「IWGP世界ヘビー級王座」の新設が正式決定!
2021年3月1日、「IWGP世界ヘビー級王座」の新設が菅林会長の口から発表された。
「IWGP世界ヘビー級王座」は誕生するのか?
2021年3月1日の早朝。衝撃的なニュースが飛び込んで来た。
約1年振りとなる「IWGPインターコンチネンタル選手権試合」で挑戦者・内藤哲也選手を退けた飯伏幸太選手。
彼の勝利を合図に、「IWGP世界ヘビー級」のタイトルが新設されようとしている。
いや、すでに水面下で統一のプランは動いており、内藤哲也選手が敗れた場合には「IWGPヘビー級ベルト」と「IWGPインターコンチネンタルベルト」は統一されることが決定していたのだろう。
であれば、あの試合は統一を懸けた最後の試合であるとキチンと公言すべきだった。
あくまて東京スポーツの飛ばし記事なので、「決定」という2文字も正式な発表ではない。
ただ、土俵際のギリギリまで統一の一件は進んでいたのだ。
新日本プロレスは世界を目指す。そのための起爆剤として、飯伏幸太選手の提案を飲む形となった。
ただ、オカダ・カズチカ選手、棚橋弘至選手、後藤洋央紀選手らの声をまだ聞いていない。
新日本プロレスに激震が走る3月がはじまった。
【新日本】飯伏勝利で2冠統一へ!菅林会長は「IWGP世界ヘビー級王座」新設を明言 #njpw #njcattack https://t.co/CrRILvMcuR
— 東スポ プロレス格闘技担当 (@tospo_battle) 2021年2月28日
勝ちに行った内藤哲也
2015年〜2016年の内藤哲也選手を思い出す。そんな試合だった。
スピーディーな攻撃を連続で入れ続け、相手に反撃の隙を与えない。
弱点を見つければ、それまでのプランを変えて一点集中攻撃を重ねていく。
“受け”の内藤哲也ではなく、“攻め”の内藤哲也の試合が僕は大好きだ。
この日の内藤哲也選手は鬼気迫るものがあった。飯伏幸太選手をここで絶対に止める。
そんな気持ちがリングから迸っていた。
内藤哲也選手は分かっていたのだ。こんなにも早く、新日本プロレスが王座統一に乗り出すことを。
内藤「(※辻の肩を借りてコメントスペースにやって来る。辻が離れると片ヒザを着いて)東京ドーム(1.4)で、敗れた直後の挑戦。俺自身も早いと思うよ。俺が観客席にいたら、“また内藤かよ。なんで内藤なんだよ?”って思ってるよ、間違いなく。
でも、2本のベルトを統一って話を聞いたらさ、じっとしてられなかったよ。黙ってられなかったよ。だって、もしかしたら、このあとすぐにでも統一されてしまう可能性があるんだよ。のんびりしてるヒマはないだろ?
東京ドームに続いて、またしてもチャンスをものにできなかったよ。ホント、俺らしいな。自分でも笑ってしまうよ。俺らしいレスラー人生だよ。俺はどうしても、IWGPヘビー級王座っていう名前を残したかった。きっと統一されて、名前もすべて変わってしまうんでしょ? 負けてしまったから、もう言い訳はできない。でも、俺はIWGPヘビー級王座っていう名前を、残したかったぜ、カブロン」
何が何でも止めなくてはいけなかった。
ただ、この試合を見ている時には、まだまだ統一なんて先の話になるとタカを括っていたのだ。
飯伏幸太選手は新日本プロレスの新しい象徴となる可能性を秘めた人物。
狂気のベビーフェイスが一番怖いことを内藤哲也選手だけが知っていたのかもしれない。
すでに決定事項か?
東京スポーツの取材に応じた新日本プロレスの菅林会長は以下のようにコメントを出している。
この結果を受け、1月5日東京ドーム大会後から飯伏が要望する統一案がついに進展を見せた。大会後に本紙の取材に応じた菅林会長は「会社サイドで協議した結果、現王者の意思を尊重して両王座を統一することを決定しました。IWGPヘビー級とICの歴史を継承した『IWGP世界ヘビー級王座』を新たに制定し、ベルトを新調します」と明言した。
統一の一件に関して、まだコメントを出していないのがオカダ・カズチカ選手である。
「ニュージャパンカップ2021」に優勝して、内藤哲也選手と同じように「二冠」ではなく、「IWGPヘビー級ベルト」のみに挑戦する算段だったと思うが、当てが外れた形になる。
今すぐ、何だったら今日動かなければ「IWGPヘビー急浮上ベルト」は失われてしまうのだ。
飯伏幸太選手も新日本プロレスもベルトの歴史を継承させると名言はしているものの、実質は新タイトルの制定である。
SANADA選手や後藤洋央紀選手らも動かなければ、「IWGPヘビー級ベルト」を巻く機会がなくなってしまう。
大人の事情や順番待ちの列などと言っている場合ではなくなった。
新日本プロレスの決断、レスラーの決断を尊重する
ここからは僕の思い。
「IWGP世界ヘビー級」が誕生した場合、新日本プロレスの鎖国が解かれる形になると想定される。
海外マットを中心に、“最強と最高”の男を決める。アントニオ猪木さんが提唱した「IWGP構想」を実現させる象徴となるのは間違いない。
ただ、失うものも大きい。
特に古くから新日本プロレスを応援しているファンにとっては大きな抵抗もあるだろう。
僕自身、東京スポーツの記事を読んで「!?!?」となった。
流石に早くないか!?と。それを受けて、すぐに執筆をはじめたくらいだ。
これからの新日本プロレスは大きく変わるかもしれない。
ただ、僕にできることは見守ること。前向きに捉えることだけだ。
強いて言うのであれば...。エル・デスペラード選手が二冠に輝いた余韻にもう少し浸らせて欲しかった...。
最後に。
僕は「ニュージャパンカップ2021」。2020年の新日本プロレスが再始動したこのシリーズが最後の砦になる気がしている。
優勝者は飯伏幸太選手への挑戦権利を得ると同時に「IWGP世界ヘビー級」、「IWGPヘビー級」、「IWGPインターコンチネンタル」3つのベルトが選択できる。
ストップするのか。別の未来へと進むのか。そして、そのチケットを手に入れるのは誰になるのか。全ては近日中に明らかになる。
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