高橋裕二郎は負けていない!「KOPW」リマッチ要求を希望
高橋裕二郎は負けていない!「KOPW」リマッチ要求を希望する。
2020年8月8月26日。新日本プロレスの後楽園ホール大会で「KOPW2020」の一回戦4試合が執り行われた。
それぞれが“癖のある”ルールを提案して、採用されているため通常のスペシャルシングルマッチとは異なる見どころが溢れていた。
それぞれの試合に沢山の見どころがあったのだが、いったん今日は抜粋する形で。
技と共に心中するほどラリアートにこだわった小島聡選手。ヘビー級の門番“1人目”を突破したエル・デスペラード選手。
4分44秒。有言実行でさっさと試合を終わらせて帰った矢野通選手。
いよいよ残すはシャイニング・ウィザードのみ。四の字固めを披露したSANADA選手。いつも通りハートを魅せる試合を魅せてくれたSHO選手。
そして、高橋裕二郎選手だ。
ちょっとこの試合については色々と思うことがある。まず、「俺のところまで引きずり下ろす」という言葉の終着点があの試合だと考えると正直、物足りなさを覚えた。
それもそのはず。ルールで認められてはいるが単純にフェアな試合ではないためだ。
Highlights from "SUMMER STRUGGLE 2020 Night 12” (Aug 26th)
— njpwworld (@njpwworld) 2020年8月26日
Watch full matches on New Japan World!
The deck is stacked against @rainmakerXokada, as he tries to get past Yujiro Takahashi, @REAL_JADO and Gedo in handicap action with the last #KOPW2020 spot at stake!#njsst #njpw pic.twitter.com/Lg2iw9eclg
令和と昭和の違い
令和2年。過去の時代とは雰囲気も考え方も異なる。
昭和プロレスのように決闘の要素が排除され、スポーツライクになった現代プロレスにおいて、1VS3のハンデキャップマッチはオカダ・カズチカ選手がローンバトルでタッグマッチを戦うようなものに見えた。
“バレットクラブ”側は体力を回復しつつ、連携技に持ち込むことができるため、圧倒的に有利ではあった。
変形のコブラクラッチが決まれば、何度でもカットに入った。技を解いて蹴散らす。
この流れは非常に見応えがあり、試合巧者4人ならではの試合だったように思う。
しかし、俺たちの高橋裕二郎もこの結果については全く認めていない。
バックステージでのコメントはこうだ。
裕二郎「これはよぉ、オカダの、アイツの持ち込んだルールだろ? だからよぉ、アイツの有利なようにできてんだよ。な? 俺の持ち込んだ『ランバージャックwithレザーベルト・デスマッチ』ならよぉ、絶対に負けてなかったよ」
ルール次第では結果が変わっていたはず。その主張は正論のようで、どこか敗者のぼやきにも聞こえてしまう。
プロレスとは結果だけが大切なわけではないが、結果が大切なのだと改めて思い知らされた。
ルールによって結果が変わる。これが「KOPW2020」が作り出した新しいキング・オブ・プロレスレスリングの姿なのかもしれない。
では、なぜオカダ・カズチカ選手は1VS3というルールを持ち出したのだろうか。
その理由はバックステージで語られていた。
クセモノ4人の4Wayマッチ
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オカダ・カズチカ選手は高橋裕二郎選手の強さを認めていた。むしろ、1VS3のハンデキャップマッチは逆に楽になるのではないか?そう見通していたのだ。
オカダ「高橋裕二郎相手だけでも手強いんですけど、邪道、外道、2人入れば多少楽になるかなと思ったんですけど、そんなことなかったですね。ホントにキツい1vs3でしたし……まぁでも、このキツさっていうのは、IWGPのキツさとは比べられないですし。正直、レスラーとしての幅は広がったんじゃないかと思います。
実際に戦ってみたらキツかった。そりゃそうだって話なわけだが。
近年、オカダ・カズチカ選手は「IWGPヘビー級王者」としてV12の記録を樹立し、ライバルが登場してくるのを待つ側になってしまった。絶対王者の宿命と言えばそうなのだが、ファンから飽きられてしまったり、あの時の内藤哲也選手のように「リマッチ地獄」という言葉が再び出てくる可能性だってある。
そうした状況や自分の年令を鑑みて“幅を広げる”道を選んだのだ。
「KOPW」を通じたドラマや新しい展開が次々と生まれたのは事実。それが、下手すれば神宮で行われる試合で最も期待値が鰻登りしていると言っても過言ではない。
オカダ・カズチカ選手VS矢野通選手VSSANADA選手VSエル・デスペラード選手の4Wayマッチなんて次いつ見ることができるか分かったものではないだろう。
矢野通選手の日焼け対策はもちろんだが、一体どんな試合になるのか見当もつかないため、大会のダークホースになりえるのだ。
これまでのベルトの権威を根底からひっくり返す。その可能性が賛否両論の否に当たる可能性があるなとも思った。
高橋裕二郎の想い
外道選手が変形のコブラクラッチホールドでタップアプト負けを喫した時、高橋裕二郎選手は場外にいた。
鳴り響くゴング。自分がまたオカダ・カズチカ選手に敗れたことを悟ると、何度もマットに右手をぶつけていた。
限界までこみ上げている悔しさが画面を通して嫌というほど伝わってくる。
恐らく高橋裕二郎選手からすれば不完全燃焼だったのだろう。今の限界に挑戦して届かなかった前回とは違う。まだやれる余力はある状態で負け。3対1という状況での負け。
その葛藤は本人にしか分からないものだ。誰にも分からない。3人がかりで負けるということはそういうことを意味するのだ。
この状況から這い上がるには一つしかない。今日の第3試合が全てのターニングポイントになる。
もう一度、やりたい。リマッチだ。高橋裕二郎選手はにこのメッセージを必ず発信して欲しい。
“KOPW”。会社に、怒られてもいい、プロレスリングだと捉え勝つまでリマッチを要求するのだ。
そうすることできっと見えてくる景色があるはずだ。
せっかく生まれたオカダ・カズチカ選手との因縁は不完全燃焼のまま終わらせてはならない。絶対にだ。
俺たちの高橋裕二郎が何を魅せるのか。新日本プロレスの後楽園ホール大会は本日18時半からスタートだ。
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