『有田プロレスインターナショナル』旗揚げ前日。俺たちの夢が帰ってくる

『有田プロレスインターナショナル』がいよいよ旗揚げ前日と迫った。

「選ばれる者の恍惚と不安、二つ我あり」

おっとこれは“UWFインターナショナル”ではなく、“UWF”時代の言葉(正確には太宰治の短編)か。

さて、『有田と週刊プロレスと』の幕が降りてから約1年。とうとうこの日がやってきた。

新番組『有田プロレスインターナショナル』。

UではなくAの遺伝子を持ったプロレスバラエティがAmazonプライムビデオで満を辞してスタートするのだ。

僕自身、『有田と週刊プロレスと』との関係(因縁、遺恨)は半端じゃないほど深い。

理由は簡単で、『有田と週刊プロレスと』がなければ僕はこうして毎日コラムを書いているといこともなく、プロレスにハマっていることもなかった。

有田哲平さんが一冊の週刊プロレスから人生を紐解くあの時間がなければ、僕はプロレスを好きになることはなかった。

これは断言できる。僕は『有田と週刊プロレスと』がなければ今、プロレスを見ていない。

僕にとって非常に大切な番組。その遺伝子を持った新番組『有田プロレスインターナショナル』に期待するなという方が無理な話だろう。

ここからはなぜ、『有田と週刊プロレスと』は終わらなければならなかったのか。そして、新番組へリニューアルするにあたっての期待などを書いていきたい。

 とうとうTwitterのアカウント名も『有田と週刊プロレスと』とから『有田プロレスインターナショナル』へ。新しいプロレス沼への旅がはじまる...。

 

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勇退という言葉が似合う

まずは『有田と週刊プロレスと』が『有田プロレスインターナショナル』にならざるおえなかた理由について考察してみる。

完全に僕の妄想なので、外れている可能性が98%くらいあるが、まぁ目を通して欲しい。

僕の予想だが、『有田と週刊プロレスと』はシーズンFまで突入する計画がなかったと思う。

恐らく、シーズン2くらいまでが初期の構想でそこから先は本当に人気があったから続編が生まれ続けたという感じではないだろうか。

番組の性質上、有田哲平さんは一冊の週刊プロレスから歴史の流れと見どころを語り尽くす。

そもそも大事件から優先してセレクトされるとめ、徐々に扱うテーマが難しくなってくる。

シーズンFはこれまでにない取り組みも多々あった。一冊で語ることがない(正確にはもう語り尽くしてしまった)ため、複数の号を使ったり、視聴者からのメッセージに答えたりもした。

リマッチに次ぐリマッチは『有田と週刊プロレスと』の本来の魅力を薄れさせてこうとしていた。

恐らくだが、『帰ってきた!有田と週刊プロレスと』でも番組は構成できたはずである。

「まだやるの?本当?」と小言を言いつつ、有田哲平さんと倉持明日香さんがゲストをお招きし、トークを展開する。

確実に視聴者もついてくるし、レビューだって高いはず。ただ、新しくプロレスファンを作れるか?というと少し話が変わってくる(本来の目的はAmazonプライム会員獲得だとは思うが)。

シーズン1や2を見なければ成立しない番組というのは流石にハードルが高い。

もっとラフにあるべきだ。

プロレス好きな人は番組を通じて、プロレスの魅力をさらに学び周りの人に届ける。

プロレスを全く知らない人はこの番組を通じて、プロレスって何か面白そうだなと思って、調べはじめる。

これがプロレスバラエティの真髄だろう。誰かの中で変化があるまでを含めてがエンターテイント。

『有田と週刊プロレスと』はその役割を全うし“A”の遺伝子へと昇華したのだ。

 

倉持明日香さんとAの遺伝子

恐らく多くのファンが「!?」と思ったポイントだろう。

『有田プロレスインターナショナル』には倉持明日香さんの姿が見えない。

アシスタントであり、マスコット。素晴らしい生徒役として『有田と週刊プロレスと』を支え続けてきた倉持明日香さん。

彼女をどうするのか?この点で大きく揉めたと思う。

『有田と週刊プロレスと』で倉持明日香さんが担っていたものは明らかに大きい。番組の華であり、視聴者と同じクラスの価値観と知識量(デスマッチを除く)といういい立ち位置を築いた。

正確には倉持明日香さんのタレント性だ。シーズン1の序盤を見てみて欲しい。今とは立居振る舞いが少し異なっている。

自分の役割を把握し、番組にアジャストさせる。

『有田哲平と週刊プロレスと』は有田哲平さんと倉持明日香さんという2人のフロントマンにゲストが掛け算として乗ってくる(ゲストになっても番組の面白さは大きく変わる)。その土台を作っていた人物なのだ。

そんな彼女が『有田プロレスインターナショナル』にはいない。

恐らく、有田哲平さんと倉持明日香さんが並んだ時点でそれは『有田哲平と週刊プロレスと』になってしまうからだろう。

リニューアルした感じが出ない。名前を変えただけで、ファイナルシーズンの続きにしか見えなくなってしまう。

そのため、泣いて馬謖を斬ったのではないだろうか。

その代わりに倉持明日香さんのようなアシスタントの存在も確認できていない。

Aの遺伝子を受け継ぐ。有田哲平さんだけかと思いきや倉持明日香さんもAの遺伝子を持っているのだ。

そして、まだ僕は可能性を捨てていない。「もっちーずるるRoom」的なミニコーナーで倉持明日香さんの登場があるのではないか?そんな期待に胸を膨らませている。

 

最強の布陣

ケンドーコバヤシさん、福田充徳さん、ビビる大木さん、豊本明長さん、(綾部祐二さんも加えたいが、流石に出演は難しいだろう。※ニューヨーク在住のため)。

『有田と週刊プロレスと』で彼らがゲストに来たときは120点以上を叩き出す神回が生まれる。

大切なAインターの旗揚げ戦。番組が有田哲平さんのパートナーに指名したのは“四天王”のうちの2人。

ケンドーコバヤシさんと福田充徳さんだった。さらに評判のよかった小峠英二さんを配置し、完璧すぎる布陣で番組はスタートする。

『有田プロレスインターナショナル』は『有田と週刊プロレスと』以上にゲストの掛け算が重要になってくる番組になる。

プロレスの歴史を語る講師役の有田哲平さんではなく、プロレス談義を楽しむ側に有田哲平さんが回る。

つまり、スイングする相手により番組の面白さが何倍にも膨れ上がるということだ。

さらに、ここへテーマが乗ってくる。テーマだけが面白ければいいわけでもないし、ゲストがキレのあるトークを展開すればいいだけでもない。

現在発表されているのはペイントレスラー、髪型、入場曲...とハズレがしない香りのするものばかり。

『有田と週刊プロレスと』が歴史を紐解いてそれぞれの解釈を楽しむばんぐいだとするならば、『有田プロレスインターナショナル』はもう少しフランクにプロレスってやっぱり色々な見所があって面白いよね?という点を追求する番組にも感じる。

週刊プロレスという制約が無くなった分、自由度も広がったはずだ(もちろん、成約があるがゆえの面白さもある)。

演者とスタッフ、視聴者。全ての要素が絡み合ってこれから新しい“作品”が生まれていく。

そういう意味ではプロレスもプロレスバラエティも同じことなのかもしれない(少し違うかもしれない)。

さて。いよいよ『有田プロレスインターナショナル』がスタートする心の準備はできているだろうか。

僕はドキドキしながら明日の0時を迎えたいと思う。

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