『KOPW2020』のファン投票開始!透明性のあるシステムに感動した
『KOPW2020』のファン投票開始!透明性のあるシステムに感動した。
2020年8月17日、いよいよ新日本プロレスの新しいタイトル『KOPW2020』のファン投票が始動しました。
正直ね。僕はLINEでの投票だと思っていたんですよ。これまで新日本プロレスって完全にユーザーの投票総数が見えたり、何の操作もない投票結果を見せたことって無かったじゃないですか。
透明性が無いと言えばそれまでなのですが、そこまでオープンにする必要があるのかと言われるとそれもそれで難しいよなぁと思っていました。
実際、2019年に開催された“二冠戦”についてはオカダ・カズチカ選手がファン投票で敗れる形になったのですが、あれって本当にそうだったの?と言われると神のみぞ知る状態だった訳です。
また、2014年まで時間を戻すと、オカダ・カズチカ選手はファン投票で2連敗という苦汁まで飲まされています。
現段階で確実に透明性のある投票と言えば、Twitterの投票機能が頭にありましたが、まさか本当にこちらで投票をするとは思いませんでした。
これって、数字が全部そのまま出ちゃうので神の手を使った操作ができないんですよ(大量にアカウント作って投票しまくれば無理ではないですが、そこまでやるならこの形式は取らないと思います)。
【『KOPW2020』1回戦 ファン投票(2)】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年8月17日
8月26日(水)後楽園ホール
矢野通vsBUSHI
(A)ピンフォ―ル2カウントマッチ(矢野)
(B)場外リングアウト5カウントマッチ(BUSHI)
あなたはどちらのルールで、試合が観たいですか?#KOPW2020
オカダ・カズチカの本気
そもそも「KOPW」という新しいタイトルはオカダ・カズチカ選手の謎かけから始まりました。
“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”のお家騒動となっている二冠戦線よりももっと面白いことをやる、と。
2020年8月29日の明治神宮野球場大会に合わせたビックサプライズが来る!
そんな風に解釈し、ファンがミスリードしていたことはすでに懐かしい印象がありますね。
2020年8月17日に開催された記者会見のラストでオカダ・カズチカ選手が語ったように、「KOPW」にはこれまでに無い闘いのエッセンスが詰まっているようです。
オカダ わかりました。本当に今までの新日本プロレスの闘いにはない闘いがたくさんあると思うので、あるというか「(ルールが)出た」と思うので。本当にみなさん、いろんな闘いを「俺はこの試合が見たい」「私はこの試合見たい」っていうルールにしっかり投票していただいてですね。観たい試合がぜひ実現できるようにですね、投票していただいて。その決まったルールで、僕たちプロレスラーもしっかりと素晴らしい闘いをお見せしますんで、『KOPW 2020』楽しみにして下さい。ありがとうございました。
ルールを最大限に活かす
今回のルール提示で最も自分にとって有利で相手にとって不利になる条件を突き付けたのが、エル・デスペラード選手ですね。
僕は小島聡選手がラリアート以外で試合を決めた瞬間を見たことがありません。多分。
それほどまでに磨き上げてきた技をルールで縛るというのは非常に面白い試みとなり、3つの試合の中で投票数は郡を抜いていました。
あと「必殺技交換」
— El Desperado (@ElDesperado5) 2020年8月17日
ピンチェロコは小島でも形さえ固まれば出来るだろう
股関節は硬いかもだが
でも俺がクローズラインを小島に100%入れたところで3カウントなんて取れるとは思えん
ので却下
てかそんなもんつまらん
リスペクトもなくてめえの技を使われるのは気分悪い#KOPW2020
ここでもよく分かったのが、単純なレスラー人気とルール投票は比例しないということです。
いかに面白いルールを提示できるか。
前哨戦の段階からファンを盛り上げつつ、自分の術中にハメる流れを作る。
明らかに自分が有利な状況で試合を行うことで勝率もグッと上がる。
これが「KOPW」の魅力だと思いますね。
実際、真正面からエル・デスペラード選手が勝負を挑んだ場合、単純なウエイトの差と勝負を分ける局面てのラリアートで一蹴される可能性がありましたが、このルールであれば勝利する可能性は十分にあります。
また、唯一投票がなかったSANADA選手とSHO選手ですが、こちらもサブミッションというサイズやパワーではないところの競い合いになりました。
SHO選手にとってはKUSHIDA選手との一戦を彷彿させるものであり、SANADA選手にとってはザック・セイバーJr.選手との試合を連想させるものになるでしょう。
ファン投票型のルール提示システムにより、これまで因縁が無かった相手との因縁が生まれ、年末途切れることなく、物語は続いていく。
「KOPW」は「IWGP」とは異なる概念で新日本プロレスを盛り上げる起爆剤になると僕は睨んでいます。
勝負師・レインメーカー
最後に。オカダ・カズチカ選手と高橋裕二郎選手の一戦について触れていきましょう。
現在の投票数を見ると、3対1になる可能性が濃厚です。
レザーベルトも面白そうなんですけどね。まだ、投票の締め切りまで5日あるので分からないですが。
でも、本当に面白いくなりそうですよね。「KOPW」。
今後、次の挑戦者が登場していきなりルール発表ができるんですから。
その時点で「俺と戦え!」以上の盛り上がりが生まれると思います。
しかも、その決定権はファン一人ひとりが持っていますからね。
プロレスの常識であった「格」というシステムにメスを入れ、SNSでの盛り上がりを作る。
ファンがルールを決めるということは、試合の結果にも少なからず貢献しているということになります。
全てが今っぽい作りなっている。業界の常識を壊す。まさに新日本プロレスらしい新しい一歩だと思います。
やっぱり透明性のある投票システムは素晴らしいですね。だってこれ、オカダ・カズチカ選手を相手にレインメーカー禁止マッチを提示したり、その気になれば電流爆破マッチだって実現するわけですから。
どんなに不利な状況になっても僕は負けませんから(ドヤ)。という自信満々なオカダ・カズチカ選手がこれからも見てみたいですね。
さて、今日はこの辺りで。皆さん、プロデューサーに1票入れましょう!
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