KENTA対鷹木信悟!新日本プロレス頂上“舌戦”勃発中

KENTA対鷹木信悟!新日本プロレス頂上“舌戦”勃発中。

タイトル通りの話である。

「ニュージャパンカップ2021」の3回戦で激突することになった“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”鷹木信悟選手と“バレットクラブ”のKENTA選手。

いよいよ、現在の新日本プロレスが誇るバックステージの覇者が対峙するということで、興味津々なファンも多かったことだろう。

勿論、僕もその1人だ。

先制パンチは鷹木信悟選手だった。

後藤洋央紀選手の激闘を制した後、なぜかトレーニングチューブを肩にかけた状態でこう言い放った。

「次の対戦相手については、なにも思い浮かばないや。とりあえず疲れてるから、ホテル帰って、メシ食って、とっとと! go to sleepさせてもらうよ(ドヤ)」

こんなに美しいドヤ顔をする人はじめて見たぞ、と思うほどのドヤ顔。

これは期待が持てると思った翌日、KENTA劇場でのお返しが待っていた。

試合だけではない。バックステージやSNSでファンを喜ばせるのが現代のレスラー。

相手をおちょくりつつ、自分の術中に嵌めてハードヒットで仕留めるKENTA。

ジャイアニズムの名の下に、相手の技すら己の物とし、持ち前のパワーと機動力でねじ伏せる鷹木信悟選手。

この2人の一戦はリング内外でしっかりと楽しまなければ損だ。

 

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自分、犬山です

試合から試合後のマイクとバックステージを切り離して考えると、それぞれのトップは鷹木信悟選手とKENTA選手だと僕は思っている。

激烈な試合後にマイクを掴めば、客席をさらに沸かす言葉を披露する。

滑舌の良さや噛まないといった演説の上で大切なポイントも抑えつつ、とにかく伝わる言葉を投げかけてくる。

鷹木信悟選手が短期間で新日本プロレスにとって必要不可欠な存在になったのはリングで魅せるファイトもそうだが、このマイクがあればこそだった。

一方でKENTA選手。“バレットクラブ”へと加入した後にスタートしたKENTA劇場は、新日本プロレスのYouTubeチャンネルを一世風靡した。

他の動画と明らかに再生数が異なることからも、明確にファンもKENTA劇場を楽しみにしていることが分かる。

鷹木信悟選手からのドヤ顔コメントを受けて、KENTA選手が返した言葉がこちら。

これまったく、個人的な意見。俺、ああいうタイプのヤツ、大っ嫌いなんだよ。これ、マジメに。人はね、見た目で判断しちゃいけないとか、人は見かけによらないとか、よく言うだろ? よく言うだろ? (※カメラマンが直接、首を上下に動かすのを見て)お前がうなずいてどうすんだよ! 言うだろ? でもね、だいたい見たらわかる。だいたい見たら、こういうタイプの人間かなとか。フィーリングってあるから。俺、あいつ、ダメだな。絶対。まったく知らないけど、人間的なことは。絶対心の奥底の方で、他人のことなめてるタイプ。それで、そのなんか、硬派きどって実はチャライじゃん。オイ、中学の時の俺かよ! なんだ、そのやり口? いまどき硬派きどってなんか、チャライぜ、あいつ。それもう、スタイルが垣間見えちゃってるんで俺、やなんだ。あと、あいつなんて言われるか知ってる? 知ってるよ。ザ・ドラゴン……。お前、名前に“鷹”入ってんだろ? ホークだろ、じゃあ? な? 絶対ホークだって。わかりにくいよ。じゃあなに、犬山さんが『自分、犬山です。“ザ・キャット”って呼んでください』って言う? わかりづれえよ。ふざけんなよ、ほんとに。それもひっくるめて、俺マジで、あいつ嫌え。次、もう俺、今までのいい試合しようとか、そういうの全くないから。感情でいくよ。楽しみにしとけ。

出典:新日本プロレス

改めて、KENTA選手の指摘には共感できるポイントが多い。

「何で鷹なのに『ザ・ドラゴン』なのか?」

ダメだとは言ってない。分かりにくいとだけ言っている。

「犬山です。ザ・キャットって呼んでください」は流石に誇張した表現な上、ドラゴンゲート出身だったり、天龍源一郎さんから薫陶を受けた話が割愛されているので、単なる弄りではあるものの、ツッコミとしては1000点だった。

そして、俺たちのKENTA劇場は翌日も続く。

 

運命の第一ラウンド

実は鷹木信悟選手とKENTA選手は1度だけ対戦経験があるという。鷹木信悟選手がドラゴンゲート、KENTA選手がプロレスリング・ノアに在籍していた2008年5月20日に、2人はGHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合を戦っている。

※KENTA選手のパートナーが石森太二選手だった。

この事実を知ったKENTA選手は行動に出る。鷹木信悟選手が待つバックステージへ“乱入”を果たしたのである。

鷹木「オイオイオイオイ!」
KENTA「お前のコメント見て思い出したよ。十何年前、そういやお前に似たザコとやったよ」
鷹木「待て待て待て! 覚えてねぇのか!」
KENTA「覚えてねぇよ(苦笑)」
鷹木「俺とやったの、覚えてねぇのか!」
KENTA「覚えてねぇよ。確かにお前みたいな、お前に似たようなザコがいたことだけは覚えてるよ。ずいぶん立派になったじゃねぇかよ。うれしいよ、立派になって」
鷹木「だから何だよ!?」
KENTA「そんでよぉ、あのときの自分に言ってやれよ。十何年して、また俺に、ボコボコにされるってよぉ」
鷹木「はぁ~!? ちょっと何言ってるかわかんない。アメリカ生活が長くて頭おかしくなったんか、オイ!?」
KENTA「日本語わかんないのか、お前」
鷹木「お前だよ、そりゃ!」
KENTA「覚えとけよ、オイ!」
鷹木「何がgo 2 sleepだコノヤロー、テメェ! お前、明日寝かしてやるよ、俺が!」
KENTA「何が“ドラゴン”だ! “ホーク”だろお前は! 考えろ、お前!」
鷹木「お前、KENTAだから何だ? “ザ・ドッグ”か? おぉ!?」
KENTA「(※凍えそうだというポーズで)うーわ! やべ! KENTAとなに、犬をかけたの!? どういうこと!? ど、ど、どういうこと!?」
鷹木「いいんだよ、犬はもう!」
KENTA「お前、明日覚えとけよ!」
鷹木「何が! お前だろ、忘れてんのは!」
KENTA「やってやっから。まーたやってやっからよぉ」
鷹木「忘れさせねぇようにしてやるよ!」
KENTA「覚悟しとけよ!(※と、控室へ)」

出典:新日本プロレス

自分、犬山ですのコメントをチェックしていたのかザ・ドッグを引っ張ってきた鷹木信悟選手に対して、「寒い」というリアクションを返すKENTA選手。

まるで、番長とチーマーのトップがぶつかり合うかのような一触即発の雰囲気が流れてきた。

 

シードじゃなかった男

今回、2人にはリングの上での前哨戦がない。過去の一戦も10数年前のタッグの一試合のみ。因縁や運命のめぐり合わせといったエモーショナルな要素がない中で、明らかに一番楽しみなカードになっているのは、鷹木信悟選手とKENTA選手ならではだろう。

ベルトがあってもなくても関係ない。KENTA選手に至ってはブリーフケースと権利証を持った防衛戦でタイトルマッチ級の盛り上がりを作り続けきた。

棚橋弘至選手をもってして太鼓判を押された2人の激突が盛り上がらないわけがないのである。

まぁ、最後に僕が何を書きたかったかというと...。KENTA選手は「ニュージャパンカップ2020 USA」の覇者だけどシード権がなかったのは、一試合でも多くKENTA選手に試合をさせて会場とバックステージを盛り上げて欲しいという新日本プロレスからのメッセージ?ってこと。

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