ジェイ・ホワイトの退団問題と別れについて

ジェイ・ホワイトの退団問題について僕の見解を書きたい。

某媒体が変に煽ったり、“挨拶なし”で退団した前例があるためジェイ・ホワイト選手が退団する?という憶測が飛び交っている。

個人的な意見だが、2021年の段階でジェイ・ホワイト選手が新日本プロレスを退団する可能性は限りなく低いと考えている。

気持ち的には0%。人生は本当に何が起きるか分からないので限りなく0に近いという言葉が一番最適かとは思う。

まず、ジェイ・ホワイト選手は新日本のヤングライオン出身だ。感覚だけで言えばゲイブリエル・キッド選手に近い(正確には全然ケースが違うのだが)。

第一試合で切磋琢磨し、海外遠征へ。

その後、凱旋帰国を果たすと「CHAOS」を裏切り「バレットクラブ」の4代目リーダーに就任した。

いわば新日本プロレスで生まれ、新日本プロレスで育ったレスラーである。

そんな彼にキチンと挨拶もさせずに送り出す新日本プロレスではないはずだ。

2019年に大量離脱があったが、彼らは自分たちで団体を立ち上げ、バレッタ選手やチャッキー・T選手らも引き連れる形となった。後ほどランス・アーチャー選手も加入している。

一方で、プリンス・デヴィッド選手や中邑真輔選手、AJスタイルズ選手、カール・アンダーソン選手、ドク・ギャローズ選手、KUSHIDA選手。

長年、新日本プロレスで活躍してきたレスラーたちは退団時にキチンと挨拶をしている。正確には、WWEに行くレスラーは挨拶ができるという見方もある(リコシェ選手やACH選手など挨拶なしのケースもある)。

今回はそんな別れについて考えてみたい。ちなみに、「ニュージャパンカップ2021」のポスターにジェイ・ホワイト選手の姿が...。

 

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それここで言ったら面白くないでしょ

出会いがあれば別れがある。そして、新しいスターが誕生する。新日本プロレスもそうして、常に刺激的な展開を見せ続けてきた。

例えば、中邑真輔選手。

中邑真輔選手の壮行試合は年に何度かは見てしまう最高の一戦である。

同じコーナーに立つのは「CHAOS」のオカダ・カズチカ選手と石井智宏選手。

盟友2人と写真を撮ったり、オカダ・カズチカ選手は既に半泣きだったりと思い出深い入場シーンだ。

一方で対角線には“ライバル”と比較されてきた棚橋弘至選手、新・闘魂三銃士というつながりほありつつも、デリケートな関係だった柴田勝頼選手。そして、同期の後藤洋央紀選手。

この6人タッグマッチがとにかく素晴らしかった。全員が中邑真輔選手に魅せたい気持ちがある。

後藤洋央紀選手が中邑真輔選手よりもオカダ・カズチカ選手に向かっていったのは「俺が居るから大丈夫」というメッセージ以外の何者でもないだろう。

この時の6人タッグは形を変え「NEVER無差別6人タッグ」に引き継がれたような気がしている。

この日の試合を決める垂直落下式ブレーンバスターを決めた石井智宏選手と「彼と同じ時期に、同じ時代にレスリングできた。そのことだけは、誇りに思ってますよ」と語った後藤洋央紀選手。

中邑真輔選手が心から可愛がっていたYOSHI-HASHI選手を中心とした最高にエモーショナルなタイトルマッチのネクストステージも楽しみだ。

 

マシンガンとの別れ

続いては2016年2月20日。カール・アンダーソン選手、ドク・ギャローズ選手の(今のところ)最終戦だ。

バッドラック・ファレ選手、タマ・トンガ選手と共に8人タッグを戦った後、ファンから「アイラブユー」、「ギャローズ」コールを浴びる。

四方に礼をした後に座礼でファンと新日本プロレスに別れを告げた。

アンダーソン「BULLET CLUBはいま、変化の中にある。自分にとってBULLET CLUBはいい経験だったし、いい兄弟たちに恵まれた。よい時間をすごすことができた。BULLET CLUBはすばらしいユニットになった、ありがとう。創設からいたプリンス・デヴィットにもありがとうと言いたい。そしてファレをはじめとするメンバーにもありがとうと言いたい。ドージョーに来た頃は、自分がこうなるとは思っていなかった。BULLET CLUBというすばらしいメンバーに会えたからこそ、いまがあるんだと思う。AJスタイルズというすばらしい選手もいたし、彼自身も変わっていった。ニュージャパンにまたいつか戻るとは、いま約束はできない。でも、すばらしい時間をくれた。ニュージャパンにありがとうと言いたいし、日本中のファンのみなさんにありがとうと言いたい。この8年間、充実した時間をすごすことができた」

出典:新日本プロレス

戻るとは約束できない。でも、素晴らしい時間をありがとう。再びセルリアンブルーのリングに現れることを願っている。

 

今を考える

最後に。今の社会情勢を鑑みるに何が起きても不思議ではない状況になってきた。

今回、新しい発表された対戦カードを見ると、参戦している“ガイジン”レスラーはウィル・オスプレイ選手、ザック・セイバーJr.選手、エル・ファンタズモ選手のみ。

日本に家がある2人とタイトルマッチがほぼ決まっていたエル・ファンタズモ選手という見方もできる。

一方で、2月に入るとタマ・トンガ選手とタンガ・ロア選手、ゲイブリエル・キッド選手が加わる予定だが、これが難しい状況になるかもしれない発表が昨日報道された。

何が起きるか分からない状況。それだけに受け入れる準備だけは常にしておかなければならない。

ジェイ・ホワイト選手ほどのレスラーはどの団体でも喉から手が出るほど欲しいはず。選ぶ権利は常に彼にあるのだ。

そのことを踏まえて、我々は彼にブーイングを送らなければならない。

最初の別れの時、彼は“日本語”でこう言った。

ホワイト「この新日本プロレスリングは、俺の家だ!そして! そして! 新日本プロレスと新日本プロレスファンズ、あなた、あなた、あなた、あなた、あなたは私の家族です! ありがとうござました! またね!」

出典:新日本プロレス

本当のジェイミー・ホワイトが出てきた時。それが別れになるかもしれない。

ただ、もっと彼を新日本プロレスで見ていたい。せめて、もう一度声でブーイングを送らせて欲しい。

そんなことを今回考えていた。

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