EVILと高橋裕二郎が手を組む可能性について
EVILと高橋裕二郎が手を組む可能性を考えてみたら98%くらいあるなと思ったので、今日はそんな話を書いていきたい。
新日本プロレスだけではなく、プロレスというジャンルにおいて裏切りとはエポックメイキングな出来事である。
お世話になった先輩や相棒を裏切って本心を曝け出す。
同じコーナーから対角線に移ることで、これまでとは全く異なる景色が広がる。
何かが大きく動く。それが裏切りなのだ。
2020年の新日本プロレスで最も大きな裏切りを魅せたのは“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手である。
“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”という人気ユニットの座を捨てて、“バレットクラブ”へ移った。
「EVILはロス・インゴのヘビー級4番手」
リーダー・内藤哲也選手から出た辛辣な言葉。隣にいたはずのSANADA選手はオカダ・カズチカ選手のライバルに。鷹木信悟選手は圧倒的な実力で“名勝負製造機”と呼ばれるようになった。
EVIL選手は全く結果が出せていなかった。いつしかEVIL&SANADAはSANADA&EVILになった。
更に3連覇に王手をかけた「ワールドタッグリーグ」でも敗れてしまう。しかもデビット・フィンレー選手に直接ピンフォールを奪われたのはEVIL選手だった。
どん底まで堕ちた闇の王は起死回生の裏切り行為を魅せた。だが、ここに来てそこにも異変が起こり始めている。
“バレットクラブ”4代目リーダーであるジェイ・ホワイト選手から飛び出した辛辣な言葉。
そして、EVIL選手からもか問題発言が飛び出した。
リーグの垣根を超えた舌戦。何かがはじまる予感。そして、俺たちの高橋裕二郎も今、絶望の縁に立っていた。
悔しさの先にあるもの
石井智宏選手と高橋裕二郎選手の『G1クライマックス30』公式戦は壮絶な試合となった。そして、『NEVER無差別級選手権試合』と同じ用に高橋裕二郎選手が散った。
あと一歩、あと一歩何かが足りない。2人のコメントは対照的だった。
石井「(※余裕の表情で、両腕に巻いたテーピングをほどきながら)……やっぱ、入場が一番の見せ場のヤツから、入場取ったら、なんも残んねぇよ。実質、入場もあいつのメインってわけじゃねぇから。でも裕二郎、そんな落ち込むな。お前にはまだ、乱入って道が残ってんだ。立派な乱入職人になってくれ」
石井智宏選手が相手に辛辣な一言を残す時。その言葉の裏には「期待」がある。
心の底から悔しいよ...
厳しい言葉の裏側には再戦を願うメッセージが隠れてきた。今回の高橋裕二郎選手についてもそう。入場メインや乱入でいいのか?そんな風に客に思われててもいいのか?お前はもっとできるだろ?
そんな意味が隠れていたように思う。ただ、高橋裕二郎選手はその言葉をどのように受け取るのだろうか。
裕二郎「(※コメントスペースにたどり着くや、崩れ落ちるように座り込み、ゆっくりした口調で)今日は……今日、悔しいよ。……とても悔しいよ。相手が、石井だからなのか、それとも、もうこの『G1 CLIMAX』も、優勝の可能性が、もうほとんどなくなっていたことなのか。今日、心の底から…………悔しいよ……(※ゆっくり立ち上がって控室へ)」
相手が石井智宏選手だったから悔しいのは間違いない。苦労人がやっと掴んだ大舞台で結果が出ないことは恥ずかしいことでもミジメなことでもない。
まっすぐ前を見てこれからもっと頑張ってほしい。なんだったらヒールじゃなくても...と思っていたら、ジェイ・ホワイト選手から問題発言が飛び出した。
勝ち点2を受け取る気満々
現在、ジェイ・ホワイト選手は勝ち点8でトップタイ。ほぼ無傷の状況で勝ち点10に伸ばすことができれば、これから控えている石井智宏選手、鈴木みのる選手という鬼門(実はあまり相性がよくない)への準備も万端といったところだろうか。
そんな彼は高橋裕二郎選手に対して、信頼しているとメッセージを贈った。
次は誰だった? ン、ユージローじゃないか! 休みと同じようなもんだ! これでジェフとタイチから受けたダメージを回復できる。ユージローのことはすごく信頼してるし、アイツは賢いからゲームプランもちゃんとわかってるだろう。ユージローはいつだってチームプレーに徹して忠実に動いてくれる。Bブロックのあいつとはまるで違う。じゃ、氷をもらってきてちょっと休もうかな。ユージロー、また一緒に飲みに行こうぜ。俺たちらしい試合をファンに見せてやろう。TOO SWEETだな
完全に勝ち点2を取った気になっている。ユージローは俺に白星を献上して、優勝決定戦進出をアシストするだろう、と。
ただ、闇の底まで堕ちつつある高橋裕二郎選手だけにEVIL選手のあの言葉が気になってくる。
渦中のEVIL、次戦の棚橋(10.8岡山)を挑発!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年10月6日
「お前、今のオレから3つ取れるか?ギブアップ奪えるか?『愛してます』と叫べるのか?」
さらにジェイには…
「オメー勘違いするなよ。(不敵に笑って)全員が、おまえの後ろについてるとは限らねえぞ?」
全文https://t.co/EdalBx5UuQ#G1CILMAX30 pic.twitter.com/W8oJ66wpcG
全員がお前の後ろについてるとは限らねぇぞ...。意味深すぎる言葉である。
そして、とうとう昨日の試合で棚橋弘至選手を破った後にもう一歩踏み込んだメッセージを出した。
「それからよ、ジェイ、お前、ずいぶん裕二郎のこと信じてるみたいだな」
何か起きる。
EVIL選手と高橋裕二郎選手が手を組むことがあれば、新日本プロレス生え抜きの先輩後輩コンビが結成されることになる。
2人には獅子の純血が流れているのだ。
そして、本来であれば今回の『G1クライマックス30』に照準を合わせ凱旋帰国を果たしてもおかしくなかった男が1人。
グレート・オー・カーン。
仮にEVIL選手と高橋裕二郎選手が組むことがあれば新ユニットの機運がグッと高まる。
タッグ戦線にも嵐が吹き荒れることは間違いない。
悔しさやジェラシーの先に何があるのか。
闇の王。彼の暗躍に胸騒ぎが止まらない。
いや、ドキドキが欲しいSMAP世代の僕としてはこうだろうか。
「胸騒ぎを頼むよ」
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