高橋ヒロムが再び不在となった新日本プロレスジュニア
高橋ヒロムが再び不在となった新日本プロレスジュニアの世界について書きたい。
2021年2月22日、新日本プロレスの後楽園ホール大会で衝撃の発表が飛び出した。
“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”「IWGPジュニアヘビー級王者」高橋ヒロム選手が左大胸筋断裂、全治6ヶ月と診断されたという。
全治6ヶ月ということは、そこから復帰と考えるとさらに時間が掛かる。
2021年2月10日にSHO選手と戦った防衛戦が最後になるので、8月9日までに防衛戦ができなければ、「IWGPジュニアヘビー(ベルトさん)」は返上ということになってしまう。
2020年(正確には2019年)に帰ってきたジュニアのカリスマが、再びリングから離れる。
非常に由々しき事態であると共に、敢えて僕はチャンスだという言葉を使いたい。
高橋ヒロム選手が欠場していた2018年。新日本プロレスジュニアは、圧倒的な身体能力とプロレスセンスを持ったウィル・オスプレイ選手と既にジュニアヘビー級の範疇にいなかった鷹木信悟選手がトップ戦線を独走していた。
ただ、今回のタイミングではその2人のヘビー級に転向済み。KUSHIDA選手や獣神サンダー・ライガー選手までセルリアンブルーのリングを去った今、ジュニア戦線が一気に変化する可能性があるのだ。
今日は、僕が特に鍵を握ると思うレスラーを2人ピックアップしたい。
ならず者と、いよいよ新日本プロレスへ帰還するであろうスターについてだ。
悲しむかほくそ笑むか
— El Desperado (@ElDesperado5) 2021年2月22日
どっちにするかね https://t.co/FjLqbXffNG
間違いなくトップに躍り出る
高橋ヒロム選手の欠場を聞いて、真っ先に動いたのがエル・デスペラード選手と金丸義信選手だった。
こういう時に頼りになるというか、動き出しが最速というか、カッコ良すぎるというか。
ここ数年、「鈴木軍」の2人がジュニアタッグチームを牽引してきたことがよく分かる挑戦表明となった。
疑惑の右脚の餌食となり、ジュニアタッグ王座から転落したものの、その実力とコンビネーションは新日本プロレスジュニアのトップと言っても過言ではない。
“ロッポンギ3K”が不在の今、金丸義信選手とエル・デスペラード選手以外で、石森太二選手&エル・ファンタズモ選手に太刀打ちできるタッグチームも正直思いつかない。
急遽25日の対戦カードが変更となったが、十分以上に期待できる展開となった。
付け加えておくと、エル・デスペラード選手のマイクが痺れるすぎるほどにカッコよかった。
ファンタズモ、ヒロムヒロムヒロムヒロム、ず~っとヒロムの名前ばっか言って、少しはBUSHIのことも呼んでやれよ。かわいそうだろ、ただでさえ、地味なんだからよ。挑戦者がいねえ? いるんだよ、オマエらが挑戦者だよ! オレたちの腰から適当にかっさらっただけのタッグのベルト、返してもらうぞ?(場内拍手)。後楽園のメインで! タッグタイトル、キッチリ返してもらう。覚悟してかかってこいよ、胸貸してやるよ!
いよいよ復帰が見えて来た
2020年6月23日の「ニュージャパンカップ2020」一回戦で膝を負傷。前十字靭帯断裂という大怪我を負った“ロッポンギ3K”YOH選手。
新コスチューム、新入場曲を提げての船出だっただけに、非常に残念な結果となった。
以前、内藤哲也選手が同じ怪我を負い、復帰までの期間が約8ヶ月だったことを考えると、そろそろYOH選手が新日本プロレスに戻ってくる日が近づいていてきたと言えるだろう。
器用でスマートなYOH選手だけに怪我の影響を感じさせないファイトを魅せてくれるに違いない。
ただ、僕はこうも思っている。今回の怪我は“ロッポンギ3K”にとってもYOH選手とSHO選手にとってもプラスに働くものだったのではないか、と。
ヤングライオン時代から海外遠征までずっとセットだった2人が半強制的に距離を置く結果となった。
SHO選手はシングルプレイヤーとして覚醒。鷹木信悟選手や高橋ヒロム選手など大物食いも達成した。
田口隆祐選手やディック東郷選手など名プレイヤー達からも直接ピンフォールを奪うなど、日増しに存在感を増している。
SHO選手が上がれば上がるほど、負傷欠場中のYOH選手と差がつく。そのはずなのだが、自然とYOH選手への期待も更に高まりつつある。
クールで飄々としていて、掴みどころがない雰囲気だったYOH選手が大怪我から復帰することで、どこか影が生まれる気がしている。
人は影があるから魅力が際立つ。新日本プロレスが自粛期間を経て、再開した「ニュージャパンカップ2020」という大切な大会での大怪我。本人が一番不本意だったに違いない。
だからこそ、あの時のままのYOH選手で帰ってくるわけがないと思う。
この怪我は完全に治る怪我です。
また試合ができます。
急がば回れ。その為にも焦らず時間をかけてしっかり治してきます。プロレスは逆境のスポーツ。
必ず乗り越えてみせる!数年後には「あ、俺前十字やっちゃたことあるよー」くらいの話になるだろう。
これは宿命運命。
今通っているこの道をいつか懐かしく思うような、乗り越えた先の未来を想像しながら、自分と向きあう時間にあてたいと思います。
最後まで試合をさせてくれたレフリーの佐藤健太さんありがとうございます。
対戦相手にも感謝、、、はしていないから復帰したら負けは返す!そしていつも応援してくださるファンの皆さんの前で、また元気に試合できるその日まで、少しの間やすみます。だから少し待っててください。
パワーアップして帰ってきます。
進化する新日本ジュニアのスター
帰ってくるタイミングで、全てが変わっている。そんな気がしている。
ヘアースタイル、肉体、コスチューム、入場曲。全てを一新したYOH選手が見れるような期待を僕は勝手に抱いているのだ。
高橋ヒロム選手が不在となった半年の間に、間違いなくYOH選手が帰ってくる。
群雄割拠のセルリアンブルーのリング。新日本ジュニアをこれから牽引するのはならず者か、それとも“ロッポンギ3K”か。
はたまた大外から捲ってくる田口隆祐選手か。
石森太二選手、金丸義信選手、エル・ファンタズモ選手も見逃せない。マスター・ワト選手だって虎視眈々とトップ戦線を狙っている。
主役(チャンピオン)不在の物語で、誰が存在感を増すのか。
新しい戦いがはじまろうとしている。
★新着記事★
→【ランキング参加中】人気プロレスブログはここからチェック!【クリックで応援お願いします】