ザック・セイバーJr.が電流爆破を希望した...だと
ザック・セイバーJr.が電流爆破(正確には電流爆破とは言っていない)を希望した...だと。
ごっ...ゴクリ。思わず息を呑むバックステージコメントが飛び出した。
2020年11月7日(土) の「POWER STRUGGLE」大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)と矢野通選手との「KOPW 2020」争奪戦に挑む「鈴木軍」のザック・セイバーJr.選手。
自身に有利なルールを提案するかと思いきや、まさかのルールを希望してきた。
「ノーロープ時限爆弾爆破デスマッチ」
我々のためだけにあるロマン砲がそこに現れた。
いや、正直ベースで話そう。
僕は矢野通選手が第一回「KOPW2020」トーナメントで勝利した時点で2020年の覇者は決まったと思っていた。
理由は簡単で矢野通選手側のルールが全て採用されると思ったためだ。
「プロデューサーの言うことは絶対」
「お前ら!バカやろー!俺に入れろ!」
このメッセージとYouTubeでの告知さえあれば、矢野通選手のルールが採択されると思っていた。
ただ、本当にザック・セイバーJr.選手が本当に「ノーロープ時限爆弾爆破デスマッチ」を提示してきた場合、僕は矢野通選手のルールに投票することができるだろうか...。
「頼む!やりたくない!本当にやりたくない!」と矢野通選手がメッセージを出したとしても、従うことができるだろうか。
2000年代の新日本プロレスに蔓延した“邪道の毒”が再び表面化しようとしている。
【YTRワールド全開!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年10月30日
なんと矢野通選手、単独の“LINEスタンプ”が初登場!
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一方で矢野通選手はLINEスタンプを緊急発売。矢野通選手のファンであれば、10人、100人、1000人(!?)の友だちにプレゼントする...はずだ。
真鍋!真鍋!実況を...実況をしてくれ!
僕のコラムを長く読んでくださっている方にはお馴染みの「大仁田劇場」。
電流爆破というハードコアな世界にヒューマニズムを持ち込み、ごちゃ混ぜにすることで、何だかよく分からないけどとんでもないカタルシスを産んだ。
邪道・大仁田厚が新日本プロレスのリングに上がるとなれば東京ドームですら満員になった。花道にはゴミが投げ込まれた。
間違いなく、間違いなく...間違いなく。2020年代で同様のことは起きない。
それほどまでに謎の世界が広がっていたのである。
現実的な厳しさ
冷静になって、冷静になって、冷静になって考えると、ザック・セイバーJr.選手の電流爆破(正確には電流爆破とは書かれていないが...)発言はリップサービスだ。
現実的に考えてみると、矢野通選手とザック・セイバーJr.選手の試合は第1試合である。ここでノーロープ時限爆弾爆破デスマッチをするとなれば、間違いなくリング設営というリアルな問題が出てくる。
この課題をクリアするとなると電流爆破バットという方法が無くないが、完全にDDTと同じ展開になってしまう。
大人の事情を考慮すると実現の可能性はかなり低い(※色々と予算や手間が掛かる点から踏まえても新日本プロレスがGOを出すイメージは湧かない。また、電流爆破は大仁田厚さんが著作権を持っているため、彼の許諾がなければ日本のリングで行うことはできない)。
ただ、俺たちにザック・セイバーJr.選手が一瞬の儚い陽炎のような夢を見せてくれたことは間違いない。
ザック「ヤノとのKING OF PRO-WRESTLING(KOPW)選手権、俺はこういう試合形式でしたいな。それは……ノーロープ時限爆弾爆破デスマッチ」
――エッ!
ザック「そう、FMWルールだ。いつもいつもずる賢く立ち回ってるヤツへのお仕置きにふさわしいだろ? デスマッチがな。それもまがいものじゃない、真のデスマッチが。エクスプロージョン、タイムボム、ノーロープ、花火……わざわざオーサカでやることもない。エノシマ・アイランドでどうだ? その方がデスマッチにふさわしいだろ。決まりだ。あと、YOSHI-HASHIはホントに滑稽なヤツだな」
そろそろルールが提示される時期?
『KOPW』はそれぞれがルールを持ち寄ってファンの投票で決定するというルールがある。ザック・セイバーJr.選手のリップサービス(だよな)はさておき、そろそろ本格的にルール決めが動き始めても可笑しくないタイミングに差し掛かってきた。
矢野通選手とザック・セイバーJr.選手といえば、『G1クライマックス30』で垣間見えたアマチュアレスリングルールの試合に興味がある。
正直、僕はこの試合がアマチュアレスリングルールになる可能性のではないか?と踏んでいる。
単純な話だがウエイトの差を考えるとザック・セイバーJr.選手が矢野通選手に勝つことは相当な何かが起きなければ厳しいと思う。
また、省エネファイトで早く帰ることを信条としている矢野通選手だけに、さっさと勝ってホテルに戻れるとあれば、採択しない手はないだろう。
また、最近の矢野通選手はSHO選手がアマチュアレスリングの選手たちへ『お手本になる』と断言した反り投げやNUなどアマレス技を解禁しつつある。
ここで一気に実力を見せつけて、初代『KOPW』の称号を手に入れた男になる。
今、新日本プロレスで最も輝いている『NEVER6人タッグベルト』の初王者に続き、『KOPW』の称号もかっさらう。
2020年も残り2ヶ月。敏腕プロデューサーの腕の見せどころはまだまだ続くのだ。来月末には2冊めの書籍も出るので要チェックである。
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