鷹木信悟VS鈴木みのるはイデオロギーを懸けた戦いになる？
鷹木信悟VS鈴木みのるはイデオロギーを懸けた戦いになる？
2020年8月29日に明治神宮野球で開催される「D4DJ Groovy Mix PresentsSUMMER STRUGGLE in JINGU」。
新日本プロレスにとって21年振りの会場。
前回はグレート・ムタ選手とグレート・ニタ選手の電流爆破（正式名称 「ノーロープ有刺鉄線バリケードマット時限装置付き電流地雷爆破ダブルヘルデスマッチ」がメインイベントだっただけに、今回も何かド派手な花火が上がるのか？と個人的には期待を膨らませていた。
ただ、発表された試合順を見てみるとおそらく難しいだろう。
「NEVER無差別選手権試合」は第3試合。第一試合またはメインイベントであればまだ可能性があったのだが...。
ただし、そんな想いを吹っ飛ばす一言が鈴木みのる選手の口から発せられたのである。
鷹木信悟選手がこの言葉を拾った瞬間、この試合が一段と深いものになる。僕はそんな気がしてならない。
ムカついたから殴る。ぶっ飛ばす。そんな動機の上に雪のように積もる複雑なイデオロギー闘争が幕を開けようとしているのだ。
年齢の事を言われると怒るくせに
— 鷹木 信悟(SHINGO TAKAGI) (@Takagi__Shingo) 2020年8月12日
自らのキャリアは武器にするんだな
流石、プロレス王👏
確かにキャリアは大事だが
必ずしも長い方が有利とは限らない...
つーか岡本、もっと良い写真載せろや💢#東スポ#njpw#prowrestling
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クソどインディー出身
鈴木みのる選手がこの言葉を発した瞬間にまさかと思った。
現在、新日本プロレスのリングは決して生え抜きだけの場所ではなくなった。オカダ・カズチカ選手は闘龍門を経てヤングライオンとしても育ったハイブリッドだが、ヤングライオンを経由いしていないレスラーも多数活躍している。
少し例を挙げると。
石井智宏選手、金丸義信選手、飯伏幸太選手、SANADA選手、KENTA選手、タイチ選手、そして鷹木信悟選手などである。
こうやって見ると、やはり鈴木軍は「外敵」の要素が強い。ヤングライオンの経験したのは鈴木みのる選手のみになる。※身長体重不明な男は出自すら分からないので外しておく。
では、鈴木みのる選手が鷹木信悟選手にバックステージで発した言葉について触れていこう。
鈴木「なんだ？ ああ？ オイ、鷹木、お前、プロレス少年だな。俺の言ったこと、一言一言読んでるみたいだな。ハハハ、ハハ。さすが、さすが、クソどインディー出身の、クソ野郎。貴様なんかがな、俺に刃向かうの、何億年早いんだ、この野郎。スクワット1000回、1万回、100万回、やってから俺のところへおいでよ。な、鷹木のお兄ちゃん。なぜ俺が“プロレス王”と名乗るのか。なぜだ？ なぜだ？ （※記者、カメラマンに詰め寄りながら）なぜか、お前もわからないのか？ お前もわからないのか？ そう、日本で、日本のこのプロレス界で唯一、このプロレスの歴史すべて、身をもって知る男だからだ。すべてだ。そう、だからお前らも、いまから出てくるヤツらもすべて、俺の傘の下だ。だからひれ伏せ。鷹木信悟、お前も頭が高いぞ。ひれ伏せ、ここへ。神宮で、神宮の人工芝に、オメエの額こすりつけて、言わせてやろう。『僕が悪うございました』と。言わしてやる。（※記者、カメラマンに詰め寄りながら）お前もいっしょにするか？ お前もいっしょにするか？ お前もいっしょにしたほうがいいんじゃねえのか？ オーイ……」
「さすが、クソどインディー出身の、クソ野郎。」
龍の逆鱗に対して獅子の血を源流に持つプロレス王が噛み付いてきた。そんな意味のある言葉だと僕は受け取った。
鷹木信悟を挑発する意味での言葉
鈴木みのる選手はインディー団体を軽視しているのかと言われるとそうでもない。自分に相応しいギャラが支払われればリングには必ず上がるし、インディー出身レスラーの価値観に触れることで自分自身を変化させてきている。
この辺りはこの本を読んでいただけると理解いただけると思う。
クソどインディー。この言葉が意味するのは、プロレス王とお前（鷹木信悟選手）じゃ、格が違うんだよ？というアピールだと僕は解釈している。
ただし、シャイで口下手な男？が黙っているはずもない。
ベストバウト候補
明治神宮野球場大会の対戦カードを見ると、ほぼ“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”のメンバーが中心になっていることが分かる。
驚くべきことに「NEVER無差別6人タッグ」の価値を爆上げした「CHAOS」のメンバーは今のところ誰一人ノミネートされていないのである。
オカダ・カズチカ選手、矢野通選手は「KOPW2020」で出場する可能性があるが...。
まぁ、その話は後日するとして、僕は今大会に関して、「NEVER無差別級選手権試合」がベストバウトの最右翼になるのではないかと思っている。
新日本プロレスのリングへ戦場を移して以降、石井智宏選手に並ぶ名勝負製造機となった鷹木信悟選手。
その対角線に立つのは、永田裕志選手との壮絶な打ち合いを経た鈴木みのる選手である。
これは期待しない方がおかしな話だろう。
鷹木信悟選手はこの試合に勝てば田中将斗選手、石井智宏選手、鈴木みのる選手の持つ、連続防衛記録に並ぶだけに、ここは直接勝利を狙いたいところだろう。
電流爆破への微かな可能性を残しつつ、運命の試合へのカウントダウンははじまっている。
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