『NJPW STRONG』スタートの日に柴田勝頼へ想いを馳せる

『NJPW STRONG』スタートの日に柴田勝頼へ想いを馳せる。

2020年8月8日から新日本プロレスワールドで配信がスタートする『NJPW STRONG #1 LEC Presents NEW JAPAN CUP 2020 in the USA First-Round』。

“日本の新日本プロレス”が『NEVER無差別級6人タッグ』の新王者決定トーナメントと新設された『KOPW2020』の話題で盛り上がる中、いよいよ“アメリカの新日本プロレス”が本格的に始動する。

“バレットクラブ”のKENTA選手やタマ・トンガ選手、タンガ・ロア選手。2020年、とうとう覚醒した雰囲気のあるデビット・フィンレー選手。みんな大好きジェフ・コブ選手、ROHからの刺客ブロディ・キング選手など名レスラーが集うトーナメントで“脱ヤングライオン”を果たしたカール・フレドリックス選手はどんな試合を魅せるのか。

運命のめぐり合わせか初戦の相手は、彼の師匠である柴田勝頼選手を裏切ったKENTA選手だ。しかも第1試合である。

本日11時からの配信開始を前に今日は柴田勝頼選手について書きたいと思う。そう言えばキチンと棚橋弘至選手との実況についても語っていなかったので、その感想をしっかりと書いていきたい。

 

f:id:yukikawano5963:20200808074121p:plain

飴と鞭のバランス

レインメーカーの前に立ちはだかった“新日本プロレスのエース”は、柴田勝頼選手とのW解説で“アメ”の役割を担った。

『Lion's Break Collision』で柴田勝頼選手が魅せた解説。これが非常に的確で面白いものだった。そして、明らかに辛口だった。

新日本プロレスからLA道場の立ち上げとヘッドコーチという重責を任された漢は、明らかに“解説者”としての才覚を発揮していたのだ。

僕は解説者について非常に難しい役回りだと思っている。説いて解く。言葉で今目の前で起こっている事象を語るわけだが、その塩梅が本当に難しい。

視聴者の目線を考えると、推し選手を貶されるのは決して気分のいいものではない。また、レスラーはそれぞれが個人事業主であり“誰か”に否定されたりする生き方をしてない。それが分かるからこそ、必要以上には踏み込めないのだと思う。

ミラノ・コレクションA.T.さんは逆張りでチェーズ・オーエンズ選手や“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手などをプッシュする解説をすることで、こんな見方があるのかと可能性を示してる。

 

ヘッドコーチだけが言える言葉

ただし、柴田勝頼選手は違う。

自らの教え子であり、黒パンツ・黒シューズを卒業したカール・フレドリックスへ「蹴りがしょっぱい」、「ピアスが邪魔」、「コスチュームのひらひらがいらない」など、辛辣な意見を連発。

他のレスラーに関しても「1番印象に残ったのがコスチューム(デニム地)」とバッサリ切ることも珍しくない。

山崎一夫さんがやたらと後藤洋央紀選手に厳しいコメントを残す(気持ちが散漫しているなど)ことはあっても、全体的に辛口なのは柴田勝頼選手ならではだろう。だが、それがいい。それがハマったのだ。

“ガイジンレスラー”だけの試合というある意味、新日本プロレスにとっても新しい挑戦がスタートしたタイミングで、彼の言葉を通じて“このブランドを育てていく”という目線を持つことができた。

僕たちも長くこの配信を見ることで出場するレスラーたちの成長を見守るのだ。そんな気持ちにさせられたのである。

そして、何よりも隣に棚橋弘至選手が座っていたことが大きい。彼の口調は常にマイルドだ。激辛料理の刺激とヨーグルトの酸味と甘味。そんな解説席が非常に面白い。

 

久しぶりの夢。ザ・レスラーの夢

今の時刻は7時29分。今日は土曜日なので9時にこのコラムは公開される。僕は滅多に夢を見ないタイプだ。一年に数回程度しか夢を見ない。まぁ、プロレスに夢を見ているから必要ないのだと割り切っているのだが、たまに見る夢だからこそしっかりと内容を覚えている。

昨晩、久しぶりに夢を見た。

いつもどおり新日本プロレス公式スマホサイトで試合をチェックしている時のこと。こんな文字が目に入ってきた。

柴田勝頼復帰戦&引退試合。

その瞬間、夢の中にも関わらず震えていた。いよいよこの時が来るのかと。

“ザ・レスラー”がセルリアンブルーのリングに一度だけ帰ってくる。実はKAMINOGEの100号でロングインタビューに答えていた柴田勝頼選手はリングへの復帰についても言及していた。

KAMINOGE 100

KAMINOGE 100

  • 発売日: 2020/04/05
  • メディア: 単行本
 

※99号・中邑真輔選手、100号・柴田勝頼選手、101号・棚橋弘至選手と表紙が続いていたのは明らかに編集者たちの意図を感じる。

いつかそんな日が訪れるかもしれない。対戦カードは新日本本隊とCHAOSの一騎打ちだった。

ここはうる覚えなのだが、柴田勝頼選手と同じコーナーに棚橋弘至選手の名前があった。そして、対角線にはオカダ・カズチカ選手と後藤洋央紀選手の名前があった。ただ、4人タッグマッチではなかった気がする。

僕は何かが起きるのが本当に恐いので生涯現役のヘッドコーチとして生きて欲しいと願っているのに、どうしてこんな夢を見たのだろうか。

自分でも自分の夢が不思議だった。ただ、最近柴田勝頼選手の解説を聞いたりすることができるのは本当に嬉しい。

また、ドキュメンタリー動画の撮影もして欲しいし、アメリカでの生活を綴った書籍も発売して欲しい。書籍のタイトルは『心・体・技』だろうか。

柴田勝頼イズムに触れることができる『NJPW STRONG』は本日から配信開始だ。

→【ランキング参加中】人気プロレスブログはここからチェック!【クリックで応援お願いします】

→NJPW FUNのTwitterフォローはこちら