新日本プロレスファンが「俺の家の話」第一話を見た感想

新日本プロレスファンが「俺の家の話」第一話を見た感想を書いてみる。

いやはや。まさかいきなりオカダ・カズチカ選手のマネークリップが飛び出すとは思わなかった。

主演・長瀬智也。脚本・宮藤官九郎。

この2人の名前が並ぶだけで、僕ら世代(80〜90年生まれ)は胸が高鳴るのは、これまで多くの神作品を輩出したからに違いない。

「池袋ウエストゲートパーク」や「タイガー&ドラゴン」、「うぬぼれ刑事」...。ちゃんと調べてみるとTBS系ドラマでこの2人がタッグを組んだのはこの3回。

3回...。思ったよりも少ない気もしたが、僕が3本全て見ている時点でかなりレアなことである。

このドラマの情報が解禁された時点から僕は3つの点から強い興味を持っていた。

まずは、前述した通り、長瀬智也さんと宮藤官九郎さんのタッグが11年振りに復活したこと(確かにうぬぼれを見ている時はそれくらいの年齢だった...)。

次に、長瀬智也さんがTOKIOを脱退し、ジャニーズ事務所を退社前で最後の連続ドラマだということ。※白線流しから彼を見てきた僕はなんだかしんみり。

最後に。長瀬智也さんが演じる役どころがプロレスラーという点だ。

まさかこのタイミングでレスラー役。タイガー&ドラゴンで落語に挑んだ長瀬智也さんが、今度は能の家元に生まれ、プロレスラーになったという役どころに挑戦するという。

方々をチェックしていると、長瀬智也さんの気合は凄まじい。

1年におよぶ肉体改造でレスラーの身体を作り上げ撮影に臨んだという。

アイドルで役者でミュージシャン、そして農家。様々な顔を見せてきた長瀬智也さんはどんな“プロレス”を見せてくれるのだろうか。

例によって、ストーリーに関する詳細なネタバレは書かない(ただ、プロレスファン向けに書くため、どんなネタがあったのかについては一部記載する。真っ白な気持ちで見たい方はそっとタブを閉じて欲しい)。TVerで無料配信されているので、これを読んで気になった方はそちらをチェックしていただきたい。

僕が書くのは勿論...週刊プロレスが揶揄されていた言葉「感想文」だ。

 

f:id:yukikawano5963:20210123092818p:plain

まずは...あらすじ

長瀬智也さん演じる観山寿一は大きな団体の人気レスラーだったが、怪我や年齢の影響から今は小規模な団体で細々と試合をしているという設定だ。

観山寿一の年齢は42歳。新日本プロレスでいえば矢野通選手が同級生にあたる。

父親が危篤だという知らせから観山寿一の物語は動き始める。

ある日、寿一は父親が危篤だと知らされる。父親の観山寿三郎(みやま・じゅさぶろう)は、全国に一万人以上の門弟を持つ二十七世観山流宗家にして重要無形文化財「能楽」保持者。いわゆる人間国宝である。その跡を継ぐと期待されていた寿一だが、寿三郎に反発し家出をしたのが20年以上前。以来、音信不通だった寿一が突然、帰ってきたことに家族たちは驚く。一方、奇跡的に一命を取り留めた寿三郎だが、傍らに立つ介護ヘルパーの志田さくら(しだ・さくら)を家族に紹介し、彼女と婚約して遺産もすべてさくらに譲ると宣言。

出典:TBSホームページ

 

プロレスファン必見の内容

プロレスは人生だと語られることは多いが、プロレスをしながら42年間の人生を振り返るところからはじまるとは思わなかった。

リングネームはブリザード寿(観山寿一)。彼のデビュー戦の相手は...。渡瀬瑞基選手だった。

アイドルレスラーとして人気を博したブリザード寿選手は、過去に長州力選手や武藤敬司選手、蝶野正洋選手と試合した過去まで。前述したとおり、マネークリップが飛び出したり、棚橋弘至選手のスリングブレイドが炸裂したりと、プロレスファンだからこそクスリとできるシーンが随所に盛り込まれていた。

 

現代をテーマにした現実の話

たった今、第一話を見終えたのでその感想をここから書いていく。

色々と書きたいことはあるが、初回は2つのキーワードを用意してみた(毎週これを書くのか?)。

  1. 現代劇
  2. ヘアースタイル

「俺の家の話」は非常に現代的なテーマを扱った話である。まず、登場人物は自宅以外のシーンで常にマスクを着用している。

明確にその理由を書かずとも、これが2021年の話であることはマスクが象徴している。

介護、子育て、お金。全て現実のことだ。コミカルなシーンを交えながら物語が進んでいくため、そこまで見やすくはなっているが、扱っているテーマは非常に重たいものである。

続いてのヘアースタイル。作中で観山寿一は大きく3回髪型が変わる。

ロン毛。前髪パッツン。短髪。

まずはロン毛。ブルーザー・ブロディのファンだということから起因していると思うが、前述した『白線流し』の頃の長瀬智也さんを彷彿とさせる。

また、世に広くプロレスラーというイメージを届けるためにはロン毛はやっぱり正解だったように思う。

前髪ぱっつんは確実に、藤波辰爾さんが巻き起こした“飛龍革命”のオマージュだろう。

いわゆる「やっちゃいますよ。俺!ベイダーとシングルをやらせてください」だ。そして、どこかFMW時代の大仁田厚選手もニュアンスとしては入っていた気がした。

最後に短髪。オシャレな雰囲気はない。ふつーの角刈り。これが裏方に回る長瀬智也さんを暗喩しているようで、何とも言えない気持ちになった(似合っててカッコいいのは間違いないのだが)。

と、色々それっぽいことを書いたが、まず見て欲しい。宮藤官九郎作品と言えば?という役者も大勢出演していて非常に見応えのある作品だった。

それでは第一回はここまで。

なぜ、この作品のテーマにプロレスが選ばれたのか。その理由を最終回まで僕なりに考えていくので、これから毎週見ていきたいと思う。

★新着記事★

www.njpwfun.com

→【ランキング参加中】人気プロレスブログはここからチェック!【クリックで応援お願いします】

→NJPW FUNのTwitterフォローはこちら