“こっから”の高橋裕二郎を応援しなきゃってこと!

“こっから”の高橋裕二郎を応援しなきゃってことについて書きたい。

俺たちの高橋裕二郎が『G1クライマックス30』で苦戦している。現在、4試合を消化してABブロック唯一の0勝。

新日本プロレスが贈る“秋の最強戦士決定戦”で勝ち星から完全に見放さている状況と言っても過言ではない。

また、『G1クライマックス30』に参戦する呼び水となったオカダ・カズチカ選手との公式戦も既に終えてしまった。

高橋裕二郎選手にとって5年ぶりとなる『G1クライマックス』。そのテーマは“1勝”になりつつあるのかもしれない。

そんな中ある問題が浮上してきている。

金丸義信選手が解説席で語ったように5年ぶりという気持ちが伝わってこないという問題だ。

そこで、まずはここまでの試合を少し振り返ってみたいと思う。

初戦となったウィル・オスプレイとの試合では、“ヘビー級”として仕上げてきた肉体の前にほぼ完全敗北喫した。

実質、“ヘビー級”ウィル・オスプレイのお披露目という試合だったような印象すら有る。

北海道ではオカダ・カズチカ選手と激突。またもや変形のコブラクラッチホールド(マネークリップ)の前に敗れ去る結果に。3対1でも敗れ、公式戦でも敗れた。

神戸でのタイチ選手。試合後のコメントは多くのファンの胸を打った。この試合はこれまで見ることができなかった2人の関係性とタイチ選手の懐の深さを感じさせる試合だったように思う。

タイチ「裕二郎、テメーやる気あんのか? ただ出てるだけだったら邪魔くせえからやめろ。テメーと内藤がメキシコで作ったレールを忘れたのか、この野郎。テメーと内藤が敷いたレールに俺がうまく乗っかったことを忘れたのか、この野郎。一応感謝してんだよ、お前らにはよ。お前らが敷いたレールに乗っかっただけだから。それでスター扱いされたんだ。忘れたのか? 今日はその恩返しだ。どうだ、おい。俺とお前とじゃ、連れてる女の違いもわかったろう。そこからやり直せ。そもそもお前と俺の連れてる意味は全然違うけどな。まあ、いつも言っている通り、一日一番。今日も公式戦のただの一戦にしか過ぎない。次、誰だ? 横綱か? 横綱だな。金星、もらってやるよ。金星だと認めてやるよ。もらってやるよ。懸賞金がっぽりいただくから。(記者を指差し)お前、懸賞金かけろよ。会社の名前は何だ? 出しておけよ」

出典:新日本プロレス

そして、鈴木みのる選手にも白星を献上。『CHASO』と『鈴木軍』の前に完全にやらしまった。

4敗。例年通りであれば既に優勝の可能性はない。だからと言って、応援することを止める理由にはならないだろう。

 

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辛い時に応援する。これが生き様

オカダ・カズチカ選手に対して「俺の位置まで引きずり下ろす」と言った時勢いは既に無い。

これは高橋裕二郎選手を愛する僕の目から見ても正直感じるところではある。

負けっぱなしの4試合。やる気あんのか?と言われる状況。タイチ選手との試合は素晴らしいものだったが、あれはタイチ選手が高橋裕二郎選手を「自分の位置まで引き上げた」試合だった。

既に新日本プロレスのファン的には今日もまた高橋裕二郎は負けるのだろう、と連敗続きのロッテや阪神(どちらも僕の世代がバレてしまうわけだが)みたいな期待値なのだと思う(勝敗に関して言えば)。

ただ、僕はちょっと違った見方をして高橋裕二郎選手を応援している。

 

人間臭いレスラーがいてもいいじゃない

奮起して、動いて。日の当たる場所に選ばれた。でも、上手くいかない。何一つ自分の思い通りにいかない。

それって、とても人間臭いことなのではないだろうか。

高橋裕二郎選手が勝てない理由を明確に一つ上げるのであれば、“シングルマッチでの勝ち癖がない”ことに尽きる。

新日本プロレスのシングルマッチでしばらく勝利していない彼がいきなりの『G1クライマックス』で勝利することは並大抵のことではない。

勝負には流れというものがある。勝ち癖はそれを引き寄せる最大のポイントなのだ。高橋裕二郎選手にはそれがない。だから勝てない。追い詰めることができても勝てないことにはそうした背景があるのだと僕は思っている。

 

新日本プロレスで最も人間臭い男

身体能力の化け物。オリンピック出場選手。超人。神様。

新日本プロレスのリングには怪物を超えた存在たちが集っている。

そんな中、高橋裕二郎選手は最も人間臭いレスラーの1人である。ちなみにベビーフェイス側で同じ位置にいるのがYOSHI-HASHI選手である。

YOSHI-HASHI選手は現在1勝。ただし、試合内容で圧倒するなどこれまでにない姿を我々に見せてくれている。 

www.njpwfun.com

高橋裕二郎選手はもがき続けている。ダメージが蓄積されていく肉体。結果が出ない日々。

気持ちが切れてしまう可能性だってゼロではない。ただ、細い糸を懸命に辿って何かを掴もうとする高橋裕二郎が一番魅力的なのだ。

僕は未だ一度も炸裂していない東京ピンプスと初白星を願い続け、彼を応援していきたいと思う。

苦しい時こそ、応援する。それが、プロレスファンだろ。

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