今日、新日本プロレスで2本のベルトと権利証が動く?
今日、新日本プロレスで2本のベルトと権利証が動く?
「レインメーカーに相応しい挑戦の場を用意しろ」
外道選手の言葉により、「G1クライマックス」の覇者が東京ドームで「IWGPヘビー級王者」に挑戦するシナリオが生まれた。
「G1クライマックス覇者」と「IWGPヘビー級王者」。この2つの栄冠を巡る物語にはあるジンクスが存在していた。
「G1クライマックス覇者」は東京ドームで勝つことができない。
このジンクスを破ったのが棚橋弘至選手だった。また、2019年は全ての王座が動くというオマケ付き。今から2年前。大きく歴史は動いた。
「G1クライマックス覇者」を迎え撃つ「IWGPヘビー級王者」が入れ替わったことがあった。これまた棚橋弘至選手がAJスタイルズ選手を破り、新日本プロレスのど真ん中に返り咲いた瞬間だ。
ただ、もう一つ破られていないジンクスがある。「G1クライマックス覇者」の権利証移動である。
激闘の末に手に入れた東京ドームメインイベントの切符。この権利証が今や唯一のジンクスと言っていい存在となっていると言っても過言ではない。
2020年11月7日、今日のセミファイナルで飯伏幸太選手とジェイ・ホワイト選手が激突する。
「G1クライマックス30」を制したあのバックステージで突如姿を現したチャレンジャー。
彼が勝った瞬間に歴史が大きく動く可能性が生まれるのだ。
歴史を変えることで証明する
飯伏幸太選手の持つ権利証を奪い取る。本来であれば、この目的のみで動いてもおかしくないはずなのだが、ジェイ・ホワイト選手、いやジェイ・ホワイト選手たちは何やら不穏な空気を醸し出している。
「バレットクラブ」の不協和音が止まらない。自身が来日できない間に「バレットクラブ」へと加入した“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手との亀裂は日を重ねるごとに深くなっている気がしてならない。
「G1クライマックス30」で別ブロックのユニットメイトに挑発的なメッセージを飛ばすなど、これまでに例がない。明らかに「バレットクラブ」の裏側で勢力争いが起こっている可能性があるのだ。
疑心暗鬼になるようなコメントを連発したEVIL選手。そんなEVIL選手に対して、不快感を隠さないジェイ・ホワイト選手。
いつしか彼らは東京ドームでの決着を口にするようになった。
本来の相手は現在の“二冠王”内藤哲也選手と“G1覇者”飯伏幸太選手のはず。にも関わらず、その先すら見据えたコメントが出たのも前代未聞なのではないだろうか。
何が何でも結果を出す
そもそも「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を裏切ったEVIL選手だが、彼が選んだ道は今のところ大正解という状況にはなっている。
ユニットを裏切ったことで悪のメインイベンターになった。そして、本日の会場である大阪はEVIL選手が「ニュージャパンカップ」を制覇した場所であり、「IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル」のダブルチャンピオンに土地でもある。
「D4DJ Groovy Mix Presents SUMMER STRUGGLE in JINGU」で内藤哲也選手に2本のベルトを奪還されたものの、大阪という土地では自身に分がある。EVIL選手が番狂わせを起こしてきたのは常に大阪だったはずだ。
2017年8月5日、無敗の王者オカダ・カズチカ選手に土を付けたのも大阪だ。
大阪の街がダークネスに染まる時、二冠のベルトが動く大事件が起きるのかもしれない。
この日までの前哨戦10連敗。この記録が意味するところは....。
EVIL「さあ、大阪で内藤がムチャクチャになるぞ。誰が正義で、誰が本物で、誰が頂点か、わからせてやるよ。そんでもって、東京ドームでジェイと勝負してやるよ! よく覚えとけ!」
ゴールデンスターと制御不能なカリスマ
ここまでつらつらと書いてきたが、普通に考えれば飯伏幸太選手と内藤哲也選手が勝利するはずである。そのはずなのだが、なんだろう。何だろう。この胸騒ぎは。
――過去にIWGPヘビー級、インターコンチネンタル、USヘビー級の3大王座を手にしたのはあなたとケニー・オメガの2人だけです。もし大阪で飯伏選手に勝てば、権利証を奪い取った最初の男になるわけですが……。
ジェイ「これまでも俺は歴史を作ってきた。少々強引なやり方だったかもしれないけど、1発で成し遂げてきた。そして、さらにまた新しい歴史を作るチャンスを手にしたわけだから、これを逃すことはない。ブリーフケースを奪い取り、さらに2本のベルトを手にしてトーキョードームをあとにする。それができるのは俺だけだ。それは俺自身が一番よくわかってる。誰も見たことがないシーンを見せてやる。俺が歩いた後が歴史となるんだ」
ジェイ・ホワイト選手は誰もできなかったことをアッサリと成し遂げてきた。オカダ・カズチカ選手に東京ドームで勝利したり、「IWGP USヘビー級ベルト」を一発逆転で奪取したり。
前述した「G1クライマックス覇者」のジンクスを破った棚橋弘至選手を倒し、“ガイジン”としては最年少の「IWGPヘビー級王者」に輝いた。
彼なら何かが起こってしまう。そんな恐怖感がある。ただし、この流れを止めてこそ神になる男だ。
飯伏幸太選手にとって、連敗を喫した2020年の東京ドーム。その借りを返す戦いが本格的に始まる。
→【ランキング参加中】人気プロレスブログはここからチェック!【クリックで応援お願いします】