ジェイ・ホワイトが2021年の新日本プロレスを震撼させる
ジェイ・ホワイトが2021年の新日本プロレスを震撼させると僕は「挑戦権利証」を奪った瞬間から考えていた。
2020年11月7日の大阪大会(POWR STRUGGLE)で「G1クライマックス」覇者・飯伏幸太選手から権利証を(疑惑の判定)で奪取。
イッテンゴ、東京ドーム大会での「IWGPヘビー&IWGPインターコンチネンタル」ダブル選手権試合を手に入れた。
ここで狡猾かつ上手いなぁと思ったのは2点。まず、イッテンゴでの挑戦にすることで、イッテンヨンが新日本プロレス最大のお祭りであるというブランドを一新させたこと。
本命は自分がメインイベンターを務めるイッテンゴだと強く発信する姿勢は素晴らしい。
もう一点が、ジェイ・ホワイト選手に権利証が動いたタイミングで即、東京ドームでのタイトルマッチが決まったこと。
2020年はスケジュールの問題もあり、11月7日以降にビッグマッチがない(ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア&ワールドタッグリーグの武道館大会があったが、12月まで対戦カードが未発表は流石に有り得ない)ため、本来であればジェイ・ホワイト選手に「G1クライマックス30」で勝利したジェフ・コブ選手、石井智宏選手、ウィル・オスプレイ選手が権利を主張する時間がなかったのだ。
そうして掴みとった東京ドームのメインイベント。なんだかんだで、ジェイ・ホワイト選手が「WRESTLE KINGDOM」のメインに立つのは初ということで、非常に注目が集まる一戦になることは間違いない。
【WEBで無料公開!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年12月31日
「1月4日は、イブシとナイトーが全力で“潰し合って”くれるよう応援しようじゃないか?」
東京ドーム決戦目前!
ジェイ・ホワイト選手に直撃インタビュー!!
コチラから!
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メンタルお化け
新日本プロレス公式スマホサイトで公開されたインタビューで、メインイベントを務めることに対して、「ただの試合」だとキッパリ。
はっきり言って、メンタルお化けである。ジェイ・ホワイト選手が特出しているのはプロレス脳のメンタルだと改めて知ることができる発言だったように思う。
――さて、ジェイ選手。来年1.5東京ドーム大会は、ジェイ選手にとって5度目の『WRESTLE KINGDOM』であり、東京ドーム大会でメインイベントを飾るのは今回が初めてです。現在の心境は?
ジェイ そんなことはどうだっていい! 前にも言っただろ? 『WRESTLE KINGDOM』というだけで、俺の中では他の大会とべつに変わらない。ただ、1月5日にイブシ(飯伏幸太)かナイトー(内藤哲也)と闘うってだけだ。しかも、その2人とも、いままでに俺が何回も倒しているヤツらだ。この大会も会場も、俺にはたいしたことじゃない。まあ、レスラーの何人かは動揺して、プレッシャーを感じるかもしれないが、俺は違う。東京ドームだろうとなんだろうと、俺にとっては“ただの試合”なんだ。
疑惑の判定について
飯伏幸太選手とジェイ・ホワイト選手の試合についても以下のように振り返っている。
確かに最後は疑惑の判定で勝敗が決した。ただ、あの試合の内容を見てみると僕にはジェイ・ホワイト選手が確実に押しているように見えた。
遊びココロ成分を薄めて、勝つことに対して“無駄”がなくなった飯伏幸太選手ではあるが、ジェイ・ホワイト選手はそこにダーティーファイトも盛り込んでいる。
洗練されたファイトを崩すプラスα。ここがジェイ・ホワイト選手が飯伏幸太選手に三連勝している大きな要因なのではないかと、僕たちは思っている。
――……ただ、11.7大阪大会では、最後にジェイ選手が両足をトップロープにかけたとして、飯伏選手はあの試合結果を否定していましたね。
ジェイ 記者会見でも言った通り、「結果は結果」だ! 何かが起きたとき、レフェリーがゴングを鳴らす合図をしたら、レフェリーに相談するなりすればいいだろ? でも一度、終了のゴングが鳴ってしまったら、そこで結果は確定してしまうんだ。もう誰も覆すことはできない。
ロープに足を掛けていたため、疑惑の判定ではあるがレッドシューズ海野さんには確実に見えないよう、罠が仕掛けられていた。
圧倒的なまでの“悪い”巧さと狡猾さ。ジェイ・ホワイト選手が次の二冠王に輝いても何ら不思議ではないのだ。
Don’t forget.
— Switchblade (@JayWhiteNZ) 2020年12月21日
Become God.
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EVILという存在
最後に、ジェイ・ホワイト選手はEVIL選手に対して言及した。
――11.7大阪大会でのジェイ選手は、EVIL選手が内藤選手に勝つために“後押し”ているように見えました。ジェイ選手、あるいはBULLET CLUBのプランの中で、EVIL選手はどこにいますか?
ジェイ いま、EVILがどこにいるかだって? シンプルな答えをくれてやろうか? どこにもいない!(キッパリ)。今回の二冠王座の争奪戦は俺たち3人しかいないし、EVILはその1人じゃない。そして、11.7大阪大会で俺がアイツに勝ってほしかったか? アイツと東京ドームで闘いたかったか? 俺がアイツを助けるために行動したのか? 自分の為に行動したのか? その答えは、想像にお任せするよ。俺とEVILは、12.21後楽園ホール大会でタッグを組むから、その時に何かわかるかもな(※このインタビューは12.21後楽園の前に収録)。
12月21日、EVIL選手のダークネスフォールズからのブレードランナーで“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”から勝利を奪った“バレットクラブ”。
あの試合だけを見ると、同じユニットとして共闘という見方もできるがEVIL選手が持つ深い闇の先にある強すぎる欲望がどう作用するか分からない。
また、EVIL選手とSANADA選手の試合が組まれているのもイッテンゴである。
昨年のKENTA選手から考えれば、勝とうが負けまいが結果に関係なく乱入はあり得る。
昨年は実質、ニューイヤーダッシュの側面もあったイッテンゴ。
内藤哲也選手または飯伏幸太選手に万が一があった場合、“バレットクラブ”内の抗争が本格化する可能性があるのだ。
いよいよスタートした2021年。嵐が(一時的に)過ぎ去り、虹が差す世界で僕たちはまた生きていく。
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