棚橋弘至がジェイ・ホワイトの「NEVER」挑戦を認めない理由
棚橋弘至がジェイ・ホワイトの「NEVER」挑戦を認めない理由を考えてみたい。
激烈の「ニュージャパンカップ2021」が終わりスタートした「Road to SAKURA GENESIS 2021」。
前哨戦のシリーズが火曜日で終了し、いよいよ決戦の日曜日を待つばかりといった状況だ。
今回の「SAKURA GENESIS 2021」で組まれたタイトルマッチは2つ。
飯伏幸太選手とウィル・オスプレイ選手の「IWGP世界ヘビー級選手権試合」とYOH選手の復帰戦となる「IWGPジュニアタッグ選手権試合」。
チャンピオン・金丸義信選手&エル・デスペラード選手VSチャレンジャー・YOH選手&SHO選手だ。
「NEVER無差別」、「NEVER無差別6人タッグ」共に“バレットクラブ”の魔の手が伸びている。
奪われた棒。石森太二選手による後藤洋央紀選手の3カウントなど「NEVER無差別6人タッグ」はふつふつとタイトルマッチへの機運が高まりつつある。
その一方で、棚橋弘至選手の「NEVER無差別級」は急展開を迎えた。
新日本プロレスのエースはそう簡単には挑戦させないスタンスだ。
#エープリルフール 👍 pic.twitter.com/F5vhfqh6MR
— 棚橋 弘至 (@tanahashi1_100) 2021年4月1日
イエス、オア、ノー?
本間朋晃選手の目の前で竹刀を持ちつつ棚橋弘至選手を挑発するジェイ・ホワイト選手。
改めて「NEVER無差別級」への挑戦を快諾するかと「イエス、オア、ノー?」と迫る。
「Like。ただし・・・限りなくLOVEに近い・・・ね」
と答えていたのが80年代(きまぐれオレンジロード)。
だが、ここは新日本プロレスだ。棚橋弘至選手はエプロンに駆け上がり「ノー!」と返した。
この返事がジェイ・ホワイト選手の逆鱗に触れ、本間朋晃選手は竹刀を喰らった。
本間朋晃選手にすればとんだとばっちりである。
なぜ、棚橋弘至選手はジェイ・ホワイト選手の挑戦を許諾したいのか。その理由はバックステージで語られた。
棚橋「(バックステージに来るなり座り込み、NEVERのベルトを腰に当てて)そんな簡単にさ、タイトルマッチ決まったら気持ち悪くない? “次はおまえだ!”、“よし、挑戦してこい!”、理由が欲しいのよ。戦う理由が。ま、『G1』で負けてるっていうのもあるけど。今、ベルトっていうものに注目が集まって、もう1度ベルトとは何かを考えるいい時期に来てると思う。奇しくも、“THE IWGP”よりも歴史が長いベルトになってしまった“NEVER”。一つ一つ、意味を持って、意味ある闘いをしたい。まあちょっとね、ジェイがやる気になってたりするから、“おっ!”とは思うけどね。
まあビートルズの歌にするとYou say yes〜, I say no, You say yes. I say no, no, no〜. You say Goodbye. I say hello〜,hello, hello〜(と、Hello, Goodbyeを口ずさみながら控室へ)」
Hello, Goodbye
棚橋弘至選手はなぜ、「Hello, Goodbye」を口ずさんだのか。
「Hello, Goodbye」が発売されたのは1967年11月。マネージャーのブライアン・エプスタインが亡くなった後に発売された初のシングルである。
歌詞のテーマは二元性。全てが相対するものについて書かれた歌詞だという。
棚橋弘至選手の中の二面性。ベビーフェイスであり、新日本プロレスを照らす太陽のエース。
もう一つの姿である“キラー棚橋”として、悪に染まることで悪を倒す自分。
“ヒールの棚橋プロレス”(僕が呼んでいる)をスタイルとしているジェイ・ホワイト選手に自分を重ねているのか。
色々と考えたのだが、棚橋弘至選手のバックステージはそこまで深く考えない方がいい時もある。
ノリで言ってしまったものが後々意味を持って帰ってくる。
そんなブーメランを得意とする棚橋弘至選手なだけに、今回の「Hello, Goodbye」もたまたま聴いていい曲だな、と思った可能性の方が高いのかもしれない。
「俺は、技のおでん屋さんだから。みんなが知ってるネタで(中略)十分おいしいから。何言ってるかわかんないけど、やる気だけはあります」
2019年の大阪で発した過去最大級の名言。そろそろ「NEVER王者」としての新しい名言が飛び出す予感がする。
戦う理由が欲しい
棚橋弘至選手はそんな簡単にタイトルマッチが決まって欲しくないと思っている。
確かに今回はジェイ・ホワイト選手の掲げる“グランドスラム”を達成するためのタイトルマッチであり、棚橋弘至選手からすれば美味しい展開ではない。
棚橋弘至選手からすれば「俺が戦っても美味しいテーマを持ってこい」というのが本音のところだろう。
以前、タイトルマッチは挑戦者が盛り上がるものだと語っていたが、まさに盛り上げが足りないという厳しい指摘がそこにあったのかもしれない。
シン・新日本プロレスの象徴たる「IWGP世界ヘビー級王座」の誕生。その一方で「NEVER」の王者として君臨する棚橋弘至選手。
こらからの「NEVER」を創っていくためにも初防衛戦は一体どうなるのか。こちらも4月4日の両国国技館大会を楽しみに待ちたい。
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