鷹木信悟待望論が急浮上!品のあるアスリートプロレスの申し子!
鷹木信悟待望論が急浮上!春の登り龍が神を喰うか?
「マジか...」
レインメーカーが切り返され、鷹木信悟選手の“ラスト・オブ・ザ・ドラゴン”が完璧に決まった。
観客は声を出せない状況下だったが、声を失っているかのよう。
鷹木信悟選手云々の問題ではない。
例え相手が棚橋弘至選手でも、ジェイ・ホワイト選手でも内藤哲也選手でもSANADA選手でもそう思った。
オカダ・カズチカ選手が一回戦で、しかも今の「IWGP世界ヘビー級王座」を巡る状況下で負けるはずがないと思いこんでいたのだ。
新日本プロレス、プロレス界を牽引する“レインメーカー”の「IWGP」復帰宣言は、満を辞しての東京ドーム返り咲きであり、再び新日本プロレスの金の雨を降らせることを意味する。
外道選手の言葉を借りれば「レインメーカーの所有物」だった「IWGPヘビー級ベルト」が新日本プロレスと飯伏幸太選手により統一されたことは、オカダ・カズチカ選手にとっても寝耳に水だったはず。
それでも今は発言権がない。ただし、1人のプロレス好きな33歳のおっさんとしては「くそダセェ」と言い放っていた。
その翌日の事件だった。レインメーカーが龍に破れたのだ。
敢えて言うのであれば鷹木信悟選手がオカダ・カズチカ選手がレインメーカーを使用するように仕向けて、カウンターで仕留めた形になる。
EVIL選手が“EVIL”でオカダ・カズチカ選手を倒した時以上のインパクトがあったのは、ビンビンにフラグを立てていた点も大きかったように思う。
“鷹木式レインメーカー”ではなく、“レインメーカー式パンピングボンバー”。
こうした細かい挑発の積み重ねがレインメーカーの歯車を狂わせたのかもしれない。
鷹木「リング上で言ったように、俺は飯伏に対しても不満があんだよ。ふざけんなよ、あの野郎。何が負けない? 逃げ出さない? 大事MANブラザーズみたいなこと言っといてよ。俺からは逃げてんじゃねえのか、飯伏?」
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2021年3月6日
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品のあるアスリートプロレス
鷹木信悟選手の試合は面白い。
鍛え上げられた肉体から飛び出すパワフルでスピーディーな攻撃。
それでいて、器用で戦略家(数々の鷹木式など)な面もある。
また、圧倒的に試合で盛り上げた後は、さらに完璧なマイク(言葉)まで持っている。
加入当初こそ、“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”っぽくないと言われた瞬間があったが、全てリングの上と言葉で跳ね返してきた。
なぜ、ここまで鷹木信悟選手が支持されたのかを改めて考えてみると、“品のあるアスリートプロレス”という言葉へたどり着いた。
2018年に棚橋弘至選手がアスリートプロレスを否定したのは、相手にも同様のスピードや危険性を持ったプロレスを強いる点。一点集中だったりベビーフェイスとヒールなどのお作法を無視している(度外し)点にあると僕は思っている。
敢えて言ってしまうが、完璧なコンディションをウリにしていたオカダ・カズチカ選手に変化が見え始めたのも、あの必要以上に迫られる激戦を繰り返した日々の代償ではないかと思う。
アスリートプロレスはレスラーの寿命に影響する。そこで棚橋弘至選手は「待った」をかけたのだ。
激しく魅せるプロレス
一方で鷹木信悟選手のプロレスはどうだろう。激しさこそあれ、頭部への攻撃は必要最低限に留まっている。
パンピングボンバーやラスト・オブ・ザ・ドラゴンなども首攻め。
レスラーが「鍛え上げられるところ」を攻める。
つまり、リングに上がる以上危険ではあるが、過度にリスクのあることはしないというのが鷹木信悟選手のプロレスなのだ。
また、鷹木信悟選手は自分のターンでギアを上げ、相手の攻めでは中速に落とす傾向もある(これが試合のメリハリにつながっている)。
棚橋弘至選手が「惚れた」と言うことからも、激しいが品のあるプロレスを鷹木信悟選手が展開しているのは間違いない。
また、オカダ・カズチカ選手を撃破した鷹木信悟選手についてTwitterでこう投稿していた。
ドラゴンVS荒武者
いよいよここで第二ラウンドが来た。昨日、後藤洋央紀選手の優勝を宣言した舌の根が乾かぬ内にこういうことを言うのもあれだが...。
鷹木信悟選手の優勝もあり得る気がしてきた。
ここの勝者が「ニュージャパンカップ2021」を制すと言っても過言ではない。
頂点で待つ男との因縁も十二分にある。鷹木信悟選手は飯伏幸太選手に腹が立っていると語った。
それもそのはず、「G1クライマックス30」のリーグ戦で勝っている自分を無視し続けているためだ。
リング上で言ったように、俺は飯伏に対しても不満があんだよ。ふざけんなよ、あの野郎。何が負けない? 逃げ出さない? 大事MANブラザーズ(バンド)みたいなこと言っといてよ。俺からは逃げてんじゃねえのか、飯伏? なあ、まだ遠い先にいるかもしんねえけど、いい機会だから言っとくわ。昨年の『G1』で、俺は飯伏から勝った。しかし飯伏はその『G1』で優勝した。まあ、でも、いずれ何か言ってくんじゃねえかと思って、俺は待ってたよ。だがな、ドームに向けて、内藤と前哨戦。ドーム明けてからはSANADAと前哨戦。そして、また内藤。俺がどういう気持ちでリング上にいたと思うよ? 飯伏よ、シカトかましやがって。あいつも寝て起きたら忘れる後藤タイプか? 前にも言ったかもしれねえけど、俺はこう見えても口下手のシャイボーイだ。おまけに受け身なんだ、俺は。待ってんだよ。お前から来るのを待ってたんだよ、飯伏。だが、お前から寝ても起きても来ねえんだったら、俺からお前の前に言ってやろうじゃねえか。飯伏、俺ももう若くねえんだ。巷じゃ溌剌オジサンとか言われてっからな。オジサンはオジサンでも、超元気なオジサンを見せてやろうじゃねえか。
満を持して浮上してきた鷹木信悟待望論。生え抜きか否かの論争を終わらせる意味でも、ドラゴンゲート出身の鷹木信悟選手が「IWGP世界ヘビー級王座」を巻くのは必然なのかもしれない。
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