ジェイ・ホワイトとEVILが提示する2つのリアル

ジェイ・ホワイトとEVILが提示する2つのリアルについて書きたい。

どんな組織にもトップに君臨するアイコンが必要だ。端的に言えば「誰がリーダー(ボス)なのか?」ということである。

結成時の「CHAOS」は中邑真輔選手がリーダーだったが、彼がWWEへと旅立った後は“エース”のポジションだったオカダ・カズチカ選手が新リーダーへと就任している。

“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”は全員横並びというスタンスだが、やはりリーダーは内藤哲也選手だ。 

“鈴木軍”はその名の通り鈴木みのる選手がトップに君臨。“ユナイテッドエンパイア”もウィル・オスプレイ選手がリーダーとなっている。

新日本本隊だけがユニットではないため、明確なリーダーが不在。

強いて言えば、棚橋弘至選手あるいは飯伏幸太選手がリーダー的なポジションだと言えるだろう。

では、“バレットクラブ”はどうか。既にリーダーは代替わりを続け4代目。

さらにはジェイ・ホワイト選手が不在の間に、新日本プロレスで一番人気のユニット“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”を離脱し、“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手が加入した。

今、“バレットクラブ”にはリーダーが2人いる(裏番長もいる)。

そして、この2人の意見が完全に食い違っているのだ。

「IWGP世界ヘビー級王座」。

このベルトに纏わる2人のリアルを考えていきたい。

 

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スイッチブレイドの流儀

ジェイ・ホワイト選手は「IWGPヘビー級王座」、「IWGPインターコンチネンタル王座」。この2つのベルトを復活させると豪語した。

そして、現在ジェイ・ホワイト選手は棚橋弘至選手に2020年の「G1クライマックス」高橋裕二郎戦で行ったような、白星献上を提案している。

俺はこの“NEW Jay-PAN CUP”を制覇して、REAL優勝者としてイブシに挑戦した上でベルトを獲って、IWGPヘビー級とインターコンチネンタル、2つのベルトを復活させる。それは俺だけじゃなく、タナ、お前や歴代王者全員にとってプラスに働く。タナ、俺はお前のためを思って言ってるんだ。でもそのためにはまず、お前を倒す必要がある。だから俺にさっさとフォールを取りに行かせてくれ。

コンディションの悪いお前もその方がいいだろ? 俺たちは2人とも同じ方向を向いているんだから、話は早いはずだ。悪い案じゃないはずだがな。コーラクエンホールで、お前は自らリングに寝そべればそれで済むんだからな。

出典:新日本プロレス

新日本プロレスが積み重ねてきた歴史を復活させるため、飯伏幸太選手の対角線に立つ。そのためには、出来る限りコンディションのいい状態でトーナメントを勝ち抜く必要がある。

ジェイ・ホワイト選手の主張とは、飯伏幸太選手と新日本プロレスが行った封印に対してのアンチテーゼである。

飯伏幸太選手への風当たりが相当キツイ中でのこの主張を一定数するファンがいたとしても、何も不思議なことではないのだ。

 

キング・オブ・ダークネスの主張

一方でEVIL選手は「IWGP」という名前自体の歴史を終わらせると宣言。

以前、矢野通選手が「YWGP」に名称変更したことがあった(ガムテープを貼りIをYにしていた)。

タイトルの名前を変更することで、シン・新日本プロレスが本格的に動き出すという見方もできる。

「オーイ、ジェフ・コブよ! これがBULLET CLUBの力だ、この野郎! オイ、いいか、この俺が『NEW JAPAN CUP』2連覇して、飯伏が持ってるベルトをぶんどってやるよ。そしたらよ、そしたら、IWGPの名前なんてのは消し去った新しいベルトを作ってやるよ。IWGPの名前なんて、クソ食らえなんだよ! 新日本の歴史なんてな、潰してやるよ。だからよ、2連覇してやるよ。よく覚えとけ~。Everything is EVIL! It’s real!」

出典:新日本プロレス

 

直接対決待ったなしか

ユニットにリーダー格が2人いる。そして、主張が完璧に食い違っている。

さらに、この2人が「ニュージャパンカップ」でぶつかるとすれば決勝戦のみだ。

「G1クライマックス」の最中、EVIL選手は別ブロックのジェイ・ホワイト選手に対してら不穏なメッセージを出していた。

いよいよあの時の答え合わせが行われるのか。“バレットクラブ”の春から目を離すことができない。

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