トーア・ヘナーレがヒールターン寸前か?

トーア・ヘナーレがヒールターン寸前か?

いよいよ今週末「ニュージャパンカップ2021」の覇者が誕生する。

新日本プロレスが大きく舵を切った「IWGP世界ヘビー級王座」の誕生後初となるタイトルマッチに挑むのは鷹木信悟選手かウィル・オスプレイ選手かEVIL選手か。それともデビッド・フィンレー選手か。

決して見逃すことのできない仙台大会がいよいよ幕を開けようとしている。

そんな中、トーア・ヘナーレ選手の様子がおかしい。

バックステージでのコメントを見ると明らかに何かに失望している印象を受ける。

新日本プロレス静岡大会後はファンからの応援もなく、この日のパートナーのジュース・ロビンソン選手もグラネードで敗れた自分を置いてそそくさとバックステージへ戻った(デビッド・フィンレー選手のセコンドのため)。

歯車が噛み合ってない。今まで信じていたものが別の色に見えてしまっている。

ジェイ・ホワイト選手に敗れたあの日。彼の中で何かが男を立てて崩れたのかもしれない。

真面目にコツコツと努力する“ガイジン”ベビーフェイスに何が起こっているのか。

少しこれまでを遡りながら、見ていきたい。

 

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好感度が高いレスラー

トーア・ヘナーレ選手は気持ちが伝わるファイトと真面目にプロレスへと向き合う姿勢には、好感が持てる。

恐らく彼のことが嫌いなファンは多くないはず。好感度ランキングでも“ガイジン”レスラーの上位にランクインすると僕は思う。

真面目で熱くて、ダイナミック。ジェイ・ホワイト選手との「ニュージャパンカップ2021」一回戦もこれからを期待させるものだった。

ただ、真面目なレスラーが人気を博すのかと言われるとそうでもないのが現実である。

 

ジェイ・ホワイトに敗戦後

2021年3月13日の愛知県大会。敗戦のショックと自分への苛立ちで扉のガラスを叩き割ろうとした。

2021年3月14日の兵庫県大会は、本隊の勝利を素直に喜べていない。

2021年3月16日の後楽園ホール大会。インタビューバック(企業のロゴが入っているもの)をぶん投げ、ベンチを投げ飛ばした。

トーア・ヘナーレ選手が荒れまくっている。以前、高橋裕二郎選手が「CHAOS」から離脱する直前にもTwitterで不平不満をつぶやいていたことがあったが、それに近いものを感じる。

真面目にコツコツ努力して、辛いことがあっても我慢して。

自分の心を犠牲にしても結果が付いてこない。

才能がないわけじゃない。努力が足りない訳でもない。

だが、何が足りない。今、トーア・ヘナーレ選手は己の中にある影と対話しているに違いない。

 

人生で一番悔しい負け

ジェイ・ホワイト選手に敗れた後のバックステージでトーア・ヘナーレ選手は叫んだ。

ヘナーレ「5年間だぞ5年間。その間、俺はずっと、耐えて耐えて耐えてやってきた! (※自分自身へのイラ立ちが抑えきれなくなって、叫びながら壁沿いに立てかけてあった仕切り板を何度も殴りつける)ジェイ・ホワイトなんかと比べ物にならないくらい全てを犠牲にしてでも、あきらめないでやってきた! 俺は2回、道場の入門テストに落ちたけど、決してあきらめなかった。他の団体からオファーももらったけど、絶対にニュージャパンのリングに上がるって決めてたから断ってきた。そして、3度目のテストで合格してようやく入門できた。入門してからはますます厳しくなった。1000回のスクワット、腕立て伏せ……キツい稽古に耐えてやっとここまで上がってきた。
悔しくてたまらない。でも今までだって、もっと悔しい思いをしながら生きてきた。ヤングライオンだった俺は、祖父の死に目にも会えなかった。あとどれだけこんな思いをすれば結果が実るんだ? 家族にも絶対に勝つって宣言したのに。本当に情けない。今、観客はジェイ・ホワイトに拍手を送ってる。なんでジェイ・ホワイトなんかを応援するファンがいるんだ? あいつはファンの気持ちなんか微塵も考えてない。俺はこんなんであきらめたりしないぞ。絶対に結果を残す。試合には負けたけど、この試合を通して学んだものは大きかった。だけどこれは、人生で一番悔しい負けだ……」

人生で一番悔しい負けを経験した結果、新しい居場所としてどのユニットを選ぶのだろうか。

まず、「CHAOS」と「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」は考えにくい。

「バレットクラブ」は自身に最も悔しい想いをさせた男がリーダーであるものの、強くなることだけを考えるのであればアリだ。

残るは「ユナイテッドエンパイア」と「鈴木軍」。

ユニットの雰囲気的には「ユナイテッドエンパイア」の可能性もあるが、現在の「鈴木軍」には鈴木みのる選手のパートナーとなるヘビー級の選手が居ない。

鈴木みのる選手が「ワールドタッグリーグ」にエントリーできないのは流石に勿体ないと思っている。

「鈴木軍」は鈴木みのる選手がトップに立つ悪の武闘派集団だ。

タイチ選手、ザック・セイバーJr.選手、金丸義信選手、エル・デスペラード選手、DOUKI選手の絆は深くここに「強くなりたい」で加わるのは難しいか...。

そうなると「ユナイテッドエンパイア」の可能性が非常に高い。

ヘビー級戦士が4人となれば全員で「ワールドタッグリーグ」にエントリーも可能になる。

個人的にはジェフ・コブ選手の隣立つトーア・ヘナーレ選手の姿が見てみたい。

感情を無くしたガチムチのウォーズマンとその弟分。いいタッグチームになりそうだ。

トーア・ヘナーレ選手がこれからどんな選択をするのか。今後の展開から目を離すことができない。

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