反逆のウィル・オスプレイが本音を激白!

反逆の“ジ・コモンウェルス・キングピン”ウィル・オスプレイが新日本プロレス公式スマホサイトのインタビューで本音を激白した。

「G1クライマックス30」で自身を新日本プロレスへ導いた兄貴分オカダ・カズチカ選手を裏切り、「CHAOS」から離反。

イギリス侵略(海外遠征)を行っていたグレート-O-カーン選手と結託し、新ユニット「THE EMPIRE」をスタートさせた。

“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”の稼働が2015年からだと考えると、実に6年ぶりとなる新しいユニットの誕生となる。

2020年秋に起こった新世代の台頭は、国内だけに留まらず、世界各国を又にかけた動きに発展する可能性が高く、今度も目を離すことができない。

そんな彼の胸中がいよいよ新日本公式インタビューで語られた。

序盤、取材の焦点はなぜ、「CHAOS」から離れたのか?そして、オカダ・カズチカ選手を裏切った理由についてだ。

獣神サンダー・ライガーさんが日頃語っているように、棚橋弘至選手が言い続けているようにプロレスラーとは全員か頂上を目指して日夜戦っている。

勿論、社会のように目指す頂きは人それぞれだが、上を目指すという意味では全員が共通の目標を持っていると言えるだろう。

ウィル・オスプレイ選手はこの5年間でその存在が大きくなりすぎた。

その結果、自分がNo.1になるために一番の壁が身近にあることを知ってしまったのだ。

 

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新日本プロレスの裏MVP

新日本プロレスの頂点を「IWGPヘビー級ベルト」だと捉えた場合、オカダ・カズチカ選手と同じユニットにいることでネガティブに働く要素は多い。

勿論、ジェイ・ホワイト選手のようにVSオカダ・カズチカ選手を当初から想定し、隣で技や戦い方を徹底的に研究するような狡猾なタイプいる。時が来たら裏切る。いや、裏切るという発想すらないのかもしれない。

ただ、ウィル・オスプレイ選手の場合は違ったはず、いや、本当の意味で彼の中に住んでいた魔物を僕たちは理解できていなかったのかもしれない。

2019年以降、本格的に無差別級のレスラーとしてジュニアとヘビーをまたにかけた活躍を魅せてきたウィル・オスプレイ選手。

「ニュージャパンカップ」、「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」、「G1クライマックス」、「スーパージュニア・タッグリーグ」と主要大会にエントリーを連発。さらにはベストバウト級の試合も連発。文字通り、大車輪の活躍を魅せたと言っても過言ではなかった。

 

レインメーカーという障害物をジャンプ台に

ただ、新日本プロレスひいては日本のプロレス界が彼を正当に評価していたのか。と言われると、中々難しい。

人から褒められてるために仕事をしているわけではないが、それでも何かしら自分が納得できるものがなければ、心に住む魔物はジェラシーとストレスというエサを喰ってさらに大きくなる。

オスプレイ いいか? 俺がジュニアヘビーのレスラーだった時に何が起きたか、おまえはちゃんと見てただろ? 俺はあの『BEST OF THE SUPER Jr.26』に優勝したんだ! それなのに翌月、俺の顔が載ったポスターはどこにあった? ノー、どこにもなかったんだ! あの時、俺が大きくフィーチャーされなかったのは、オカダという障害があったからだ。だから、俺は独立して自分の道を切り開いた。そしたら何が起きたと思う? オイ、おまえはいま東京中を走っている“あるトラック”を見かけたことはあるか?
――『WRESTLE KINGDOM 15』を宣伝しているトラックですね。広告の脇にオスプレイ選手の顔がシッカリ入ってました。

オスプレイ その通りだ! なぜなら、俺はオカダを使って自分の名前を有名にしたからだ。そしてこうなった以上、アイツはもう用済みってわけだ(ニヤリ)。

出典:新日本プロレス

ウィル・オスプレイ選手はオカダ・カズチカ選手を踏み台にして、自分の名前を売った。それも世界中に、だ。

一時期、違法アップロードではあるが、ウィル・オスプレイ選手の試合がSNS上でお大きな反響を生んだことがある。

そういった意味でも、ウィル・オスプレイ選手の名前は知らなくても、あのヤバい動きをするプロレスラーという意味ではその存在は世界中に大きく認知されているのだ。

 

オカダ・カズチカへの想い

最後に。僕がインタビューで最も気になったポイントについて触れておきたい。

ウィル・オスプレイ選手は「IWGPヘビー級王座」から転落したオカダ・カズチカ選手に対して、変わってしまったと表現している。

思えば、2018年、2020年と長期的に「IWGPヘビー級ベルト」と距離を置いている時期のオカダ・カズチカ選手は完全無欠の王者モードから離れた印象になりがちだ。

――先ほど、オカダ選手がIWGPヘビー級王座を失ってから、彼との関係が変わったと仰っていましたね。

オスプレイ ああ、東京ドームでIWGPヘビー王座から陥落して以来、アイツはまるで変わってしまった。『KOPW 2020』なんてナンセンスなことをやりやがって! あの変貌ぶりはまるで、長いこと保持していたIWGPヘビー級王座を失った時みたいだったな? あの時のことは覚えているか?

――当時、オカダ選手は連続防衛記録を樹立していましたが、2018年6.9大阪城ホールの王座戦でケニー・オメガ選手にIWGPヘビー級王座を奪われてしまいました。
オスプレイ そうだ。あの時もあそこから、アイツは頭がおかしくなっちまった。あちこちで風船をブンブン振り回したりしてな? 最初はイギリスでやり始めたんだ。俺もそこにいた。アイツはまるで別人のようだったよ。
――その時もIWGPヘビー級王座を失ったことがオカダ選手の心に影響を及ぼしたと?
オスプレイ 王座を失ったことで、より嫉妬深くなったんだろうな。だから、アイツは目標や野心を持っている俺を見て、やがて俺の時代がやって来るのもわかっていた。その嫉妬で頭がおかしくなったのさ。

出典:新日本プロレス

「KOPW」について若干僕も引っかかるところがなかったわけではない。自身が提唱したタイトルにも関わらず、そこまで執着心を燃やしてこなかった。何だったら、神宮大会以降、その名前すら出している印象がないのである。

結果的に、「KOPW」は矢野通選手が一気にそのブランドを作り上げることになった。その真意はオカダ・カズチカ選手にしか分からない。

ただ、これだけは分かる。

ウィル・オスプレイ選手は強くて華やかでカッコよくて、そして誰よりも強い負け知らずのオカダ・カズチカ選手が大好きだったんだなと。

彼の真意は分からないが、ベストな状態のオカダ・カズチカ選手を倒すことに意味を感じているのだと思う。

東京ドームで反逆のウィル・オスプレイが勝利し、新世代の台頭が加速するのか。いよいよ運命の東京ドーム大会まで一週間だ。

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