今、新日本プロレスで一番アツいのはDOUKIである
今、新日本プロレスで一番熱いのはDOUKIである。ふと、そんなことを思ってしまったという話です。
Twitterでご覧になられた皆さん。ご心配をお掛けしました。無事、鍵を回収し家の中でこのコラムを書いています。
ただし、眠い...。とにかく眠い。今日は新日本プロレスの大会もないので、やらなくちゃいかない作業をいくつか対応した後、もう一度眠りにつきたいと思います。
さて、本題へ。最近、DOUKI選手が激アツじゃないですか?
2年連続となる「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」出場という功績以上に、全ての試合の中身が
今回のリーグ戦が始まる直前からDOUKI選手はある仕掛けを用いていました。
プロレスの試合が一番面白くなるスパイス。表に出ていない裏の歴史、人間関係をオープンにすることで、相手レスラーとの試合の意味を作り上げているのです。
顕著だったのはYOSHI-HASHI選手と激突した「NEVER無差別6人タッグ選手権試合」でしょうか。
Twitterで今の本音と数年前の絆が露見すると、タイトルマッチが組まれた意味と2人の星座が浮かび上がってくる。
その結果、とてつもないカタルシスを生まれたのはご存知の通り。
決意のDOUKI選手がYOSHI-HASHI選手にイタリアンストレッチNo.36を繰り出した時、ミラノ・コレクションA.T.さんは解説席で号泣した。
僕も泣いた。村田晴夫さんの実況も光った。
「どんなに態度が悪くても、どんなに口が悪くても、大切にしている想いがある」
2020年秋。DOUKI選手は自分だけが持っている武器で勝負を仕掛け続けているのだ。
結果、内容、インパクト
「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア27」公式戦は既に3試合が行われた。
DOUKI選手は石森太二選手、SHO選手、ロビー・イーグルス選手と激突。
好勝負を繰り広げるも勝ち点は未だゼロという状況である。
ただ、結果こそ伴っていないものの内容とインパクトについては十分以上のものを魅せている。
実力者 ロビー・イーグルス選手との開幕戦については、全く引けを取らない試合を展開した。
SHO選手との試合前にはTwitterで先制口撃を見舞った。
そもそもこいつらのことは最初から気に食わなかった
— DOUKI (@DoukiPerros) 2020年11月16日
お前らが来たせいで当時俺が上がろうとしていたLIGA ELITEに上がるチャンスを失ったんだ
日本人はもういらないって
何も考えずノコノコとメキシコに来て人のチャンスを潰しやがって
俺はてめぇらのこといまだに恨んでるからな
試合後のSHO選手のコメントはこちら。DOUKI選手は逆恨みのようなメッセージを出していたが、後ろ盾もない中、たった1人でルチャドールとして活躍する“先輩”を尊敬していた、といつことがヒシヒシと伝わってくるよう。
SHO「俺がメキシコ遠征に行っている時は、まさかね、あの人と『SUPER Jr.』の後楽園でシングルをできると思ってなかった。やっぱり、あの人はなんか持ってんだよ。それにあの人も俺と同じで、どうやら根に持つタイプじゃねえか。今までムカつくこと、悔しいこと、悲しいこと、全部、全部、あいつはリングにぶつけてんだろ? 言っとくけどな、俺はお前とは違うかもしれないけど、俺も悔しい思い、ムカつく思い、悲しい思い、いっぱいしてんだよ。今日のところは……今日のところは、かもしんねえ。今日のところはとりあえず、俺の勝ちだ。根に持つタイプなんだろ、お前? 今日のこの負けも根に持っとけ。次やる時、ぶつけ合って、もっといい試合しようぜ」
チャンピオン相手に惜敗
闘龍門出身。石森太二選手もメキシコにルーツを持つレスラーの1人である。であれば、DOUKI選手とも何かしらの関係がないわけがないと思ったら、やはりこういったエピソードが飛び出してきた。
俺程じゃないにしても、お前もメキシコでは随分大変な思いをしたみたいだな石森
— DOUKI (@DoukiPerros) 2020年11月19日
お前とは意外に共通点が多いんだぜ?
ゴミみたいなギャラで試合したり、ホルヘリベラ先生に教わったり、お前が住んでた場所に俺が住んでた事もある
お前にはずっと興味あったよ
高橋ヒロムとの対峙
そして、いよいよ関係値が深すぎる相手、高橋ヒロム選手との公式戦がDOUKI選手の前に飛び込んでいた。
DOUKI選手について高橋ヒロム選手は“技の高島屋”と語っている。レスラーとしてある種の才能とも言うべき上背。
上背がないという理由だけで、入門テストを受けることすらできない時期もある。
スラムダンクの魚住純に田岡監督が語ったように、身長というものは大切なものなのである。
ただ、大切というだけで絶対ではない。上背がないのであれば、違ったアプローチで破壊力を増せばいいのだ。文字にすると簡単。ただ、そのためには常人では、考えられないほどの恐怖に打ち勝つ必要があるし、とにかく頭を使って工夫し続けることだって求められる。
DOUKI選手は後ろ盾がない状況で生き抜いてきた、選ばれ続けてきたレスラーである。
これまで決して表で語られることのなかったエピソードが飛び出せば飛び出すほど、DOUKI選手への期待が高まる。
今、新日本プロレスで一番アツいのはDOUKIである。この言葉に間違いはないだろう。
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