「THE EMPIRE」グレート・オー・カーンの圧倒すぎる魅力

「THE EMPIRE」グレート・オー・カーン(グレート-O-カーン)の圧倒な存在感と魅力について書いていきたい。

まず、“ドミネーター”グレート・オー・カーン選手の最も規格外な点から触れてみよう。

それは、グレート・オー・カーンという名前で凱旋帰国を果たしたことだと僕は思っている。

新日本プロレスのヤングライオンがデビュー後に歩むキャリアは一般的にこうだ(練習生時代は省く)。

ヤングライオンとして前座やセコンド業務を務める。一定期間が経つと海外遠征へ。そこで通常はヤングライオンスタイル(黒パンツ&黒シューズ&道場技)を卒業し、自らのスタイルを掴みに行く。※例外として成田蓮選手。

高橋ヒロム選手はカマイタチ。YOH選手は風神。マスター・ワト選手はカワトサン など。

このようにリングネームも一新されるケースや覆面レスラーになるケースもある。また、多くのレスラーに壮行試合が組まれる。※ヤングライオンで負けたショックから海野翔太選手と成田蓮選手は壮行試合なし

海外で何かを掴んだタイミングで凱旋帰国。コスチュームやキャラクターも一新させ、本当の私、デビューと言わんばかりの登場を果たす。これが定番。では、グレート・オー・カーン選手はどうか。

 

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イギリスに密航した男

まず、海外遠征はイギリスへ“密航”。新日本プロレスが海外遠征へと送り出したというよりも、独断で旅立った形になる。

海野翔太選手の対戦相手Xとして衝撃的な変身を遂げた。この瞬間から彼は岡倫之の名前を捨て、グレート・オー・カーンになったのである。

そこからイギリスの地で無敗記録を樹立。そして、グレート・オー・カーンのまま新日本プロレスへと帰ってきた。

付け加えると、状況によっては試合自体があまり組まれないケースもある。グレート・オー・カーン選手は試合に出続けた上、負け無しというある意味プロレスで最も難しいことを成し遂げたのだ。

まさに規格外だ。

クセが強すぎる風貌。オリジナリティ溢れるオーラ。そして、なによりも全身からほとばしる色気。全てを手に入れてグレート・オー・カーン選手は帰ってきた。

そして、今までの鬱憤を晴らすかのようにTwitterで暴れ回っている。

絶妙すぎるウイットに富んだコメントである。

※Fateを知らない方に捕捉すると「問おう。あなたがわたしのマスターか」。が元ネタである。逆転しているあたりに圧倒的なセンスがある。

過去、こごまで絶妙なキャラクターとノリの良さを持ってこんなツイートをしたレスラーはKENTA選手くらいだろうか。

 

規格外で前代未聞。次元が違う

凱旋帰国と同時に新ユニットの立ち上げメンバーに。しかも、謎の煽りVや予告は一切なし。EVIL選手以上のインパクトを残す結果となった。

更には新日本プロレスに凱旋した試合で入場曲が流れない。これはもう前代未聞だろう。

エントランスミュージックは変わったのか。それともイギリスのままなのか。

こちらの想像を膨らませる力が半端じゃない。

全てが規格外。前代未聞。これが、“ドミネーター”の恐ろしさなのだ。

 

THE EMPIREとは

グレート・オー・カーン選手とウィル・オスプレイ選手。そして、ビー・プレストリー選手。この3人が集まった新ユニットの名前は「THE EMPIRE」に決定した。

“THE EMPIRE”には「少しずつ、でも確実に俺の帝国を築く」というメッセージが込められているという。

“GOAT”が築く帝国の支配者。何かとんでもないユニットになりそうな予感が漂いまくっている。

お披露目となった試合も凄かった。

ハイフライヤーから脱却し、パワーとスピードで攻めまくるタイプとなったウィル・オスプレイ選手。ややダーティーな攻撃も魅せたがワイルドなベビーフェイスという見方もできるため、これから上り詰めていく様子を応援したくなる。

一方でグレート・オー・カーン選手。タッグ慣れしていることは勿論だが、入場、インサイドワーク、サポート、随所に魅せるキャラクター通りの技の数々。全てが規格外だった。ベビーフェイスかヒールかと訊かれればヒールにはなるのだが、それすらも超越した何か、という可能性が高い。

僕は制御不能とは別ベクトルでのキャラクター性だと解釈している。自らが統治する帝国の民に対しては圧倒的なベビーフェイス。敵対する諸国(ユニット)に関しては悪の皇帝。

角度を変えて見るだけで全く別のキャラクターとして展開することができるのは、グレート・オー・カーン選手ならではの魅力だろう。

そして、気になる凱旋初のシングルマッチはどうやらオカダ・カズチカ選手に決定しそうである。

 

オスプレイ「世界最高のレスラーのコメントが欲しいのか? 言っただろ、ビーはただスタイルが良いだけの女じゃない。もちろん彼女のお尻は素晴らしいが……それ以上に危険な女だ。オカダ、ファンに目を向けることもなく、真っ先に俺に飛びかかってきたな。俺と1vs1でやりたくてたまらないのか? ……だが、まずはグレート-O-カーンが相手になってやる」

-O-カーン「ひれ伏せ! 愚民ども……! 余の力が理解できたか? オカダ……楽しみだなぁ!」

出典:新日本プロレス

凱旋帰国早々の相手がオカダ・カズチカ選手というのは前例がない。

「IWGPヘビー級」最多防衛記録保持者にいきなり噛み付く新日本プロレスの新しい“支配者”。彼が新日本プロレスをどのように統治していくのか楽しみである。

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