せたとしても、安易なやり口では長続きしないのでは?という意見だ。

また、ダーティーファイトやタイトルマッチで“パレハ”の乱入などは己がやってきたことをなぞっただけだとバッサリ。内藤哲也選手からすれば、もう少し違った形での別れを望んでいたようにも感じるコメントだった。

「もっと今の会社で頑張ったほうがよかったんじゃない?」これは定番の言葉である。

そういった意味で、内藤哲也選手はEVIL選手を会社の頼りになる部下という目線で見ていたのかもしれない。

勝ち癖をつける意味

ただ、僕はもう少し、ドライな目線で一件を見ている。プロレスに問わず、人生で必要なのは勝ち癖である。

結果を出せる人が結果を出せるのは結果を出してきたからだ。

ようするに勝ってる人は次も勝てるし、負けてる人が次も負ける確率が高いということになる。

EVIL選手は何がなんでも勝つことで勝ち癖を付けてきた。内藤哲也選手、オカダ・カズチカ選手、SANADA選手、後藤洋央紀選手、小島聡選手、YOSHI-HASHI選手を倒した戦績は伊達ではない。

この一連のシングルマッチで身につけていても不思議ではないのだ。勝ち癖ってやつを。

棚橋弘至選手やオカダ・カズチカ選手、内藤哲也選手も勝ち癖を付けることで、大きな結果を残してきた。

僕の周りでもそう。転職してからジャンプアップした人間の方が明らかに多い。力をつけて、他の場所で解き放つ。これはキャリア形成の上で必要な過程でもあるという見方もあるのだ。

ただし、スカウトが来たからと動くのは短絡的である。自分に必要なタイミングで自然と身体は動くのでその時を逃さないようにキャリアを形成して欲しい。※何の話だ。

 

再浮上のストーリー

2017年、東京ドームのリングで棚橋弘至選手(当時40歳)は内藤哲也選手から引導を渡された。“100年に一人の逸材”、新日本プロレスのエースの時代は終わった。

ここからは俺の時代。そんな意味を込めて倒れる棚橋弘至選手に頭を下げていた。

ここから棚橋弘至選手が新日本プロレスのど真ん中に帰ってくるまで2年の歳月が掛かった。

タグチジャパンで再生の糸口を掴み、内藤哲也選手から『IWGPインターコンチネンタル』ベルトを奪還するも、ど真ん中に帰ってきた感覚はなかったはずだ。

2016年にスタートした“ロス・インゴ旋風”はそれほどまでに凄すぎた。おそらく「IWGPインターコンチネンタル」のベルト破壊事件がなければ、今でもあの勢いが続いていたような気がする。

※流石にやり過ぎだと内藤哲也選手に対して、誹謗中傷が飛び交った一件である。

ただし、かつてほどではないが、今でも猛威を奮っているのは確かである。再会した会場の『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』着用率を見れば明らかではある。

“史上初の二冠王”に輝いた男は今週末の結果を問わず、“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手に対するリベンジを誓っている。

5人のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを率いて、今後一体どんなテーマをもち、新日本プロレスを盛り上げていくのか。

内藤哲也選手はスターダスト・ジーニアスから制御不能のカリスマとなり、一つの物語を終えた。

そして、逆転の内藤哲也の次の物語はすでに動き始めているのかもしれない。まずは、土曜日の「SENGOKU LORD in NAGOYA」を楽しみに待ちたい。

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