高橋裕二郎が「G1クライマックス2020」参戦!4年間のクソみたいなキャリアついて【新日本プロレス】
高橋裕二郎が「G1クライマックス2020」参戦!太陽が燃えている!
このコラムは「G1クライマックス30」のエントリーレスラーが発表された翌朝に書いている。正確に言えば、金丸義信選手&エル・デスペラード選手の記事を執筆した直後に書き始めた。いわゆるダブルヘッダーというやつだ(違う)。
いよいよ1億二千万いや、全世界の高橋裕二郎ファンが待ち望んだ時がやってきた。
高橋裕二郎ファン全員が燃えている。つまり、太陽が燃えている!!!!
すこし落ち着こう。
いや、落ち着いていられん!
「桜舞い散る春も ひまわり耐える夏も コスモスが恋する秋も フリージアの眠る冬も あぁ毎日高橋裕二郎を感じている 真実の愛に飢えている」飢えてきたわけですよ!我々、高橋裕二郎ファンは!
ふう。やっぱり落ち着こう。
まぁ、僕のコラムは同年代の人が見ている(はず)なので、知ってる前提(The Yellow Monkeyを)で筆を進めていこう。
「G1クライマックス30」のエントリーレスラーを見た時、正直僕は感動した。
おそらくは日本人レスラーのみ。人数も絞ってくると予想していたためだ。
ひょっとしたら高橋ヒロム選手、SHO選手、エル・デスペラード選手の参戦もあるかと予想していたが、心の奥底でそれは厳しいなぁとは思っていた。
個人的には「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」と「G1クライマックス」はそれぞれヘビー級、ジュニアヘビー級レスラーがバキッと別れた大会になってほしい。
無差別級としてジュニア選手が参戦する場合は、近い将来にヘビー級転向が確約(この大会後に無差別級からヘビー級に転向)されている場合のみに留めて欲しいとぼんやり思っていた。
ジュニアはヘビーの土俵に行けるがヘビーはジュニアに挑戦できない。これはオカダ・カズチカ選手がプリンス・デヴィッド選手と戦ったときからの不文律ではあるが、ちょっとフェアじゃない感じもする。上下の関係じゃないことは承知しつつも、片方にしか扉が開かれていないのはちょっと違和感があるのだ。
ウエイトだけで判断するのであれば、飯伏幸太選手やKENTA選手、ザック・セイバーJr.選手、少しだけ絞れば内藤哲也選手だって「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」に参戦が可能になる。
でも、そうじゃないだろう。体重よりも俺の居場所はここなんだというプライドと意思表示で己の階級は決まって欲しい。
俺たちの高橋裕二郎だってすでに体重は100キロを切っている。だからこそ、今回のエントリーが尊いのだ。
4年間のクソみたいなキャリア
「G1クライマックス」に高橋裕二郎が帰ってくる。常連レスラーの視点から見れば「今年も頑張るぞ!」的な発表ではあるが、高橋裕二郎選手からすれば志望校の合格発表並みに嬉しいはずである。
彼は自身が過ごしてきた日々をこう振り返っている。
裕二郎「2016年の『G1 CLIMAX』の出場選手発表の時、俺の名前は呼ばれなかったよ。ああ、悔しかったよ。めちゃくちゃ悔しかったよ。4回だよ、4年だよ。4年間、俺は『G1』に出ることができなかったんだよ。この4年間のクソみたいなレスリングのキャリアをよ、今回の『G1』で全て清算してやるよ!」
ちなみに2016年といえばAJスタイルズ選手からケニー・オメガ選手へ“バレットクラブ”のリーダーが受け継がれたタイミングだ。
確かに“ジ・エリート”の台頭以降、高橋裕二郎選手のシングルマッチは激減し、タッグでの一歩引いた役回りが定着していた時期でもある。
その流れはジェイ・ホワイト選手がリーダーになってからも変わらなかった。
しゃがみ込む時間
ここからは4年間のクソみたいなキャリアという言葉について考えてみたい。
自分にとってクソみたいなキャリアはいつか?なぜそう思うのか?について。まずはここからだ。
クソみたいなキャリアの時期はいつか?と訊かれると僕もパッと頭に思い浮かぶ時期はある。20代前半と30代中盤。割と重要な時期に自分の中では本当にクソみたいな時間を過ごしてきた。
知人や友人にクソみたいな時期があってさぁと言われれば、いやいやその時期が肥やしになっていたりするんだって?という言葉を返すのだが、自分のこととなると全く違う。
本当に意味がない時間だったと思う。
その時期に知り合って今でもつながっている友人はゼロ名。それが今の仕事に活きることもほぼない。
単純に無駄だったと素直に思う。やり直すことができるのであれば、あの時間を使って別のことにチャレンジしていたほうが確実にいいと思うくらいの時間である。
人は失敗が続くと無気力になってしまう。避けるべきポイントは無気力状態になることだと僕は思っている。カウント2.99で肩を上げる気持ちが削られてしまうのが一番まずいのだ。
そのためにも藁にも縋る状態にならないことが大切なのである。
これ以外に選択肢がないと退路を自分から断ってしまうのは別にいい。そういった場合は、結局誰かが助けてくれる。
ただ、周りから見放されている状態はよくない。そうならないためにも日々の生き方を大切にしなければならないのだ。
真実、誠実、謙虚。
自分の信念を大切にしながらも誘惑に負けず、まっすぐに生きることは難しい。ただ、クソみたいなキャリアを過ごしていた時期は明らかに自分の考え方が屈折していたことは分かる。
誰かを大切にできない人は自分も大切にできないのだ。高橋裕二郎選手の話に戻すと、本当に辛い4年間だったと思う。
内藤哲也選手は“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”でカリスマとなり、EVIL選手や高橋ヒロム選手、YOH選手、SHO選手などヤングラオイオンとして見ていた存在が次々とトップ戦線に加わった。
飯伏幸太選手やSANADA選手、鷹木信悟選手、KENTA選手といった外から来たレスラーも自分よりも人気を得ている。
悔しいことを顔にも出さずにヘラヘラしていた時期は終わった。この時期を精算するために高橋裕二郎選手はリングに立つのだ。
目指すは優勝しかない!
ちょっと辛気臭い話なったので改めて!
高橋裕二郎選手がこうして「G1クライマックス30」にエントリーされた今、目指すところは一つしかない。
同じブロックの猛者たちを破り優勝決定戦へ進出すること。そして、優勝トロフィーを掲げながら「次は内藤ちゃんと『IWGPヘビー』やっちゃうよ!?これマジ!」と叫ぶことである。
2013年の内藤哲也選手以来となるヤングライオン出身の新しいG1覇者は生まれるのか。
初戦の相手はウィル・オスプレイ選手。2019年にMVP級の活躍を残したエアリアル・アサシンを引きずり下ろすところからはじまるのだ。これマジ!
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