SHO「人の支えになるレスラーになる」この言葉に感動

SHO「人の支えになるレスラーになる」この言葉に感動した。

2020年、新日本プロレスを“締めくくったのは”SHO選手だった。

2020年12月23日のメインイベントに“大好きな”飯伏幸太選手とのタッグで登場。

“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”の「二冠王」内藤哲也選手とBUSHI選手を相手に堂々の勝ちっぷりを見せた。

2020年。僕が生きてきた36年間でも前例のない一年だった。

自粛に次ぐ自粛。未来への不安。慣れからくる、次の恐怖。

そして、あまりにも多すぎた悲しい別れ。

敢えてこの場で故人の名前を出すことはしないが、本当に本当になんなんだという1年になった。

僕も仕事以外でほぼ想い出がない。友だちと食事に行く機会もとても少なかったし、旅行もできなかった。

そんな1年の締め括りにSHO選手がとても大切なメッセージをくれた。今日はそんな素敵なSHO選手のためだけに筆を取りたい。

 

 

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2020年の東京ドーム

2020年の東京ドーム大会。“ロッポンギ3K”YOH選手&SHO選手は、イッテンゴの「IWGPジュニアタッグ選手権試合」にエントリーした。

対戦相手は石森太二選手&エル・ファンタズモ選手。

2021年は「IWGPジュニアヘビー級王者」と「スーパーJカップ覇者」となっているだけに、シングルでもタッグでも強い2人が相手だった。

この試合にはベルト奪還以外にももう一つ大きな意味があったが、覚えている方はいるだろうか。

そう、獣神サンダー・ライガー選手の引退試合の次の試合がこのタイトルマッチだったのだ。

ジュニアの新しいカリスマとして高橋ヒロム選手が世界の獣神を介錯したあの日。

高橋ヒロム選手が「でも、俺は違う方向から必ず獣神サンダー・ライガー、あなたのことを超えてみせます」と語った運命の試合。

その次の試合に出場したのがこの4人だったのだ。

そして、SHO選手は新技・ストロングXで見事勝利を飾った。

順調で最高の滑り出しだった。あれから約300日。彼は本当に色々なことがあった。

 

心が折れそうな時

人間生きてれば辛いことの一つや二つ必ず起こる。誰にも言えない悩み。目を逸らしたくなること。沢山沢山ある。

自分が挫けてしまった時や本当に限界が訪れた時。そんな時に手を差し伸べてくれる存在がいる。

一緒に時間を過ごしてくれたり、何も言わずに側にいてくれたり。ずっと自分の話を聞いてくれたり。

本人からすれば、そこまで意識した行動じゃなかったかもしれない。

ただ、それで救われた。本当に助かったと心から思える。

SHO選手はタイトルや結果にこだわるだけでなく、人の支えになるレスラーになると宣言した。

SHO「いつぶりだ? いや、初めてかもしれない。1年、勝ちで始まり、勝ちで終わったのは。今年、世界中でいろんなことがあった。俺個人もいろんなことがあったんだ。そして、人に……人に……心が本当に折れそうな時、人に支えられた。来年の目標できたぞ。結果を残すのはもちろん、人の支えになるレスラーになることだ。今年最後のシリーズ、こうして飯伏さんと組ませてもらって、凄く勉強になった。楽しかった。うれしかった。大好きな、大好きな飯伏さんと一緒にコーナーに立てて、凄えうれしかった。でも、大好きだからこそ、いつか必ず飯伏さんを超えてみたい。神になった飯伏さんを超える。いつか超えてみせる。正真正銘の神超えだ」

出典:新日本プロレス

 

誰かのために生きる

SHO選手は新日本プロレスの中でも限られた人間しか持っていない“主人公性”を持っていた。

いい意味での対立関係を作るのが上手く、自然と(今の)自分よりも強い存在を倒していく物語が生まれていく。

鷹木信悟選手がいい例だろう。鷹木信悟選手が新日本プロレスに姿を現した2年3ヶ月前に直接ピンフォールを奪われた。

ここがキッカケで2人のストーリーは動き出し、今年の「ニュージャパンカップ」一回戦や「NEVER無差別級」選手権試合につながっているのだ。

また、今年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア27」では高橋ヒロム選手にシングルマッチで初勝利。

ヤングライオン時代にあった2人の関係を考えると、それだけで胸が熱くなる試合。先輩後輩の関係だからこそ生まれる熱い試合がそこにはあった。

そして、今日。“大好きな”飯伏幸太選手にも宣戦布告を果たした。いつか神になった飯伏幸太選手を倒す、と。

こうした“主人公性”を強みに次々と感情が乗る試合が生まれてあったSHO選手が次のステージへと向かう。

試合や日常を通じて、誰がの支えになるレスラーへ。

人は結局、本当の意味で誰かの為に生きることができた瞬間に一つ大きくなるのではないだろうか。

2021年はYOH選手も帰ってくる。人の支えになることを目指すSHO選手のこれからが楽しみだ。

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