マスター・ワトの髮はなぜ青いのか?高橋ヒロムへの決意表明
マスター・ワトの髮はなぜ青いのか。VS高橋ヒロムへの決意表明について書きたい。
いよいよ新日本プロレスのリングへ凱旋した川人拓来選手ことマスター・ワト選手。
“Way to the grandmaster”。メキシコで約2年過ごした若獅子はグランドマスターを目指すものとして進化を遂げた。
新日本プロレスでの復帰第一線では、キャリアで圧倒的に上回るDOUKI選手から白星を飾るなど、好調な滑り出しを見せた。
現在は“猛牛”天山広吉選手のバックアップ(俺がプッシュしたる!)を受けつつ、「鈴木軍」の“ヒールマスター”金丸義信選手と抗争中にある。
ただし、高橋ヒロム選手以降、ヤングライオンがいきなりベルトに挑戦し、いきなりトップ戦線に躍り出る流れがあった中でマスター・ワト選手は比較的スロースターターとも言える滑り出しだ。
キャリアとしての派手さこそ無いが、“Way to the grandmaster”というコンセプトともマッチしているように思う。これから成長し、新日本プロレスの頂点を目指すマスター・ワト選手。そんな彼には自然と応援したくなる魅力が詰まっていると言えるだろう。
そして、いよいよ新日本プロレス公式スマホサイトでマスター・ワト選手の単独インタビューが実施された。
その内容は少し読んだだけでも、なるほどと唸る点も多く読み応えはバッチリ。メキシコでカワトサンとして活躍する途中から髮の色青い(コスチュームはもっと青い)のは何か理由があるのかな?と思っていたのだが、合点がいった。
彼が意識しているのは現「IWGPジュニアヘビー級王者」高橋ヒロム選手である。彼のトレードマークである赤い髪に対抗する形でマスター・ワト選手の髮は青いのだ。
この流れを紐解くには2016年にまで時計の針を戻す必要があるので、少しお付き合いいただきたい。
タイムスプリッターVSタイムボム
2016年。新日本プロレスジュニアはKUSHIDA選手の天下だった。絶対的エースとしてん君臨するようになった“タイムスプリッター”。一体誰がストップ・ザ・KUSHIDAを成し遂げるのかと思っていたら、落ちこぼれだったはずの練習生がヤングライオンとして成長し、海外で完全覚醒。
“カマイタチ”と呼ばれた男は高橋ヒロム(当時、髙橋ヒロム)として凱旋帰国を果たした。
「KUSHIDA!お前は可愛そうなやつだよ〜。東京ドームでーお前は終わりだ!!!」
今よりも少しサイケデリックなキャラクターで凱旋帰国した“タイムボム”は「IWGPジュニアヘビー級選手権試合」に初挑戦し、初戴冠を実現した。
これが彼の広い夢につながる第一歩だった。
赤い髪と青い髪
新しい時間軸を作る“タイムスプリッター”。彼が作ってきた新しい時間軸を爆破し、“制御不能”な新しい景色を見せてきたのが高橋ヒロム選手こと“タイムボム”だ。
圧倒的な実力とストーリーテリング、ドラマ性。更にはカリスマ性。ダイナマイトボディいっぱいに詰め込んだ魅力で、あっという間に新日本プロレスの頂点へと上り詰めた。
新しい時間軸を爆破した“赤い髮”の男。彼は狙う側から狙われる側になった。
新日本プロレスの新星であるマスター・ワト選手。彼の標的は高橋ヒロム選手だったのだ。
ワト そうですね。「頂点を獲りにいく」という言葉どおり、自分はIWGPジュニアヘビー級チャンピオンの高橋ヒロム選手を狙っていたので。だから、DOUKIに対しては「なんやコイツ?」っていう気持ちでした。でも、襲われたからには「まずはコイツからだ。ひとつひとつ片付けないと」って感じで、気が引き締まりましたね。
時間の次は色で対比を見せてきた。彼がグランドマスターになるためには高橋ヒロム選手を乗り越える必要があるのだ。
蹴り技主体。新しいジャンル
マスター・ワト選手の凱旋試合を見た方の多くがその蹴りの多彩さに驚いたのではないだろうか。
タイチ選手ように重たい蹴りを武器に試合を組みたてるタイプはいるが、彼のように変幻自在の蹴り技を魅せるケースはとにかく珍しい印象を受けた。
新規のファンが見ても分かりやすいファイトスタイル。新日本本隊所属というベビーフェイス感。完成した段階での凱旋帰国ではなく敢えて発展途上中であることを明示するキャラクターコンセプト。
マスター・ワト選手はとにかくこれまでに無いことを連発している。
そもそも凱旋帰国したヤングライオンがいきなり奇襲を受けることがここ数年前例にない。いつも襲撃を仕掛ける側だったはずである。
金丸義信選手との“マスター”対決が差し迫る中で、一体これからどんな試合を見せてくれるのだろうか。とにかく今後に期待しか無い。
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