グレート-O-カーンがヤングライオンにしか勝っていないという衝撃

グレート-O-カーンがヤングライオンにしか勝っていないという衝撃的な事実が発覚した。

この点について指摘したのは“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”の内藤哲也選手。

現在は、「二冠王」といったんの区切りを付け、ユニット内でテーマがない自身の状況を「ノーオクパード」を表現している。

内藤哲也選手はもともと新日本プロレス狂(大ファン)だ。

どんなに話題を振りまいて、どんなに目立っていても彼の目だけは誤魔化せなかった。

「(グレート-O-カーン選手は)ヤングライオンにしか勝っていない」

いやいや。「UNITED EMPIRE」が「THE EMPIRE」だった頃から何度も勝ってきたではないか。そう思って、過去の試合結果を遡って見てみると、本当に彼は直接ピンフォールを奪っていない。

ダイナミックな技は迫力満点。大技から小技まで巧みに操るテクニックや試合運びは更なる成長も感じさせる余白を残しながらも既に規格外のレベルに到達している。

ただ、改めて見てみると、ウィル・オスプレイ選手やジェフ・コブ選手が勝ちまくっていた。

スペシャルシングルマッチが組まれたオカダ・カズチカ選手と棚橋弘至選手にも敗北。

グレート-O-カーン選手は勝率は決して高くない。実力がないわけではないのに、自身の勝ち星自体は少ない。

にも関わらず目立ちまくっている。今日はそんな目立つことの大切さについて考えてみたい。

 

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メディア戦略の重要性

“ドミネーター”グレート-O-カーン選手が凄いのは、洗練されたプロパガンダの効力が発揮しまくっている点にある。

動画(解説席、バックステージ)と活字、さらにはSNSの3次元的なアプローチを仕掛けている。

まずは、“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手が推しではなくなってしまったミラノ・コレクションA.T.さんの心の隙間を埋めるように領土へ招きいれた。

帝国国際放送という新しいワードを生み出し、自身の試合の注目度をアップさせるという取り組みだ。

バックステージでも基本はノーコメントで帰ることはない。何かしらの言葉を残して去ることを徹底している。

次に東京スポーツ。好きに書いてよしと記者に自由を与えた上で、自らのキャラクターを表現する場として共存している。

さらにはSNS。僕の同僚が「グレート-O-カーンって人凄いですね」といきなり言ってきたので、何事かと思いきやこのツイートが起因していたらしい。

 

「誰やねん」というリアクションが分かり手の発する言葉だったという。

Vtuber界隈についても知識があるという話なのだが、全くプロレスを見ない人にまで認知の幅を広げているという意味で考えるとまさに規格外である。

 

リング上が凄ければこそ

高橋ヒロム選手や内藤哲也選手とも違う形のアプローチで自身のメッセージを広範囲に轟かせているグレート-O-カーン選手。

ただ、その全てがリング上での強さあってこそだろう。デビュー30周年を迎えた“猛牛”天山広吉選手はこう見ている。

天山 自分の世界を作ってるっていう部分に関しては、「たいしたもんだな」とは思いますけど、総合的にレスラーとしてどれだけ上がってるかって言ったらまだまだ発展途上の人間だと思うし、これ以上、アイツがのさばる前に潰しておかなきゃいけないですね。

――オーカーン選手の脅威や、警戒する点はありますか?

天山 大技以外に細かい技というか、彼のバックボーンから考えて腕を取って極めたり、足を極めたり、肩固めじゃないですけど、そういうクラシックな技もちょこちょこ出してるので、そういう要所要所でクセのある技に捕まらないようにしなきゃいけないなとは思いますね。

出典:新日本プロレス

エリミネーターやモンゴリアンチョップなどの大技以外のところにも目を見張るものがある。

既に自分の世界観を作っているのは、たいしたまのだ、と“ドミネーター”のポテンシャルを認めているのだ(あくまでも引用した箇所の発言だけをとると、だが)。

どんなに話題性があっても肝心の試合がつまらなければすぐに見向きもしなくなってしまう。

グレート-O-カーン選手は日々、成長中。

勿論、舞台少女ではないがレスラーとして発展を続ける次世代の怪物が“猛牛”を食うことになれば、スラム街からの脱出が見えて来る。

新日本プロレスの歴史と伝統を守る番人をターゲットに侵略を開始していると捉えると、次の相手は必然的に彼ということになるだろう。

 

復活の真壁刀義

新日本プロレスの門番こと真壁刀義選手が久しぶりにセルリアンブルーのリングへ復帰した。タイガーマスク選手の復帰戦などでスポット的な復活はあったが、シリーズに本格参戦するのはかなり久しぶりのこと。

力を持て余してている暴走キングコング。グレート-O-カーン選手に対して、とさかが立つのも時間の問題だろう。

壮行試合もなく、7番勝負などのキッカケもなく、グレート-O-カーン選手(のかつての姿)はイギリスへと渡った。

イギリスで無敗の記録をつくり、磨き続けた技は先輩のライオンたち(牛とキングコング)に通用するのか。

グレート-O-カーン選手が新日本プロレスの支配者となる旅ははじまったばかりだ。

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