内藤哲也と飯伏幸太のイッテンヨンについて

内藤哲也と飯伏幸太のイッテンヨンについて。

2020年11月8日。「POWER STRUGGLE」大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)  大会の一夜明け会見が行われた。

登場したのは飯伏幸太選手から東京ドームでの挑戦権利証を奪取した“バレットクラブ”ジェイ・ホワイト選手と“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手の挑戦を退けた“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”内藤哲也選手だ。

従来の記者会見は数分で終わってしまうことも珍しくなく、せっかく時間を取ったのに意外と短くて驚くことも少なくなかったのだが、この日はジェイ・ホワイト選手が大爆発。

大半の時間を独演会に費やし、新日本プロレスファンの度肝を抜いた。

ジェイ・ホワイト選手の主張はこう。

英語の挑戦権利証を作ること。ブリーフケースを新調すること。イッテンヨンはオフにすること。最後に、イッテンゴで内藤哲也選手と二冠戦を行うこと。

中々に筋が通っている。読めない言葉で書かれた挑戦権利証では不満があるし、飯伏幸太選手カラーのブリーフケースでは気分が乗らないのは間違いない。

元々、外道選手が「G1クライマックス」を制したオカダ・カズチカ選手のため「レインメーカーに相応しい挑戦の場を用意しろ」と主張したことで、東京ドームの権利証システムは生まれた。

つまり、挑戦者側が主張して通ってしまえばこっちのものだったりはするわけだ。

僕が気になったのは内藤哲也選手の主張だ。その理由を書いていきたい。

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飯伏幸太の気持ち

「東京ドーム・IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル王座挑戦権利証争奪戦」

ジェイ・ホワイト選手が飯伏幸太選手から逆さ押さえ込みで勝利を奪った。

ジェイ・ホワイト選手の足は確かにトップロープに掛かっていた。これは全世界に配信されていて、誰が見ても明らかである。

ただ、レフリーを務めたマーティー浅見さんの目には入っていなかった。

マーティー浅見さんがカウントを叩き始める、飯伏幸太選手の両肩がフォールされていることに視点を合わせた瞬間に足をかけたのだ。

あれは上手い。ギリギリの勝負の最中でとんでもない技術である。

ただ、敗れた飯伏幸太選手からすれば全く納得できるものではない。

これから飯伏幸太選手がどんな手を使ってでも、ジェイ・ホワイト選手から権利証を取り返すのか?ひょっとすると、東京ドームでリマッチがあるのではないか。

試合後に乱入するほどジェイ・ホワイト選手を標的に定めたキラー・飯伏幸太に期待していたのだが...。

 

内藤哲也の主張

内藤哲也選手は飯伏幸太選手とイッテンヨンでシングルマッチを戦いたいとメッセージを出した。

連覇を成し遂げた「G1覇者」と試合をしたい、と。

僕はが何かモヤモヤしたことを幾つか並べておく。

タイトルが掛かっていないとは言え、この試合に内藤哲也選手が負けた場合、どうなるのか。

飯伏幸太選手は内藤哲也選手のお情けで東京ドームの試合を掴んで嬉しいのか(もっと露骨に嫌味っぽく指名したら見方が違ったかもしれない)。

昨年のイッテンヨン、イッテンゴで飯伏幸太選手は2連敗を喫した。その敗北が飯伏幸太選手を強くした。

ただ、ジェイ・ホワイト選手に再び敗れた。その結果がこれである...。

僕は正直、この言葉を聞いた時に悔しくて寂しい思いだった。

1月4日……俺の指名する対戦相手は……飯伏幸太。たしかに彼は昨日、権利証を懸けたジェイ・ホワイトとのシングルマッチに

敗れ、権利証を失った。そんな彼に東京ドームで俺とタイトルマッチを闘う資格はないでしょう。ないと思いますよ。でも、俺も参加していた『G1 CLIMAX』に優勝し、連覇を達成した姿を見て、俺は悔しかったっすね。悔しかったよ。そんな悔しい気持ちを抱いたまま、1月5日東京ドーム大会のメインイベント、ジェイ・ホワイトの前に立つのは俺自身納得がいかないなと。

1月4日、飯伏を倒してうえで、1月5日、ジェイ・ホワイトの前に立っても遅くはないでしょう。だって、いま一番対戦したい相手はジェイ・ホワイトには申し訳ないけど、飯伏幸太なんでね。だから、1月4日は飯伏幸太とのシングルマッチを俺は希望しますよ。どうですか? 俺の意見どうですか? ただし、新日本プロレスには慎重に判断していただきたい。もし、この俺の希望が通ってしまったら、『権利証システムっていったい何だったの?』、『来年以降、こんなんじゃ権利証なんていらないじゃん』っていう話になってきてしまうからね。だからこそ、新日本プロレスには慎重に、そして早急に結論を出していただきたいなと思いますよ。

出典:新日本プロレス

 

別のレスラーを指名していたら...?

後出しジャンケンのようになって恐縮だが、東京ドームで指名する相手を飯伏幸太選手ではないレスラーにしたらどうだっただろうか。

例えば、東京ドームで試合をしたいと公言している棚橋弘至選手。

彼に「二冠王がお情けでシングルマッチをしてもいい」と挑発的に語ったらストーリーが大きく動いた気がする。

次に高橋ヒロム選手。「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を優勝できたら旗揚げ記念日に出来なかったシングルマッチを東京ドームで実現させよう、と提案する。これも中々に盛り上がる話だ。

ベルトを懸けない前提であれば、SANADA選手もありだろう。

そうか。なるほど。「G1クライマックス」連覇が悔しいと内藤哲也選手は語った。

いつしか内藤哲也選手はトランキーロもお客様もあまり誇張して言わなくなった。

お客様が見たいカード、納得いってないモヤモヤすふこと口に出し、提案することで内藤哲也選手は支持を得てきた。

今は「二冠王」という立場もあるせいか自分の主張のみが先行するようにっている気がする。もう一歩突き詰めるとジェイ・ホワイト選手も言っていたが、2019年にタイチ選手を倒して、ジェィ・ホワイト選手へ挑戦したのはあまりにも強引だった。

いい試合だったことは否定しないが、挑戦へのつながりが見えなかったのだ(2019年のG1でタイチ選手はジェイ・ホワイト選手に負けている。せめて勝利していた石井智宏選手、矢野通選手、後藤洋央紀選手から挑戦権利を奪う流れなら理解できたのだが...)。

僕が拗らせているのは重々承知の上。シンプルに飯伏幸太選手と内藤哲也選手の試合を東京ドームで見たい!と思えれば楽になるのだが...。

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