ゲイブリエル・キッドが第三世代へ挑戦状を叩きつけた
ゲイブリエル・キッドが第三世代へ挑戦状を叩きつけた。
待ってましたと言うべきか、まだまだ早いよ?と考えるべきか。色々な意見が浮かぶ中で、個人的にはゲイブリエル・キッド選手の提案は素晴らしいと拍手を送りたい。
まずはその主張から見てみよう。
ゲイブリエル「最近の俺はもっと大きいチャレンジが欲しいと言っていたが、成績を見れば俺たち同じことを繰り返してるだけだ。ツジが俺に勝ち、次の試合で俺がやり返す。そして俺がウエムラに勝ったと思えば、次の日にはやり返される。俺たち3人の力は互角だということだ。でもずっと俺たち3人だけで闘い続けていたって、これ以上は成長できないだろう。だから俺たちセンパイと闘うべきだと思う。かつての王者だったセンパイたちは今何のベルト戦線にも絡んでいないし、俺たち若手を相手する事で刺激になると思う。過去にベルトを巻いてメインイベントを張っていた(日本語で)テンザンサン、コジマサン、ナガタサンとシングルでやらせて欲しい。俺も近い将来、彼らと同じようなポジションに立つことになる。だからここでハッキリ言わせてもらう。かつてトップのベルトを巻いていた彼らと試合がしたい。それが今の俺に必要なんだ」
近年稀に見るクオリティを見せたヤングライオン対決。これから舞台が「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」と「ワールドタッグリーグ」に移り変わろうとするタイミングで、ゲイブリエル・キッド選手は自身がシングルプレイヤーとして最も成長できる機会を求めたのだ。
第三世代の今
まずは、2020年の第三世代を振り返ってみる。
2020年2月。中西学さんが現役を引退。
“野人”と呼ばれた(呼ばれている)男は、GTR(後藤洋央紀選手)、カミゴェ(飯伏幸太選手)、レインメーカー(オカダ・カズチカ選手)、ハイフライフロー(棚橋弘至選手)を連続で浴び、セルリアンブルーのリングと別れを告げた。
ここまでしなければ、第三世代は折れない、終わらないのだ、と。壮絶ながらもエモーショナルな瞬間だったように思う。
ここから新日本プロレスは約4ヶ月間活動を休止。
活動再開後、まず存在感を発揮したのは永田裕志選手だった。
現在の「NEVER無差別級王者」鈴木みのる選手に対して、不倒の試合を展開。
ファンへプロレスの真髄を伝えると共に、正義は必ず勝つという結果も見せつけた。
更にはオカダ・カズチカ選手とも激突。シングルマッチは5年ぶり2度目。
新日本プロレスを牽引するオカダ・カズチカ選手へ改めて第三世代の強さを見せ付ける試合内容だったように思う。
――(永田選手のことを)オッサンだっておっしゃいましたけども、どんなおじさんでしたか?
オカダ「まあね、まあ、ダンディなおじさんなんじゃないですか。まあほんとに、いろんなおじさんいますけど、今日の永田さん見て、カッコいいと思わない人、いないでしょ。そんなダンディな……カッコいいって言うとちょっと違うと思うんで。ダンディな永田さん、おじさんでした」
ダンディなおじさん。男として考えれば極上の褒め言葉である。
テンコジとしての活動
新日本プロレスワールドで残っている映像は“4試合”。これが2020年の“テンコジ(天山広吉選手&小島聡選手)”の試合数である。
実際は天山広吉選手がマスター・ワト選手のトレーナーとなり、同じコーナーに立つ回数が減っているという背景はあるものの、新日本プロレスいや日本、いや世界を代表するタッグチームの試合を見ることができないのは些か寂しいものがある。
シングルマッチ関しては天山広吉選手はYOSHI-HASHI選手との「ニュージャパンカップ」のみ。マスター・ワト選手のプッシュに力を注いでいるだけに、「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」での動きも見逃すことができない。
小島聡選手は「KOPW2020」の一回戦にエントリーするなど幅広い試合を見せている。
負けることを分かった上でプライドを選んだラリアート。プロレス史に残る一撃だったと思う(完璧にエル・デスペラード選手がのびていたところを見ても破壊力込みで)。
ハロウィンと聞いて思い出すのが、愚零斗孤士(グレートコジ)なるレスラー。
— 小島 聡【SATOSHI KOJIMA】 (@cozy_lariat) 2020年10月31日
グレートムタへの対抗意識と、当時の全日本の選手数が少ないのと、自分自身への挑戦等の理由でトライしたが、結果は大失敗だった。
あの経験で、逆に武藤さんの偉大さを思い知った形かな。
でも、良い経験になりました。 pic.twitter.com/yyF4o7HNdE
昨日はじめて知ったグレート・コジ。
1人世代抗争(2度目)
けつの青い先輩たちが...。
こんな言葉が出たのは2016年のことだっただろうか。
現在ではLA道場のヘッドコーチも務める柴田勝頼選手が第三世代と「NEVER無差別級」を懸けて争った世代闘争から既に4年もの月日が流れたのだ。
現在、上村優也選手は「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」へのエントリーを希望し、辻陽太選手は「ワールドタッグリーグ」へ棚橋弘至選手との出場をバックステージで叫んでいる。
「ワールドタッグリーグ」にテンコジとして出場する一方で、永田裕志選手のパートナーが気になるところではある。
来るべき第三世代との抗争を前に一度、青に染まってみるのはどうだろう?
ゲイブリエル・キッド選手が青義軍のメンバーになる?そんな可能性も否定できない気がする。
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