高橋ヒロムがマスター・ワトへ喝!タイムボム流の哲学を語る

高橋ヒロムがマスター・ワトへ喝!タイムボム流の哲学を語る。

2020年9月6日に開催された新日本プロレスの千葉・幕張メッセ国際展示場大会。

この日、高橋ヒロム選手&BUSHI選手組は田口隆祐選手(マスター・グチ)選手とマスター・ワト選手組と激突した。

タグチワールド全開(※田口隆祐選手については明日あたりに色々と言及したい。あれは大丈夫なのか...??だったり。マスター・ワト選手にフラグが立ってしまったり)の試合運びに苦戦するも、結果は2勝目をマーク。

金丸義信選手&エル・デスペラード選手組以外はほぼ即席のタッグチームということで、コンビネーションの違い、連携の質で勝利を掴んできたように思う。

高橋ヒロム選手による「IWGPジュニアタッグ」初戴冠への道が秒読みにまで来ていると考えて、まず間違いはないだろう。

今回フォーカスするのはその試合後に起こったサプライズについて。

高橋ヒロム選手がマスター・ワト選手へ先輩からのアドバイスを贈ったシーンだ。

誰に頼る訳でもなく、自分自身の魅力で今や新日本プロレスのトップに躍り出たと言っても過言ではない高橋ヒロム選手から、凱旋帰国後じっくりとキャリアを積んでいるマスター・ワト選手への叱咤激励。そして、「お前ならもっとできるよ」という指摘だったようにも思う。

 

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ミサイル発言について

田口隆祐選手&マスター・ワト選手との試合が終わった直後、高橋ヒロム選手はマイクでこう語った。

ミサイルとは何か。「何か聞き覚えがあるような...」と思って振り返ってみるとマスター・ワト選手がメキシコ遠征に旅立った日に語った言葉だった。

時限爆弾よりも更に激しい武器。それがミサイル。この言葉に高橋ヒロム選手も思うところがあったのだろう。

ただし、ミサイルではなくグランドマスターを目指す形での凱旋帰国を果たし、川人拓来からマスター・ワトへと変身した。

――今後はどんなレスラーになって帰ってくる?

川人「もう、いままでにないレスラーとして。……ミサイルとなって帰ってきます! ミサイルとなって帰ってきます!(ニッコリ)」

――メキシコということで今後はマスクマンなのか、素顔なのか?

川人「いえ、まだまったくわからないんですけど。やれることはなんでも挑戦したいので。マスクも被ってみたいですし、自分がやりたいようにやれるならば、やりたいようにやりたいなと。いろいろと考えているところです」

出典:新日本プロレス公式

ここでのキーワードはミサイルとマスク。実際は、メキシコでもカワトサンとして活躍したため、マスクを被ることはなかった。

カマイタチのマスクを被った高橋ヒロム選手の入場がやたらとカッコいいため、一定期間マスクマンとして活動するのはアリなのだなぁとつくづく思う。

 

先輩のいうことハイハイ聞くな

組織、会社、社会の中で突き抜けるためにはどうすればいいか。

高橋ヒロム選手は自身の経験から一つの哲学を持っている。

先輩の言うことを聞くな。自らの考えを貫け。

これは簡単なようで、非常に難しい。

高橋ヒロム選手は練習生としてクビがギリギリの状況でも内藤哲也選手の言葉に反論していたという逸話があるほど、自らの考えを大切にしている男である。

ヤングライオン時代から型破りなことを連発(ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア出場を会長へ直談判)していたのも、現在につながっている。

先輩のいうことをハイハイ聞いてるのは、ヤングライオン時代で卒業しろ。1人のレスラーとしてその価値を俺に見せてみろ。

どこかで2人のスペシャルシングルマッチが組まれる機運高まるコメントだった。

一つ、言ってやるよ。ミサイルで帰ってくると思ったら、グランドマスターを目指して帰ってくる人間になってくるとはな。てっきりミサイルで帰ってくると思ったけどな。まあ、いい。何があったかはわかんねえ。俺から言えるのは、何しに帰って来たんだ? おまえ、自分自身が力つけて、この新日本プロレスでトップに立てると思ったから、帰ってきたんだろ? 何を天山、田口、棚橋……何を『ハイハイハイハイ』言うこと聞いてるんだ。おまえのコメント見てたら、毎日同じじゃねーか? 今日も同じコメント残したのか? 『絶対負けねえ、次はやってやる、覚悟しておけ、覚えてろよ』それしか言わねーな。それと、先輩から言われたことを『ハイハイハイハイ』聞いてるおまえには魅力を感じねえ。俺に覚えてもらいたいんだったら、もっと自分のやりたいことを俺に主張してこい。俺にぶつけてこい。俺は何回でも、いくらでも、どこでも、相手になってやるよ。 

出典:新日本プロレス公式

関西弁(京都弁)で高橋ヒロム選手へカウンターをかます。先輩からのアドバイスと受け取るか、ただ聞き流すのか。どちらにせよ物語は動き始めた。

 

ヒロム「川人! …行ってこい!」

そして、もう一つ。高橋ヒロム選手のコメントを振り返ってみたい。今から約3年前。2017年6月20日に行われた内藤哲也選手&高橋ヒロム選手VS棚橋弘至選手&川人拓来選手の試合後だ。

それでいいんだよ、川人。ヤングライオンらしいじゃないか。それでいいんだよ。俺が今日期待してたのはコレだよ。アイツは全てやってくれたよ。よかったんじゃないか? 今までで一番、気持ちこもってたんじゃないか? ただ、一個だけ俺が申し訳なかったのは、俺がチャンピオンじゃなかったこと。これだけは申し訳なかったな、川人。オマエに謝るよ。ただ、俺は楽しみにしてるよ。5年かかるか10年かかるか分かんないけど、川人、オマエ見てたら、未来のジュニア、すげぇ楽しそうだな。今よりも楽しいんじゃないか? 今でもすげぇけど、もっとすげぇよ。コレは期待できるな。楽しみだ。俺が、ライガーさんや金本さんとやったように、楽しませてくれて、ありがとうな。俺は…(天を見上げ)思い出したよ、いろいろと。昔のことを思い出したよ。ライガーさんや金本さんとやったときのことを、思い出させてくれたよ。いやぁ、楽しみだね。だからさぁ、川人、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと!心の底から、もっと、もっと、もっとぉぉぉぉ! プロレス楽しもうぜ!

出典:新日本プロレス公式

当時ヤングライオンだったマスター・ワト選手について言及すると、未来のジュニアについて語っている。

高橋ヒロム選手は凱旋帰国後一気にスターダムに上り詰めた。彼の頭の中にある未来のジュニアの世界。そこに川人拓来選手がいたのだ。

ただ、プロレスとは面白いもので簡単にその予想を裏切ってくる。

川人拓来選手はミサイルでもマスクマンでもなければマスター・ワトになった。

高橋ヒロム選手はタイムスプリッターに対抗する形で真っ赤な時限爆弾となった。マスター・ワト選手はその対局に位置する青を基調とした髮とコスチュームに身を包むようになった。

“WAY TO THE GRAND MASTER”。その長い旅路の中で、チャンピオンである(返り咲いた)高橋ヒロム選手とぶつかり合う日は間違いなく訪れるはずだ。

2020年9月に高橋ヒロム選手が語った言葉。これが一つの引き金になることは間違いないだろう。

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