オカダ・カズチカですら感じる“勢い”の力

オカダ・カズチカですら感じる“勢い”の力について書く。

2020年も残すところ3日。新日本プロレスは東京ドーム大会への機運を高めるべく、各レスラーへのロングインタビューを次々と公開している。

今回、公開されたのは「CHAOS」“レインメーカー”オカダ・カズチカ選手。2021年の東京ドームでは1月4日(イッテンヨン)に「THE EMPIRE」のウィル・オスプレイ選手と激突する。

オカダ・カズチカ選手自身がイギリスで発掘した才能は、新日本プロレスで大輪の華となって咲き誇った。

だが、大きすぎる力を持ったウィル・オスプレイ選手はさらなるジャンプアップを目指し、オカダ・カズチカ選手を裏切った。

ジェイ・ホワイト選手に続く、自らがスカウトした人材の離反についてオカダ・カズチカ選手はどう思っているのか。また、凱旋帰国した2012年以降、最も波に乗ることができなかったシリーズとなった2020年についてどう考えているのか。

新日本プロレスいや、プロレス界を背負う男が年末に答えたロングインタビューに詰まっていたのは、“勢い”の大切さと東京ドームに懸ける決意だった。

 

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2020年のオカダ・カズチカ

2020年のオカダ・カズチカ選手は勝ち切ることができなかった。「ニュージャパンカップ2020」は準優勝(EVIL選手のインパクトが色濃いため、忘れがちだが)。「G1クライマックス30」も優勝決定戦進出まであと一歩という結果だったので、明らかに調子を落としたシリーズではなかったように思う。

そんな2020年をオカダ・カズチカ選手はこう振り返る。

――2020年は、決勝戦とか優勝決定戦で惜しくも負けてしまうことが多かったオカダ選手ですが、ご自身で反省点などはありますか?

オカダ まあ……、なんですかね。ボクもわかんないですよね。ただ、『NEW JAPAN CUP』にしたって、EVILがBULLET CLUBに入った勢いもあったと思いますし、NEVER6人タッグ王座決定トーナメントにしたってCHAOS対決でしたけど、あの試合こそYOSHI-HASHIさんの勢いがあったと思いますし。そういう意味でも“勢い”という部分が足りないのかなと。少し落ち着いてしまったというか。それこそ勢いって出そうと思っても出せるもんじゃないですよね。本当にノッてないと出せないと思いますし。今回は、その流れを作る闘いになるのかなと思いますね。

――オカダ選手自身、今回はいい流れや弾みをつける闘いにしたいと。

オカダ この流れに乗って、世界中を元気にしたいというか。こういう落ちた状況を、ですね。もっと「わっ! スゲーな」と思えるようにしていきたい。なんならボク、2020年が元気がなくなったのもボクが活躍できなかったからじゃないかと思ってるんで(笑)。

――なるほど(笑)。

オカダ やっぱり、ボクが活躍しないと世界も元気にならないと思いますし。そういうみんなに元気を与えられるような流れをボクの闘いから、作っていきたいなと。

――オカダ選手がチャンピオンになれば、世界にも平和が訪れるというか。

オカダ そう、ですね。ハイ。と、ボクは思ってます(笑)。

出典:新日本プロレス 

凱旋帰国直後に“レインメーカーショック”を引き起こし、全世界を震撼させてから8年以上が過ぎた。

勝負の結果を左右するのは、実力だけではない。流れや勢い。こうした要素が絡むから勝負の世界は何が起きるか分からないのだ。

実力だけ見ればオカダ・カズチカ選手が勝つのは当然(それもそれで期待値がやばいのだが)。ただ、重要な試合で勝つことができなかった。

そういった意味では、EVIL選手やYOSHI-HASHI選手、ウィル・オスプレイ選手らの勢いは凄まじかったと言えるだろう。

ただ、勢いや流れは引き寄せることができる。“レインメーカー”としてプロレス界に金字塔を建ててきたオカダ・カズチカ選手であればそのことも知っているはずだ。

 

棚橋弘至が「疲れた」と言えない原因

少し話しを脱線するとインタビューではこんな内容も話題に出ていた。

“レインメーカー”として凱旋帰国した当初、いろいろなことを言ってきたと振り返るオカダ・カズチカ選手。

後藤洋央紀選手に対して「恥男」と言った時期が懐かしい(遠い目)。

――オスプレイ選手からは、「東京ドームで、オカダのキャリアを終わらせる」など、いろいろ辛辣発言がありましたけど、ああいう発言を聞いていかがですか。

オカダ まあ、ボクも散々、先輩に対していろいろなこと言ってきましたから、因果応報かなと(苦笑)。まあ、それぐらい言って、その言ったことを実現させようと、オスプレイもそのぐらいの勢いで来るわけですから、それをボクが叩き潰して更生させたいなと。逆にそれで負けたらオスプレイもリスクがあるわけですから、できなかったら「うわ、ダサッ!」となるわけじゃないですか。ボクはどんなことを言われても、ボクはボクの闘いをするだけですね。

出典:新日本プロレス 

youtu.be

 

東京ドームがレインメーカーによく似合う

オカダ・カズチカ選手はウィル・オスプレイ選手について今でも世界一のレスラーだと認めていると発言。器の大きさを見せつけた。

ただ、称賛の声を送るだけではない。

「ただ、ボクが世界一と認めているレスラーを、ボクが倒すわけですから、結果はボクが世界一なのかなと。そう遠回しに言いたいな、と思ってます」

こう付け加えた。2020年の新日本プロレスが例年と比較して、何か足りない。何か物足りないと思ってしまう原因があるのであれば、それはオカダ・カズチカ選手がトップに立っていなかったからだと僕は思う。

マネークリップでしっかりと金を束ねた後はしっかりとレインメーカーで札束をばらまいて欲しい。

新日本プロレスに金の雨、恵みの雨、嬉しさの雨、喜びの雨を降らせるのはオカダ・カズチカ選手しかいない。

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