プロレスが僕を変えてくれたってこと
プロレスが僕を変えてくれたって話を書きたい。
何も「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」&「ワールドタッグリーグ」開幕戦当日にこんな話を書くこともないと自分でも思っているが、とにかく今はこの気持ちを書き残しておきたいので、筆を取った。
例によって午前中から昼にかけて、執筆の仕事をしていた。
「ふー」と一息つきたいところでLINEが。
名前を見ると、僕の大切な人からのメッセージだった。
やり取りをするのは...。半年振り。この期間、お互い元気にしていたのか?近況の報告がはじまった。
少しやり取りをしたところで、相手から返信ができていなかったことで謝られた。
忙しければ既読スルーくらいあるだろう。そう思っていたら、まさかの報告があった。
今年の4月から学校に通いはじめた、と。
「何の学校に通いはじめたの?」
「当ててみて」
記憶を繋ぎ合わせていくと一つの答えが出てくる。
確か以前、「こんな夢があった」という話していたような...。
僕がその夢の話を告げると...答えは正解。
思春期の頃、30歳になった時。2度、諦めた夢に大切な人は挑戦している。
僕と大切な人は同級生である。
人生何かをはじめることに遅いなんてことはない。
自分が自分に納得てきるかどうか。人生で大切なのはこの一点なのではないだろうか。
大切の人の一歩踏み出す勇気。今日はそんな話を書いていきたい。
言葉にしないと誰にも伝わらない
夢に向かっている大切な人へ、僕は自分なりに思ったことをそのまま伝えた。
お世辞抜きに率直に思ったことを綴った。
すると、とても喜んでくれた。そんな風に思ってくれて、伝えてくれて嬉しい、と。
ややあって、こう続いた。
「変わったね」
僕は昔、本音を口にすることが本当に苦手だった。
言葉で相手を傷付けてしまうかもしれない。そう思うと、素直に言葉が言えなくなってしまう。
自分の今の気持ちをそのまま伝えたら、どんな顔になるのだろうか。自分が直接悲しませるなら、何も言わない方がいいのではないか?そんな風に考えてしまっていたのだ。
実際、それは間違えだったと気付く。
自分の気持ちは言葉にしなきゃ相手に伝わらない。
例え、相手にとって聞きたくない話でも、ちゃんと目を見て伝えなければいけない。
自分はこういう人間で、こういう状況になっている。何が原因かは分からない。ただ、時間が欲しい。考えたい。
もしも、あの日きちんと言葉で伝えていれば...。その後悔は何年経っても消えなかった。
だから、変わりたいと思っていた。
変わるキッカケをくれたのは大切な人。変わるための魔法の言葉をくれたのは“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”内藤哲也選手である。
最近の内藤哲也のこと
僕は「有田と週刊プロレスと」を通じてプロレスファンになった。
シーズン1の内藤哲也回を見て、今の新日本プロレスに興味を持ち、今に至る。
彼は言葉で主役になった人物だ。ベビーフェイスがブーイングを浴びるという今では考えられないような状況下にあり、何かを変えたいと「ロス・インゴベルナブレス」へ加入。
“制御不能”という毒を入れたことで、オカダ・カズチカ選手や棚橋弘至選手と比べると見劣りしてしまっていた華。そに注入された毒が妖艶な色合いを魅せた。
その華は多くの人々を魅了し、プロレス大賞MVPを2年連続で受賞するほどの支持をえるまでになった。
ただ、その毒はすっかり消え去りつつある。キッカケになったのは、一歩踏み出す勇気、思っていることは口に出さなければ伝わらないというフレーズである。
多くの人々に感動を与えると同時に内藤哲也選手から毒が消え去りつつある。
ベビーフェイスの内藤哲也選手を求めるファンも多い。ただ、一度あの妖艶な華を見てしまった身としては当時の輝きを求めてしまう。
かつてアントニオ猪木さんは大仁田厚さんについて「大仁田の毒は劇薬だ」と評価を下していた。
内藤哲也選手は毒が抜けて元に戻りつつあるのか。新しい姿を手に入れようとしているのか。
その見えない何かを掴むために飯伏幸太選手を東京ドームで指名したのかもしれない。
ワールドタッグリーグ開幕
「ワールドタッグリーグ」の開幕直前に行われた「IWGPタッグ選手権試合」で後藤洋央紀選手はパートナーと呼吸を合わせることの大切さについて説いていた。
誰かと一緒に何かを成し遂げるから人生は楽しいんだ。
僕が一番理想としていることは叶わないかもしれない。物事は一瞬じゃ変わらない。
それでも、それでも何かを信じて前を向いて生きる。
そんなことの大切さにもプロレスを通じて理解することができた。
最近、プロレスについて考える時間が中々取れなかったが今日からはじまる新シリーズに備えて、やることはきっちり終わらせようと思う。運命のゴングが鳴るのは18時だ。
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