「自分の心にウソをつかず忠実に生きた方がいい」いつもと違うKENTAが語った言葉

「自分の心にウソをつかず忠実に生きた方がいい」いつもと違うKENTAが語った言葉について書きたい。

秋の「G1クライマックス」がスタートして早くも両ブロックで2試合が行われた。

Bブロックでは矢野通選手やジュース・ロビンソン選手がスタートダッシュに成功。一方で棚橋弘至選手やSANADA選手が(矢野通選手の術中にハマったこともあり)連敗スタートになってしまった。

ただ、例年を見てもこの時期の結果だけを見ても、連敗スタートはある意味縁起がいいとも言えるため、これからの試合に期待大と言ったところだろうか。

さて、そんな中一風変わった試合が行われた。新日本プロレス本隊のジュース・ロビンソン選手と“バレットクラブ”のKENTA選手が北海道で激突したのである。

これまであまり取り上げられて来なかったが、過去2人は同じ時期に同じ団体にいた。

正確には今から6年前。2014年のことである。データによるとジュース・ロビンソン選手が2015年4月にはWWEとの契約が終わっているため、KENTA選手と共に過ごしたのはKENTA選手が2014年7月からの短い期間ではある。

ただ、色々調べていくとジュース・ロビンソン選手が対談する直前の2月18日にCJパーカー(ジュース・ロビンソン)VSヒデオ・イタミ(KENTA)の試合が組まれていたことが分かった。

この試合はヒデオ・イタミ選手が勝利している。村田晴夫さんいわく6年前は全く刃が立たなかった相手。この6年で二人の距離がどれくらい縮まったのだろうか。

 

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“KENTA”らしくない試合

“バレットクラブ”に加入して以降のKENTA選手はダーティーファイトや人を食ったような小技のバリエーションが増加し、相手にペースを握らせないプロレスが表に出ていたように思う。

前日の後藤洋央紀選手との試合もそう。完璧に後藤洋央紀選手の長所をかき消すことで、完封勝利を手に入れた。

技一つひとつのモーションやタイミングを研究していたのは東京ドームでの借りを返すことが大きかったはずだ(後は俺の女※新日本プロレスワールドのカメラマンさん)。

相手の土俵に乗ることなく、自分のペースで試合を進める。それがKENTA選手の新しいスタイルだと僕は思っている。

ただし、この試合に関してはジュース・ロビンソン選手へ少し歩み寄った印象を受けた。 試合終盤。敢えてKENTA選手はすかすのではなく、受けることを選んだ。その結果が最後のナックルにつながったのだ。

 

信念こそ人が生きるために必要なもの

最近、テレビドラマ『半沢直樹』の新シリーズを一気観した。(配信がはじまってくれてありがたい)。

そこで半沢部長(次長?)は己の信念について後輩へこう語った。

  1. 正しい事を正しいと言える事
  2. 組織の常識と世間の常識が一致している事
  3. ひたむきに誠実に働いた者がきちんと評価される事

僕は今回、KENTA選手が発した「自分の心にウソをつかず忠実に生きた方がいい」という言葉に感銘を受けた。

 

ジュース……強かったじゃねえか。この借りは絶対に返すからな。いいな。知らないファンもいるだろうから、俺たちの過去について少し話させてもらう。2014年、ジュースと俺は同じ団体に所属してた。そうだ、この業界では世界一の団体だよ。当時のジュースはキャラクターもリングネームもスタイルも今と違った(※当時のリングネームはCJパーカー)。でもあれから数年たって、俺たちはこの新日本プロレスで再会した。正直、正直言わせてもらうと、勝ったとか負けたとか以上に、思い入れのある一戦だった。すごいめぐり合わせだと思う。もう1度言わせてもらうけど、ジュース、今日の借りは絶対に返すからな。まあ、こんなことは重要なことじゃない。お前がどうであろうと、どうなろうと重要なことじゃない。重要なことはというとだな、自分の心にウソをつかず忠実に生きた方がいいってこと。少なくともニュージャパンでは、俺たちにはそうできる自由があるんだから。俺のキャリアやレスリングに文句つけたいなら、そうしろよ。好き勝手言ってろ。そんなのに付き合う気はない。クソくらえだ。お前らがどう思おうと、俺の人生は俺だけのものだ。(※ゆっくり立ち上がって)今日は負けたけど、『G1 CILIMAX 30』はまだ続く。これは俺の『G1 CLIMAX』だから。じゃあ次はトーキョーでな。

出典:新日本プロレス公式

自分の心にウソをついてはいけない。変なノイズに惑わせれてはならない。自分らしく生きること。これこそに意味があるのかもしれない。

KENTA選手の次の相手はザック・セイバーJr.選手。これまた因縁の相手である。昨年の『G1クライマックス』の借りを返すことができるか?IWGP USヘビー級の行方を見据える上でも、欠かすことのできない試合になりそうである。

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