オカダ・カズチカとEVILの勝者が次の「IWGP」挑戦者となる
オカダ・カズチカとEVILの勝者が次の「IWGP」挑戦者となるはずだ。
2020年1月12日、新日本プロレスが次シリーズの対戦カードを発表した。以前から噂されていた通り、試合時間は30分前倒し。試合数も1試合減という形になったものの、昨年のようにプロレスが止まらないことに対して、嬉しく思う。
これもひとえに新日本プロレスのスタッフや会場担当者の努力の賜物だろう。
一人のプロレスファンとして頭が下がる思いだ。
発表された対戦カードは主にイッテンゴやイッテンロクで生まれた新しい抗争が中心だ。
SANADA選手のギフトを受け取った飯伏幸太選手。「NEVER行くか!」と再起を図る棚橋弘至選手を「逸材ではなく偽りだ!!」と早速口撃に移った“ジャイアン”鷹木信悟選手。
「負けたけど楽しかった」と同じ歳の後輩へ最大の賛辞を送った「IWGPジュニアヘビー級王者」高橋ヒロム選手はSHO選手と激突する。
さらには第三世代と「UNITED EMPiRE」の抗争も激化。早くもグレート-O-カーン選手と天山広吉選手のモンゴリアン対決が実現。ウィル・オスプレイ選手は小島聡選手と激突する。
また、マスター・ワトとBUSHI選手もシングルマッチがあるようだ。
いろいろな因縁がうずまくセルリアンブルーのリング。その中でも僕が特に気になっているのがオカダ・カズチカ選手と“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手の再会だ。
EVIL「何だよオカダ、この俺とやりてえのか? オマエまさか、去年の『NEW JAPAN CUP』の決勝でこの俺に負けたこと、いまだに引きずってんじゃねぇだろうな、オイ!? 女々しい野郎だな、オイ。いいぜ、オメェがやりてぇんだったら、やってやる」
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2021年1月7日
大会結果は
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全てを変えたあの春
「なにがなんでも勝つ」シンプルすぎるメッセージを掲げて、「ニュージャパンカップ2020」の頂へと上り詰めたEVIL選手。
金的、パイプ椅子なんでもあり。凱旋帰国当初のようなダーティーさを全面に押し出し、トーナメントを勝ち上がっていく姿はベビーフェイスとなった今の“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”では決して魅せることのないものだった。
決勝戦で事件は起こった。オカダ・カズチカ選手との試合中に高橋裕二郎選手や外道選手という「バレットクラブ」の面々がなぜか乱入。
オカダ・カズチカ選手からすれば反則介入は慣れたものだろうが、なんでお前たち(しかも元CHAOSメンバー)なんだ!?と疑問が生まれたのは間違いない。
最後はEVIL選手の“EVIL”が炸裂し、ゲームオーバー。オカダ・カズチカ選手は「二冠王」内藤哲也選手が待つ頂上へ手を伸ばすことができなかった。
レインメーカーのリベンジ
オカダ・カズチカ選手自身もEVIL選手についてはいくつか思うところがあるらしい。
まずは「ニュージャパンカップ2020」の決勝戦で敗れたことで2020年の歯車が狂った点。もう一つがディック東郷選手についてだ。
オカダ・カズチカ選手は現在のEVIL選手について「1人の方が強いよ」と語っている。一般的に考えれば1人よりも2人で戦う方が勝率が上がりそうなものだが、プロレス業界の頂点に立つ“レインメーカー”の直感は別の答えを告げている。
オカダ「2021年、いいスタートを切ることができましたし、まぁね、今日入場した時に思ったのは、石井さん、YOSHI-HASHIさん、後藤さんはNEVER 6メンのベルトを持って、矢野さんは『KOPW』のトロフィーを持って、僕は何も持ってなかったんで、2021年は何かしら獲りたいなと思いましたし……まぁ、2020年にやり残したことを、いろいろ久しぶりに、何があったかなと考えてみたら、EVIL、オマエに負けてから、いろいろおかしくなったんだよな。『NEW JAPAN CUP』優勝できずに……まぁあの時はいなかったけども、今はもう一人、横にいるみたいだね。IWGPのベルトを巻いてた時のEVILの戦いは一つも見たことないけど、これは俺の直感だけど、一つだけ言わせてもらうと、オマエ、1人の方が強いよ。横にいる人、いない方が、俺はいいと思うけどね。ただ、この思いが新日本プロレスに通じるのか。今日もね、イスでドカンと派手にやってもらったんで、ぜひ、やり返す機会をもらえたらと思います。
まぁ、明日からちょっと……日本は、日本だけじゃないですかね、暗いニュースが出て、ちょっと元気じゃなかなかいられない状況になるかもしれないですけども、俺たちはちゃんと帰ってきますし、2021年、いいスタートを切って、まぁどうなるか分からないですけど、またすごいオカダ・カズチカを見せられたらと思います。引き続き」
これは個人的な意見にはなるのだが、確かに僕も1人の方が強いような気がしている。僕がEVIL選手について本当に強い、凄い!と感じていたのは凱旋帰国直後のヒール要素が強い時期と「ニュージャパンカップ2020」。
“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”のベビーフェイス化に伴いもっとも割りを食って魅力と凄みが半減してしまったEVIL選手にとって“バレットクラブ”移籍は彼にとっていい変化だと思っていた。
ディック東郷選手が素晴らしいレスラーであることは間違いないのだが、彼と2人で戦うことでいわゆるヒールレスラーの枠に収まってしまった印象も受ける。
IWGPへ挑戦する道筋
“レインメーカー”を解禁したオカダ・カズチカ選手が敢えてEVIL選手の名前を口にしたのは「IWGP」戦線への返り咲きを考えてのことだと考えてまず間違いない。
SANDA選手は「元二冠王」のEVIL選手を倒したことで飯伏幸太選手へ“夏のリベンジ”に名乗りを上げた。
ウィル・オスプレイ選手を倒しただけでは「IWGP」に戻ることにはならないと語っていたレインメーカー。
いよいよ本腰を入れて、完全無欠のチャンピオンモードのスイッチを入れようとしている。
一方で、EVIL選手からすれば、オカダ・カズチカ選手を破ることができれば、順番待ちの列を蹴っ飛ばして次の挑戦権を得ることができる。
もしもSANADA選手がチャンピオンになっていれば、EVIL選手にとってリベンジとベルトという一石二鳥の大チャンスが生まれる。
復活のレインメーカーか逆襲の闇の王か。今から決着の日が楽しみだ。
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