新日本プロレスファンに伝えたい呪術廻戦の魅力
新日本プロレスファンに呪術廻戦の魅力を伝えたく新年早々に筆を取ってみた。
2020年元旦。皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか。
僕は帰省することなく自宅で新年を迎え、のんびりとした1日を過ごしていました。
無事、12月30日の昼に仕事を納めることに成功し、2日目のお休みということで、これまでできていなかったことに時間を使うことにしてみた。
僕が今朝から読み始めた漫画は週刊少年ジャンプで連載中のダークファンタジー「呪術廻戦」。
巷では“ネクスト鬼滅の刃”なんて言われているが、1ミリもそんなことを意識せずに読んで欲しい作品である。
伏線の張り方を含めて非常に面白い。そして、なによりもこの漫画の作者である芥見下々(あくたみげげ)先生は間違いなくプロレスファンである(※でなければ作中に登場しないネタが多すぎる)
サンダーファイヤーパワーボムや明らかにヘソで投げているバックドロップ。
主人公である虎杖悠仁(いたどりゆうじ)を含めて各キャラクターにプロレスファン的な描写はほぼないのだが、要所要所でクスりとさせられる。
まさに、これはアイツと俺の「運命(デスティニー)」と強面のキャラが発した時には、さすがに「サラッと入れすぎだよ!」と笑ってしまった。
ある意味でプロレス的な要素(深い意味での)が詰まった「呪術廻戦」。イッテンヨンまで数日に迫った今、読んでいただきたい漫画である。
【🎍謹賀新年🎍】
— MAPPA (@MAPPA_Info) 2020年12月31日
あけましておめでとうございます。
『呪術廻戦』朴性厚監督より新年のお祝いイラストが届きました!
2021年もTVアニメ『呪術廻戦』をよろしくお願い致します。
※放送情報
1月8日(金)深夜1:55~ 新春特番
1月15日(金)深夜1:25~ 「京都姉妹校交流会編」放送開始!#MAPPA#呪術廻戦 pic.twitter.com/q9ZvbPTPtU
インスピレーション
「呪術廻戦」を読んでいると、あの漫画からインスピレーションを受けたのだなぁということがひしひしと伝わってくる。
「HUNTER×HUNTER」や「BLEACH」。他にも沢山。ただ、インスピレーションを受けて、作品の設定に活かすところはあっても、テーマやストーリー構成を現代風にアレンジしているため、非常に読み応えがある。
80年代。数多くの漫画がパロディに走った。にドクタースランプアラレちゃん」のスッパマンなんてスーパーマンを露骨すぎるくらいに意識しているキャラクターだ。
「呪術廻戦」は露骨なパロディで攻めてくる漫画ではない。ストーリーもメインは重めだし、シリアスだ。
ただ、適宜飛んでくるパロディネタやプロレスネタが作品に奥行き(笑いのエッセンス)を生んでいる。
好みの問題ではあるが、僕がここ最近読んだ漫画の中で一番面白いのが「呪術廻戦」かもしれない。
Uの遺伝子
五条悟。
「呪術廻戦」の序盤から登場する主人公・の先生ポジションのキャラクターだ。
従来のジャンプ漫画であれば、この立ち位置のキャラはそこそこ強いに収まりそうなものだが、五条悟は違う。
味方キャラが口を揃えて彼のことをこう言うのだ。“最強”、と。
“最強”はそのキャラクターの強さを表現するにあたって便利な言葉である一方で、使い道が非常に難しい。
もう一歩踏み込むと従来のジャンプ漫画は最強という「見えない頂きを目指す」ケースが大半だった。
ただ、「呪術廻戦」は五条悟が最強キャラとして物語冒頭から君臨しており、その実力は全員が納得している。
UWFインターナショナルで最強と言えば?
「髙田(髙田延彦さん)でしょう」と連想させるくらいに五条悟は最強キャラとして定着している。
敵陣営の強キャラが彼とまともにやりあってはいけないと発言する。そこまで作中でも特別扱いされる「先生」ポジションはレアだろう。
を「ダイの大冒険」のアバン先生、「ドラゴンボール」のピッコロさん。
師は力と技で弟子に抜かれたとしても、心の支えとして活躍することができる。
ただし、五条悟は違う。作中て“最強”なのだ。
今の時代
「呪術廻戦」が圧倒的に味方有利な人員構成である点も見逃せない。
前述した五条悟や主人公・虎杖悠仁の中に眠る宿儺(すくな)など一見すると、主人公陣営に強キャラが集まっている。
敵陣営の目線でどうすれば五条悟を攻略てきるか?という展開が入るのも中々レアな切り口だろう(キャプテン翼の中学生編はそう言った構成で進んで後)。
「呪術廻戦」は主人公たちが強い奴と戦いたいという行動基準ではなく、「どう生き、どう死ぬのか?」というテーマで物語が紡がれていく。
つまり、自分の相手は自分なのだ。己の信念を信じ、疑い、アップデートさせながら生きていく。
元々は弱い主人公が大きく強大な敵とぶつかってきた昭和、平成初期。
主人公がいきなり強いが敵もチート級な平成中期。
インターネットが普及し、価値観が多様化したことで、ストーリーテリング自体に変化が起きた平成後期。
漫画のストーリーも大きな目標に向かったものから、マイナスをゼロに戻すところを中軸においた「鬼滅の刃」や最低限の幸せで満足する「チェンソーマン」がトレンドになっている。
この数十年で人々の価値観は大きく変わった。
人に決められた道(思想を含め)を生きるのではなく、自分で生き方を決めて、自分の力で歩くこと。
「呪術廻戦」は自分の内面を向き合い続ける漫画だ。
そういった意味でもプロレスファンが読んで堪らない作品なのだ。
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