自分以外誰も新日本プロレスを知らない世界
自分以外誰も新日本プロレスを知らない世界に迷い込んでしまったら?
今日はそんなことについて書いてみる。
2020年8月31日。「IWGPジュニアタッグ王座決定リーグ戦」に挑む高橋ヒロム選手はエル・デスペラード選手とTwitterで“舌戦”を繰り広げていた。
お互いの感情を確かめ合った後、高橋ヒロム選手は映画を見るという理由でやり取りを打ち切った。
観賞した映画は「イエスタデイ」。
20世紀を代表する音楽グループ、イギリス・リヴァプール出身のロックバンド「ビートルズ」。
ある日、主人公は自分以外がビートルズを忘れてしまった世界に入り込んでしまう。
ビートルズがいない世界。勿論、彼らに大きな影響を受けたオアシスもいない。さらにはコカ・コーラも存在していない。
ビートルズがいない。これだけで、僕たちは全然別の世界線を生きることになるのだろう。
朝からこの映画を見ていてふとこんな考えが頭をよぎった。
自分以外、新日本プロレスを知らない世界に入ったら僕はどうやって生きるのだろう、と。
新日本プロレスが存在しないことで、歴史的な分岐の話をしてしまうと、大河ドラマ以上の物語になってしまう。
端的に挙げるだけでもこうなる。
新日本プロレスから派生したUWFが存在しなくなるため、UWFインターナショナル、藤原組(パンクラス)、リングスが誕生しない。つまり、日本からプライドが出てこない。
そうなると総合格闘技ブームか到来しないため、日本のプロレス人気が高いままの可能性がある。
今日はそんなifの物語を考えてみたい。
その重すぎる愛も今のヒロムちゃんになら受け止められる気がするよ。
— 高橋ヒロム / Hiromu Takahashi (@TIMEBOMB1105) 2020年8月31日
それじゃ今から映画観るからまたね!
バイバイ!
全日本プロレスのエース、ノアのレインメーカー
新日本プロレスがないということはアントニオ猪木さんや藤波辰巳さん、長州力さん、闘魂三銃士に影響を受けている今のレスラーたちのキャリアが大きく変わることになる。
例えば、武藤敬司選手、棚橋弘至選手の大ファンだった内藤哲也選手は全日本プロレス派になっているかもしれないし、登龍門を経て、新日本プロレスに加わったオカダ・カズチカ 選手はプロレスリング・ノアに加わったかもしれないし、ドラゴン・ゲートのエースとして活躍しているかもしれない。
鷹木信悟選手やYOSHI-HASHI選手らアニマル浜口道場経由のレスラーだってキャリアが変わるかもしれない。
と、細かい歴史の話をするとキリがない。新日本プロレスの有無はそれほどまでに影響が大きいのだ。
まず、朝が違うはず
朝起きたら僕以外、新日本プロレスを忘れている。そんな設定で物語を妄想してみる。
おそらく気付くタイミングは、コラムを執筆する時だ。
※僕は大体、当日の6時くらいから執筆に取り掛かることが多い
朝起きると新日本プロレスの公式サイトがない。当然、このサイトもない(あるいは名前が違っている)。
そこで間違いなく「!?」となるはずだ。
次にTwitterをチェック。アプリに入っているはずのNJPWFUNアカウントが存在していない。
深まる謎に動悸と息切れがヤバいはずである。
次に本棚をチェック。週刊プロレスがない。ムック本も書籍もない。
これ夢だな。そう確信して、再びベットへ。
多分、8時くらいに目覚める。
「二度寝は案外起きた時微妙なんよね」なんて独り言を言いつつiPhoneをチェック。
※というか、さっきもここで気付くはずなんですわ。僕の壁紙SANAやんなので...。
やっぱり新日本プロレスがこの世にない。
マジか!?と思って、この時間になると“パレハ”に連絡を入れると思う。
んで、グループLINEのパレハがないことに気付く。
こっちもか!?と思って、別の友人にコンタクト。回答を聞いて頭を抱える。
問題はこの後だ。僕はおそらく日本のプロレス史ひいては世界の状況をチェックするはずだ。
本名で活動しているレスラーも多い。彼らの名前をチェックくし、状況を把握する。
※多分この日は仕事にならない
旗揚げしちゃう?
一瞬、新日本プロレスのストロングスタイルを知っているのが自分だけという世界ならば、1発旗揚げするのもありかと考えるはずだ。
闘魂×ルチャリブレの現代型プロレス。派手なコスチュームと甘いマスク。それぞれ全く異なる個性。
さらにはアミューズとのタレント活動業務提携。テレビだけでなく、YouTubeなどでも活躍するレスラーの輩出。それを日本のみならずグローバルで行う...。
これ、ちょっと難易度高すぎやしやしないかい?レスラーを集めるだけでもウルトラCなのに、道場で育成まで行なっているワケで。
考えれば新日本プロレスは旗揚げから約50年の歴史を誇る老舗企業でもある。
歴史と伝統と挑戦。さらに“闘魂”があったからこそ、ここまでのブランドを作り上げることができたのだ。
新日本プロレスが消失した世界を妄想して、新日本プロレスの凄さを学ぶとは何とも珍妙な話だが、楽しい時間だった。
やっぱり今の僕にはこうしてコラムを書いているのが一番しっくり来るのだ。
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