ゲイブリエル・キッドがオカダ・カズチカの隣に立つ日

ゲイブリエル・キッドがオカダ・カズチカの隣に立つ日がやってきた。

灼熱の秋が終わり、早くも新日本プロレスは次のステージへと戦いの場を移そうとしている。

2020年10月23日。今日は、第一試合ではなく第二試合に登場するヤングライオンに注目してみたい。

2020年、初の秋開催となった「G1クライマックス30」が大成功に終わった一つの要因に、完璧すぎるほどの第一試合があった。

真壁刀義選手曰く「新日本プロレスとはこういうものだ!」という試合をファンに魅せるのが第一試合の役割。

通なファンの中にはヤングライオンの第一試合を大好物だと公言し、メインディッシュのように楽しむ方もいるほどだ(武藤敬司選手、棚橋弘至選手のファンだった頃の内藤哲也選手など)。

そんな大役を担い、完璧にこなしたのがこのレスラーたちだ。辻陽太選手、上村優也選手。そして、ゲイブリエル・キッド選手の3人である。

ゲイブリエル・キッド選手はその達成感からこう宣言した。我々が、史上最強のヤングライオンである、と。

 

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史上最強のヤングライオンたち

『G1クライマックス30』の第1試合は、野毛道場VSLA DOJOという見方もあった。バチバチのシバきあい。自分の方が強いという存在の証明。

辻陽太選手からゲイブリエル・キッド選手へここは日本だから、日本語を話すようにと辛辣な言葉が飛び交うこともあった。

ただ、確かな絆があった。

育っている道場こそ違うものの、同じ新日本プロレスと若手として同じ方向を見ている。

そんな爽やかな風が吹いたのが、ゲイブリエル・キッド選手のバックステージコメントだった。

ゲイブリエル「今シリーズを通しての結果は良いとも言えるし悪いとも言える。このLA DOJO vs ノゲDOJO対決、今日本に来れない仲間の分も含め、また自分がLA DOJOに相応わしい選手だと認めてもらうため精一杯頑張った。その点では自分の出来に満足してる。全部終わって成績は、5勝6敗。前向きに受け止めるべきだ。こないだも言ったけど、ウエムラは素晴らしい選手だ。キャリアは2年半そこらだけど、とても頭が切れる。腕の攻め方も上手かった。あいつの実力を認めてる。俺は今のヤングライオンが史上最強だと思ってる。先輩たちを下に見ているとかではない。でも、カール・フレドリックス、クラーク・コナーズ、アレックス・コグリン、俺、 ウエムラ、ツジ、ナリタ、ショータ。すごい面子じゃないか。 俺たちが未来の新日本を牽引していく。そして今シリーズは俺たち3人で競い合いながら、成長することができた。俺は2人よりも海外のマットで試合した経験は多い。これからも2人とは競い合っていきたいし、2人が海外遠征に行ってもっと強くなって戻ってくることを期待してる。望み通りの結果とはいかなかったけど、前向きに捉えている。俺はもっともっと強くなる。シバタさんにトレーニングのアドバイスを頼もうと思う。(日本語で)アリガトウゴザイマシタ」

出典:新日本プロレス

育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない。

 

レインメーカーの脇を固める

そうした試合を経験してきたゲイブリエル・キッド選手がオカダ・カズチカ選手のタッグパートナーとして、2020年10月23日の後楽園ホール大会に出場する。

対角線に立つのは“THE EMPIRE(ジ・エンパイア)”のウィル・オスプレイ選手&グレート-O-カーン選手である。

オカダ・カズチカ選手を裏切り、一気にスターダムへと駆け上っている2人との試合。まさに大抜擢といえる人選である。

SHO選手ではなく、ゲイブリエル・キッド選手が選ばれた意味。ヤングライオンの段階で新日本プロレスのトップオブトップであるオカダ・カズチカ選手と同じコーナーに立つことができるのは、決して当たり前の経験ではない。

知っている方がいれば指摘いただきたいのだが、僕が知っている限りでオカダ・カズチカ選手とヤングライオンが2人で試合をするのは“レインメーカー”となってから初のことではないだろうか。

オカダ・カズチカ選手、棚橋弘至選手、海野翔太選手の3人タッグは記憶にあるのだが、2人は記憶にない。

特別な一戦であることは間違いない。そして、今日からスタートする「Road to POWER STRUGGLE」だが、ちょっとだけ違和感があったりもする。

 

対戦カードが未発表

「Road to POWER STRUGGLE」。本日の試合と2020年11月7日エディオンアリーナの試合以外の対戦カードが発表されていないのである。

普段であれば、シリーズの公開と共に、巡業先での対戦カードも発表されてきた。なぜ、このタイミングで対戦カードが発表されないのか。

色々と想像が膨らむ次第である。

ただ、会場を満員にできない状況下では、そもそもチケットが完売している可能性がある。そう考えると、ギリギリまで対戦カード発表を焦らして、ワクワクさせるのもアリな気がする。

いつ対戦カードが発表になるのか。その時を楽しみにしたい。

最後に。“THE EMPIRE(ジ・エンパイア)”はイギリスを発祥に持つユニットである。ゲイブリエル・キッド選手の母国はイギリス。

www.instagram.com

自分が生まれ育った国をバックボーンに持つ新ユニットについて、彼はどんな気持ちを抱くのだろうか。

ゲイブリエル・キッドがオカダ・カズチカの隣に立つ日。きっと何かが起きるキッカケの日になることは間違いないだろう。

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