エル・ファンタズモのスーパーキック問題について

エル・ファンタズモのスーパーキック問題について様々な意見が飛び交っている。

イッテンヨンの東京ドームで高橋ヒロム選手は「おかしい!フェアじゃない!調べろ!」と何度も何度も口にしていた。

続くイッテンロクでは「鈴木軍」の金丸義信選手がスーパーキック一発でノックアウト負け。

いくら何でもスーパーキック一発で金丸義信選手が伸びるのは味方陣営も全く予想しておらず、「アイツらまた何かやったんだろ!」とタイチ選手は激昂した。

この試合、確かに疑惑はあった。

スーパーキックを放つ直前、明らかに力を溜める動作は異なるモーションを取っていたり、試合後ブーツにキスをしたり。

この試合の前々日、エル・ファンタズモ選手は高橋ヒロム選手との試合後にはこう語っている。

「もし俺のスーパーキックがアイツに当たっていれば」と。

自身の右脚に絶対の自信を持つエル・ファンタズモ選手。彼が秘めたる謎について今日は考えてみたい。

 

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あしたのジョー

仮に彼のブーツに何か仕掛けがあったとしよう。靴の中に鉄板を仕込み、相手へ通常では考えられないようなダメージを与える。

勿論、バレた瞬間に反則負け確定だが...。

このエピソードを考えてみた時、最初に思いついたのが「あしたのジョー」だった。

物語序盤の矢吹ジョーはボクシング(拳闘)のルールなど知ったことかと自己流で戦う不良だった。

そんな彼が力石徹との試合で仕込んだのが、グローブの中で石を握り込むという下劣な作戦だった。

階級が上の力石徹が「今日はやけに効きやがる」とパンチの重みに違和感を抱いた結果、反則が露呈されることとなったわけだが、ここで一つ学ぶべきこともある。

絶対に勝つ。結果を残す。そのために人は歪んでしまうことがあるということだ。

この時、矢吹ジョーも笑っていた「へっへへへへ」と。

エル・ファンタズモ選手もニヤついていた。

人は楽しい時以外にも笑うことがある。良心の呵責に自分の心が壊れないように笑うのだ。

エル・ファンタズモ選手のスマイルにはどんな感情が隠れているのだろうか。

 

鍛えまくった説

僕もそうだが大半の人がエル・ファンタズモ選手の右脚に「何かしらの秘密」があると睨んでいる。

ただ、決して忘れてはならないのが、彼が高橋ヒロム選手との試合後にこうコメントしている点だ。

自分は最強のスーパーキック開発に時間を費やしてきたのだと豪語しているのだ。

ファンタズモ「俺の人生最大のショーで、とんでもない侮辱をされたもんだな。オマエはずっと、俺のシューズの中に何か入っていると言い続けていたが、オマエに一つ教えてやろう。俺は3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月までずっと、スーパーキックとストンピングを練習し続けていたんだ! そして最強のスーパーキックの開発に時間を費やしてきたんだ。だから、俺のキックには仕掛けなど一切ない! 俺の顔にズームして、よく見てくれよ。オマエは俺の口をこじ開けて、ずっと何か言っていたが、逆にオマエもブーツの中に何か仕込んでいたんじゃないか? そう思うと、本当に悔しいよ。

出典:新日本プロレス

確かにタイチ選手の天翔十字鳳(トラースキック)も決まれば試合が終わる一撃必殺の技である。

そう考えてみると2020年の大半を技を磨くために費やしてきたという彼の言葉を信じたくもなってくる。

レフリーのチェックをくぐり抜けている以上、現在は悪魔の証明と同じく決して正解が出ない状況だ。

また、次の試合で急にスーパーキックの破壊力が下がる可能性もあるだけに、油断ならない状況にあると言えるだろう。

追記

スーパーJカップを見直した所、明らかに違和感の動きが多数見受けられました。この事実が表面化した今、新日本プロレスワールドで見返してみることをオススメします。

 

 

型がない強さ

東京ドームでのエル・ファンタズモ選手は本当に強かった。

「右脚の疑惑」があるといっても、高橋ヒロム選手があそこまで圧倒されるとはと面食らってしまったほどだ。

久しぶりに試合を見たが、高橋ヒロム選手が語っていた通り、エル・ファンタズモ選手はとにかく型がない。

どの試合でも同じような組み立てを行うレスラーもいる中で、彼は全然別の試合運びに終始している。

フィニッシャーまでバラバラ。対戦相手からすれば、的を絞れないため非常に戦いにくいのだと想定する。

歴代「バレットクラブ」リーダーの技を使いまくる点も侮れない。

通常の型から外れて、メチャクチャな試合は運びをすると隙だらけになるイメージがあるが、エル・ファンタズモ選手には全くその気配もない。

自らが表現したいプロレスで暴れ回る。「はじめの一歩」で言うところのブライアン・ホーク的な強さが彼にはあるのではないだろうか。

矢吹ジョー(序盤)とブライアン・ホーク、さらにはハリマオまで入っていつつ、ビジュアルは髪が伸びてエロくなったエル・ファンタズモ選手。高橋ヒロム選手に敗れはしたものの、“黒のカリスマ”蝶野正洋選手からは絶賛の声を浴びた石森太二選手。

“ロッポンギ3K”が休止中の今、唯一金丸義信選手&エル・デスペラード選手に対抗できる最強のタッグチームということで、期待が集まる。

そして、エル・ファンタズモのスーパーキック問題はどこかのタイミングで解き明かされる日が訪れそうだ。

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