ジェイ・ホワイトがEVILにガッカリした理由
ジェイ・ホワイトがEVILにガッカリした理由について考えてみたい。
いよいよこの時が来てしまったと言えばいいのだろうか。新日本プロレスに再び、銃撃の雨が降り注ごうとしているのかも知れない。
2020年10月5日、ジェフ・コブ選手との「G1クライマックス30」公式戦に敗れたジェイ・ホワイト選手が“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手について口を開いた。
発言内容は至ってシンプル。先日行われたKENTA選手との試合を見た感想である。ただ、その中身を見てみると、新日本プロレス全体を包ほどの嫌な予感が漂ってくる。
僕以外の方も同じことを思ったと思う。これは、EVIL選手が予選を勝ち抜くことができず、優勝決定戦に駒を進められなかった場合、後が怖い、と。
2019年8月12日の東京・日本武道館 。「G1クライマックス」最終戦でKENTA選手は盟友である柴田勝頼選手を裏切り“バレットクラブ”入りを果たした。
新日本プロレスに参戦を発表してから約2ヶ月の出来事だった。
2018年。ジェイ・ホワイト選手はオカダ・カズチカ選手を裏切っただけでなく、外道選手すら懐柔し、“バレットクラブ”へと誘った(本当のところは不明)。
ジェイ・ホワイト選手のメッセージで、EVIL選手だけでなくディック東郷選手への風当たりが強くなりつつある。なぜ、ジェイ・ホワイト選手はEVIL選手にこのような発言をしたのだろうか。
これから新日本プロレスに再び、銃弾が放たれるのか。今回はその理由を考えてみたい。
敗戦のジェイ、試合後はなんとEVILに“苦言”連発…!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年10月5日
「KENTAとの公式戦を見たが、お前とトーゴーのダーティープレーには心底ガッカリした」
「そもそもBULLET CLUBが付いてなければ、お前程度のヤツなんて2冠王者にはなれなかったんだ!」
全文は
⇒https://t.co/dkGVTHtE5b#G1CLIMAX30 pic.twitter.com/3quBFzAA9p
リーダーの言葉
ジェイ・ホワイト選手は新しい“バレットクラブ”の象徴として君臨している。
プリンス・デヴィット選手が標榜していた“リアル・ロックンローラー”を引き継く男。ファミリーとしての絆を大切にしている男である。
まずは、今回の発言の裏には何か“バレットクラブ”オリジナル・メンバーたちの総意があったのではないかと調べてみる。
タマ・トンガ選手はEVIL選手(当時、渡辺高章選手)と高橋ヒロム(当時、髙橋広夢選手)の激レアツーショット写真を公開。
一方で、ジェイ・ホワイト選手は『Evil.#BulletClub』とポストしていた。
これは僕の解釈だ。ジェイ・ホワイト選手の投稿を振り返ると、ハッシュタグのみのケースも珍しくない。敢えてEVIL選手を名指し。さらには写真でEVIL選手が加入する以前のものを投稿するというのは、明らかに『お前を認めていない』という趣旨の意味があるように感じ取れる。
KENTA選手以降に加入したEVIL選手とディック東郷選手。「もしも自分が日本に来ることができていたのならば、お前たちは“バレットクラブ”には加入させていない」。
身の程をわきまえろ。きちんと仕事(試合)をしろ。そんな意味があったのではないだろうか。
問題のバックステージコメント
ここで、ジェイ・ホワイト選手が発したバックステージコメントを改めて読んでいきたい。
KENTA選手との試合で行なったダーティープレーに心底ガッカリした。ゲドーに感謝せよ。調子に乗るな。ただ、決勝まで上がってこい。
要約するとこんな感じである。
思い出させるといえば……EVIL……この“Jay1 CLIMAX”、俺たちは別々のブロックに組まれた。ということは、お前がファイナル(決勝)まで上がってこないと、俺とは当たらないということだ。お前は決勝まで上がってこれるのか? KENTAとの公式戦を見たが、お前とディック・トーゴーのダーティープレーには心底ガッカリした。お前のためを思って忠告してやるが……あれは許せない。お前はBULLET CLUBのサポートがなければ、今の地位には上がれなかった。お前が『NEW JAPAN CUP』を制覇できたのも、BULLET CLUBの力があったからだ。オリジナルのBULLET CLUBのTシャツまで作ってもらえて、優勝できたのもお前ひとりの実力じゃないぞ。心からゲドーに感謝するべきだ。BULLET CLUBのサポートがなければ、ナイトーを倒すこともできなかっただろ。ジュニアの小物からは防衛できたかもしれないが、あっという間にナイトーにベルトを取り返された。そもそもBULLET CLUBが付いてなければ、お前程度のヤツなんて2冠王者にはなれなかったんだ。お前は態度を改めるべきだ。もう一度、忠告しといてやる。お前はBULLET CLUBなしじゃ、今のポジションに立つことなんてできなかった。ディック・トーゴーとTOO SWEETポーズをしてるのも見てるが、あまり調子に乗るな。残りの公式戦も、せいぜい頑張ってベストを尽くしてくれ。まだ言いたいことはあるが、残りは『G1』決勝戦で当たった時に取っておく。
「J1」の決勝ではなく、「G1」の決勝と言ったのは少し気になるところだが置いておこう。
なぜ、こんなにもKENTA選手との試合が気になるのか。この点について考えてみる。
ジェイ・ホワイト選手は「バレットクラブ」加入以降、同門対決(シングルマッチ)がない。
つまり、試合の内容がダメだったのか、それともファミリーを相手にするにも関わらずセコンドの介入があったことを非難しているのか。どちらなのか検討がつかない。
KENTA選手との試合を改めて振り返ってみても、他の試合と比較して著しくクオリティの低いものだとは思わなかった(素人目線)。
そう考えると、仲間相手に反則介入&金的で勝つというのは流石におかしいのでは無いか?という意味にも取れる。
“バレットクラブ”はファミリーの絆、誇りを守るためであれば銃殺隊となることすらいとわない。
運命の最終日
今回の「G1クライマックス30」には前哨戦がない。AブロックとBブロックの選手が同じ日にリングに立つこともない。
つまりEVIL選手は未だジェイ・ホワイト選手ら“海外組”とは一度も同じコーナーに立ったことがないのである。
EVIL選手がこれから歩む道は2つある。
優勝決定戦に駒を進め、誇りやプライドではなく何が何でも勝つことで結果を残すこと。
※先日、完結した名作「あさひなぐ」にもそういった内容があったので、近々その点について考えてみたい
もう一つが優勝決定戦に出られなかった場合。こちらは最悪制裁を受ける可能性があると思っている。
ひょっとすると逆にEVIL選手が仕掛ける可能性も無きにしもあらずという感じではあるが....。
何はともあれ、今僕たちがまずすべきことはEVIL選手の“バレットクラブ”Tシャツを購入することなのかもしれない。
天山広吉選手と飯塚高史さんの“友情タッグ”Tシャツは裏切り後、即絶版となったプレミア品である。
万が一、今回の「G1クライマックス30」で動きがあった場合、このTシャツもプレミア化する可能性はゼロとは言い切れない(そもそも離反するともいい切れない)。
これまでの鬱憤を晴らすかのように暴れまわるジェイ・ホワイト選手の仕掛けは別ブロックにまで及んだ。
今週、EVIL選手が激突するのはジュース・ロビンソン選手と棚橋弘至選手。新日本本隊に対して、“バレットクラブ”としてどんな試合を魅せるのか。
まずはこの点に期待したいと思う。
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