グレート-O-カーンのTwitterに感動

グレート-O-カーンのTwitterに感動したので、今日はその話を。

僕のコラムをよく目を通している方は何となく感じていると思うが僕は同じネタ基本的に連投しない。

同じレスラーについて言及するにしても、大体3日以上は空けるようにしている。

理由は簡単で新日本プロレスはとにかく魅力的なレスラーが多く、ニュースも多いためだ。

同じレスラーの話ばかり書いていても、それはそれで芸がない(同じレスラーをずっと追っているような形式であれば別。むしろ凄いと思う)ので、色々なレスラーの話題に触れているのだが、今回ばかりはしょうがない。

とにかく新日本プロレスに凱旋帰国を果たした“ドミネーター”グレート-O-カーン選手が熱い。激アツだ。

海外遠征帰りという文脈で言えば、個人的に過去最大級。高橋ヒロム選手すらも上回るほどの勢いで新日本プロレスファンの支持を集めているように思う。

ただ、これは前提の条件を大きくクリアできたことが大きい。

試合で結果を残した。これがあまりにも大きい。

2020年10月18日の両国国技館。ウィル・オスプレイ選手の入場曲『Elevated』が鳴り響く中、おどろおどろしい入場を果たすと、明らかにヤングライオン時代とは異なる肉体を披露。この2年で明らかに厚みを増して帰ってきた。

さらには試合内容。独特の奇声から繰り出される破壊力抜群のモンゴリアンチョッブ。

“ドミネーター”の異名に相応しいコーナートップでのパフォーマンス。

そして、あのオカダ・カズチカ選手を一撃で伸ばす破壊力を持つ「エリミネーター」。

そもそも、“強さ”のバックボーンを持っているだけに、説得力が半端じゃない。

規格外のプロレスラー。新たなるインベーダーが新日本プロレスに凱旋を果たした。

そう、リングで結果を残したらからこそ、SNSが光るのである。

僕はこのツイートを見て、正直感動した。

今日はその話を書いていきたい。

 

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2017年1月について

僕はグレート-O-カーン選手のツイートを見て、ハッとした。

グレート-O-カーン選手が新日本プロレスに興味を持った段階は具体的にいつかは分からないが、僕が毎週、いや毎日のようにチェックをはじめたのは2017年1月だった。

内藤哲也選手が棚橋弘至選手に引導を渡し、オカダ・カズチカ選手とケニー・オメガ選手が40分超えの試合を見せたあの東京ドーム大会。

あのイッテンヨンが「有田と週刊プロレスと」が好きだった僕をプロレスファンに変えたのだ。

あの時、プロレスは「観たら面白い」だった。

 

ドミネーターの戦略

今週に入って、グレート-O-カーン選手はこれまでのレスラーとは全く別のアプローチでTwitterを運用しはじめた。

僕はカテゴライズがあまり好きではないが、レスラーそれぞれの日常をツイートする以外に、これまで大きく2つの使い方が主だった。

  1. 何かしらの宣伝
  2. バックステージを飛び出した前哨戦

前者は全レスラーがやっている。後者はKENTA選手やタイチ選手、鷹木信悟選手らが分かりやすいと思う。

グレート-O-カーン選手はここに新しい一手を打った。

新日本プロレスのファン以外のところにSNSで日常的に侵略していく。

これまで現地でのプロモーション(現地のテレビ番組やラジオ、雑誌など)は繰り返し行なってきたことだが、SNS上で積極的にアプローチする姿勢は前代未聞である。

また、グレート-O-カーン選手の趣味嗜好を全面に出した行動のため、違和感が全くない。

ナチュラルに自分の魅力や己を発信し、好感度(支持率)を高め続けている。

その行動にいよいよブシロードの木谷オーナーまでもが動いた。

彼を動かしたのは内藤哲也選手以来ではないだろうか。いや、凱旋帰国から1週間経たずして、オーナーを動かしたのは明らかに前人未到であり、過去に例が無さすぎる。

しかもPRしているのはブシロードグループの最新作である。

もう完璧過ぎて言葉が出ない。軽く触れてとくと、オカダ・カズチカ選手はブシロード作品のCMに登場したことがあった。

これはオカダ・カズチカ選手の知名度を高めることと、プロレスファンにIPを認知させること2つの意味があったと思う。

一方で、グレート-O-カーン選手はいきなりプロレスファンにD4DJを当ててきた。

これは面白いから履修するように、と。しかも、変装し秋葉原まで出向いている。

※右手は肌色のクリームを塗っていたと僕は解釈している。

まさに、グレート-O-カーンの前にグレート-O-カーンなし。

グレート-O-カーンの後にグレート-O-カーンなし。

完全無欠のオリジナリティがリングだけではなく、Twitterでも爆発しているのだ。今の彼をチェックしない手はないだよう。

 

観てみたいを作る

令和2年。日々コンテンツは溢れかえっている。

僕たちは少しの興味くらいでは、新しいコンテンツに触れることすらしなくなった。

これは過去に何度も言われていたことだか、ゲームのライバルは既にゲームじゃないし、アニメのライバルも他作品ではない。

プロレスに関してもそう。新日本プロレスのライバルは他のプロレス団体ではない。

ファンが時間を費やしているもの全てがライバルなのだ。

2020年日本人の平均年収は436万円。2010年は412万円。20万円ほど上がってはいるものの、消費税率や保険料が上がっているため20万円自由なお金が増えたかと言えば全くそんなことはない。

ファンの時間と財布の奪い合いは数年前から更に激化している。

YouTubeのスーパーチャットを筆頭に投げ銭がいきなり普及した。Tシャツを買っていたお金で投げ銭をしているケースだってある。気軽に投げられる分、気付けば結構な金額を使っていたということもあるはずだ。

時間とお小遣いの奪い合い。ここに勝つためにはまず、認知度が必要なのだ。グレート-O-カーン選手は今、リングでの戦いと並行して、Twitterでの領土拡大に尽力しているのである。

 

プロレスの魅力を伝える新たなる伝道師

グレート-O-カーン選手はその自身が愛寵してきた趣味を活かし、アニメファンだけでなく、Vtuberという新日本プロレスのレスラーとほぼ親和性がなかった領域(領土)にもアプローチを開始した。

僕の所感ではアニメファンのコア層がVtuberになだれ込んでいるので、その進軍は素晴らしすぎるほどの一手だと思う。

プロレスラーから興味を持ってもらい、プロレスを観てもらう。

この流れを過去の名前で付き人時代に見てきたからこそ、今の新日本プロレス、今の自分がやるべきことをハッキリと理解しているのかもしれない。

プロレスは観たら楽しい。レスラーにハマればもっと楽しい。歴史を知ればさらに楽しい。

これから日本にプロレスを普及させていくのは、グレート-O-カーン選手で間違いない。

改めてになるが凱旋帰国して乱入。その後、一試合しただけだ。それだけでこのインパクトは過去にもう例がない。既にこれから頑張ってほしいな!という次元じゃない。

彼がどうやって新日本プロレスを広げていくのか?という点にも興味が出ている。

僕もこれから定期的に彼の活動を追っていきたいと思う。

まずは、グレート-O-カーン選手のエントランスミュージックが流れる瞬間を楽しみにしたい。

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