グレート-O-カーンとジェフ・コブが強すぎた件と東スポの記事について

グレート-O-カーンとジェフ・コブが強すぎたから感情が収まらない。現在の時刻は午前4時33分。

パッと目が覚めて思い出したのはやっぱり2020年11月24日に行われた新日本プロレス「
福島・ビッグパレットふくしま大会」のことである。

現在、新日本プロレスは「ワールドタッグリーグ2020(ワタリ)」と「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア27」の真っ最中。

大会が交互開催されていることもあり、非常に賑やかで豪華な日々を過ごしている。

それで、だ。

昨日行われた「THE EMPIRE」と「鈴木軍」の公式戦がとにかく凄すぎた。

2020年のタッグ戦線で猛威を払った“デンジャラステッカーズ”タイチ選手&ザック・セイバーJr.選手が「THE EMPIRE」のグレート-O-カーン選手とジェフ・コブ選手に文字通り蹂躙された。

結果こそ、“デンジャラステッカーズ”の勝利に終わったが内容を見れば逆転勝ちという言葉が浮かび上がってくる。

「IWGPタッグ王者」として内容を含めここまで追い詰められたのは初めてだったのではないだろうか。

ちなみに過去の戦歴はこうだ。

WORLD TAG LEAGUE 2018 2018年12月3日 高知・高知県民体育館 第5試合 『WORLD TAG LEAGUE 2018』公式戦 マイケル・エルガン&ジェフ・コブ VS ザック・セイバーJr.&タイチ

ジェフ・コブ選手の勝利。

WORLD TAG LEAGUE 2019 2019年11月24日 愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ) 第7試合 「WORLD TAG LEAGUE 2019」公式戦 ジェフ・コブ&マイキー・ニコルス VS ザック・セイバーJr.&タイチ

ジェフ・コブ選手の勝利。

例年、ジェフ・コブ選手のパートナーこそ変わっている。結果だけを見ればタイチ選手&ザック・セイバーJr.選手の勝利で間違いないのだが、何か帝国に新しい風が吹いた瞬間になったような気がしている。

あのザック・セイバーJr.選手をジェフ・コブ選手が圧倒しきった。これまで多くのレスラーが苦手としてきた英国の匠を逆に完封しかけたという意味でも、とんでも試合だったことは間違いない。

受けよりも攻め。ヒールを武闘派集団が内容とインパクトで凌駕した一戦だった。

 

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前哨戦から追い詰めた

今回、グレート-O-カーン選手が凄かったのはTwitter上での舌戦を制した点にある。

タイチ選手とKENTA選手は試合内容のクオリティとSNSを巧みに使いこなす“場外乱闘”の巧さで格を上げてきた。

ジュニア転向から3年でトップ戦線に加わっただけでなく、注目度も抜群。その裏側には舌戦の強さも少なからずあったように思う。

そんな聖帝の独壇場に姿を現したのが“ドミネーター”グレート-O-カーン選手である。

このツイート後、タイチ選手は珍しく沈黙した。

「マジでやめろよ...お前...」そんな心の声が聞こえてくるような“前哨戦”だった。

 

やり過ぎた東スポ

試合後、東スポの岡本記者からこのような記事が出た。今でもメディアに携わる人間(このサイトではなく、本業の方で)として、かなり偏った報道とプロレスマスコミとしては、攻めているというよりもネタに振り切った記事に面白いというよりも、正直言って違和感を覚える。

Twitter上でグレート-O-カーン選手が弄り返すという寛大さを見せたからいいようなものでもないと思う。

なぜならば、Twitterを見ていない人、新日本プロレスワールドに加入していない人からすれば、「東スポ」がグレート-O-カーン選手をなぜか酷評しているだけの記事になるためだ。

※記事に署名がないため媒体として何故か煽っているだけの内容に見える。

正直、このセミファイナルは試合自体のクオリティが非常に高く、電車の中て観戦していても、声を上げそうになるレベルだった。

そんな好勝負が活字でこう表現されるのは残念でならない。

僕がネタに振り切るならば、前段階の説明。試合内容での凄みをキッチリ書いた上で酷評(ネタとして)する。

マスコミとして、全部が全部褒める内容で書く必要はない。これは当たり前である。

ただ、今回はネガティブな方向のネタに振り切りすぎて、一部のファンが読んだ時コントで書いてるなくらいの印象しかない。書き手が前に出過ぎなのだ。無署名の原稿にも関わらず。

「東スポのこの記事」しか読んでいない人がいるということを忘れた仕事(正確には無署名原稿での執筆でこの内容)は正直、同じメディアマン(情報を伝える仕事をしている者)として相容れないものがあったとだけ記載しておく。

Twitterが世界の全てじゃない。記事の公開後にSNSで意図を言及しても届いていない人の方が多数であることを忘れてはならないのだ。

これが許されるのは新日本プロレス公式サイトで名前が出ているコラムや署名原稿で掲載されている時だ。そういった場であれば、ここまで振り切って書いてもセーフだとは思う。

内藤哲也選手とのファミレス劇場は彼のキャラを誇張していい塩梅だったが、今回の記事は単なるグレート-O-カーン選手の試合をネガティブにイジっただけ。これじゃ、グレート-O-カーン選手の魅力は伝わらないのではないだろうか。

 

顔じゃないよ

この日、何故グレート-O-カーン選手はタイチ選手に靴を舐めろと発したのだろうか。

ここに色々な意味があることが考えられるが、グレート-O-カーン選手が顔攻めを中心にしている理由について最後に少しだけ触れておきたい。

必殺のエリミネーターへの布石だと言えばそれまでなのだが、僕は「顔じゃないよ、お主は」という意味が込められている気がしている。

全てを支配するのはグレート-O-カーン。その前に立ちはだかる者は全て敵。この「ワールドタッグリーグ」で一番目立っているのは「THE EMPIRE」の2人と見て間違いない。

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