後藤洋央紀が3年ぶりに内藤哲也を倒す!手負いの荒武者の恐ろしさは新技にあり?

後藤洋央紀が3年ぶりに内藤哲也を倒す!手負いの荒武者の恐ろしさが炸裂する日。今日はそんな“奇跡”ではないお話を書いていきたい。

日々目の離せない攻防が続く新日本プロレス“秋の最強戦士決定戦”『G1クライマックス30』。

日曜日の舞台だった神戸から“プロレスの聖地”後楽園ホールへと舞台を移し、さらなる熱戦は続いていく。

2020年9月29日時点で、Bブロックの首位は“CHAOS”矢野通選手と“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”内藤哲也選手、本隊のジュース・ロビンソン選手だ。

意外にもSANADA選手、棚橋弘至選手は2連敗。“NEVER無差別6人タッグ王者”であるYOSHI-HASHI選手も好勝負を連発するも、未だ白星はなし。

これ以上の敗北は優勝決定戦進出への大きく関わってくることもあり、さらに一戦一戦が大きくのしかかって来ることが予想される。

そんなBブロックでこれまで以上に目を離すことができない大一番が執り行われる。

本日のメインイベント。内藤哲也選手VS後藤洋央紀選手の一戦だ。

実は2017年以降、「G1クライマックス」では4度目の激突なる。

結果は全て内藤哲也選手の勝利。「CHAOS」加入後(正確には2016年のニュージャパンカップ決勝以降)、後藤洋央紀選手は内藤哲也選手とすこぶる相性が悪い。

ただ、これまでとは少々条件が違う。

今日のメインイベント終了後、後藤洋央紀選手が「G1のGは後藤のG!ありがとう!」と叫ぶ。そんな予感がしてならないのだ。

 

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手負いの荒武者が怖い

「G1クライマックス29」を制した飯伏幸太選手はKENTA選手との初戦で足首を負傷。

明らかに腫れが引かない中でも戦い続け、優勝トロフィーを手にした。

ハイフライヤーとストライカーのハイブリッドである飯伏幸太選手にとって重心を支える足首は生命線である。

一般的には欠場も余儀なくされるような状況にも関わらず、リングに上がり続け結果を残した2019年の夏。彼に一体何が起こっていたのだろうか。

怪我によって明らかにコンディションや技のキレは落ちる。ただ、怪我を理由に負けたくないという執念と研究できないファイトスタイルが対戦相手たちを苦しめたのではないか?僕はそう予想する。

自らの意志ではなく、飛び技に成約がついてしまった。従来、飯伏幸太選手は跳ぶことでリズムを作り、相手にダメージを与え、試合の主導権を握っていく流れが目立った。逆に言えば、跳ばせないことで精密機械のような繊細なファイトスタイルを狂わせることができるのだ。

 

荒武者の新技

相手の長所を消すことに長けたザック・セイバーJr.選手に勝ちきれないのは(VSザック・セイバーJr.選手で連勝を飾って得意としているレスラー自体がいないわけだが)そういった背景もあったように思う。

ただ、2019年は怪我の影響で飛べなくなってしまった。これがポジティブに働いたのだ。これまでとは違う飯伏幸太の強さを身に着けながら優勝決定戦へと駒を進めて、ジェイ・ホワイト選手を撃破し、夏男の称号を手に入れた。

手負いとなるのは決してマイナスなだけではない。後藤洋央紀選手についてもそう。KENTA選手との試合で負傷したことで、これまで以上の引き出しを開ける必要が出てきた。

SANADA選手との試合もそう。2016年に初解禁された後藤弐式が飛び出した。これは僕の仮説だが、新技が飛び出す予感めいたものもある。

本来であれば出せば決まる丸め込みと極め技のハイブリッドである後藤式やめったに使用しない関節技である昇龍結界。このラインの新技が今日披露されるような気がしている。

ダメージの影響で昇天・改はおそらく使用することができない。であれば、右肩に負担を最小限に抑えつつ、相手を完璧に仕留められる技が必要となってくる。

後藤洋央紀選手が内藤哲也選手に勝利する鍵は新技にある。僕はそんなことを妄想している。

 

奇跡なんかじゃない

「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」で主人公である風見ハヤト言った名言がある。

「今までのは奇跡なんかじゃないよ。奇跡はこれからだ」

内藤哲也選手は後藤洋央紀選手がSANADA選手を破ったことに対して奇跡だと語った。

「G1クライマックス」のリーグ戦で後藤洋央紀選手が白星を飾ることは当たり前であり、奇跡でも何でもない。

事実、内藤哲也選手が最終戦で敗れたジェイ・ホワイト選手に開幕戦で土を付けたのは後藤洋央紀選手である。

最終戦で鷹木信悟選手に敗れさえしなければ、優勝決定戦に進んでいたのは後藤洋央紀選手だったのだ。

“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”を結成し、制御となった最初の東京ドームで内藤哲也選手は後藤洋央紀選手に敗れている。

「ニュージャパンカップ2016」以降は負けが続いているが、本来の力の差は肉薄しているはずなのだ。

 

さあ次は、(9.29)後楽園ホールでの後藤洋央紀(戦)。どうやら彼は今日、あのSANADAに勝ったらしいね?勝ったんでしょ?奇跡ってさ、やっぱ起きるもんだね。たまに、起きるもんだよ。でも、その奇跡ってのはさ、たまにしか起きないから。たまに起きるから奇跡なんであって、いつも起きるようじゃ奇跡じゃない。その奇跡を今日起こしてしまった後藤洋央紀。もうおそらくこの先、彼が奇跡を起こすことはないでしょ。つまり、後楽園ホールでは皆様の予想通り、順当に俺が勝利することでしょう。ま、その先に長岡(10.1)のSANADA戦も待ってるんでね。ここは難なくクリアしたいと思いますよ。でも俺は、いつも言ってるでしょ。『今を大事にできない人間に未来はない』って。だからもちろん、SANADA戦ばっかり目を向けずに、次の後藤戦もしっかり目を向けるよ。目を向けるけど、まあ順当に、予想通り俺が勝つことでしょう。そして俺は、無傷で長岡のSANADA戦に向かわせていただきますよ。(※2本のベルトを手にして立ち上がり)奇跡じゃないというのであれば、後楽園ホールで俺に勝ってみろよ、後藤。まだ時間はあるよ。滝修行でもなんでもしてこいよ、カブロン

出典:新日本プロレス

以前ほど「手のひらの上」というワードを使用しなくなった内藤哲也選手。SANADA選手との一戦まで連勝記録を継続させることができるか。荒武者の大一番は本日の後楽園ホールメインイベントだ。

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