“DIRECT DRIVE”YOHは復帰戦で何を魅せるか?

“DIRECT DRIVE”YOHは復帰戦で何を魅せるか?

いよいよ明日開催となる「SAKURA GENESIS 2021」。

そのセミファイナルではYOH選手の戦線復帰により復活となる“ロッポンギ3K”が“鈴木軍”金丸義信選手&エル・デスペラード選手に挑戦する。

幾度となく対決してきた2チームによるタイトルマッチ。

“鈴木軍”が敗れれば、その瞬間に「IWGPジュニア」の二冠王ロードが終わる。

2本のベルトを所持したままさらに突き進むことができるのか。それとも、復帰したYOH選手と進化したSHO選手が返上したベルトを取り返すのか。

運命の火蓋が切って落とされる。

今日はこの試合の鍵についていくつか考えてみたい。

  1. 金丸無双をどう対処するか?
  2. チャンピオンサイドに油断は無いか?
  3. YOHの二つ名が変わっている

大きくこの3点がこの試合の肝になってくると思う。

新日本プロレスジュニアを牽引してきた名タッグの復活に期待を寄せると共に、現チャンピオンの凄みについて考えていこう。

 

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天才・金丸義信

新日本プロレスジュニアで一番凄いのは誰か?と聞かれれば、金丸義信選手なのではないかと思う時が多々ある。

その実力は見るものを魅力する。いや、元高校球児の金丸義信選手らしく野球で例えるならば、9回に登場する“大魔神・佐々木(佐々木主浩さん)”であり、竜の守護神・岩瀬(岩瀬仁紀さん)である。

出てきた瞬間に推しチームの攻撃でも「帰りの電車混むの嫌だから」と席を立つレベル。

無理なもんは無理と諦めるのではなく、割り切るレベルで金丸義信選手が“無双モード”に入った時はとんでもないことになる。

高橋ヒロム選手&BUSHI選手とのタイトルマッチでもそうだった。

一度、金丸無双”に突入すると、“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”のジュニアタッグを文字通り完封。

金丸義信選手だけが目立つ試合にエル・デスペラード選手はこう残していた。

「テメーらごときが、俺たちに勝てるとでも思ってんのか、コノヤロー?(場内拍手)。ま、最後はノブさんが一人で二人とも伸ばしちゃったから、これ、実質、2vs1じゃね? アン? 俺いなくたって、ノブさんだったら勝ってたんじゃね?」

出典:新日本プロレス

この試合のレポートがこちら。本当に1人で勝ってしまうのではないかと思うほどに、金丸義信選手は凄かった。

“ロッポンギ3K”としては“二冠王”のエル・デスペラード選手を警戒しつつ、より気をつけなくてはならない金丸義信選手にも目を光らせなくてはならない。

エル・ファンタズモ選手の疑惑の右脚すらも武器に変えた金丸義信選手をどう封じるのか。ここに試合の鍵がある。

 

チャンピオンのイメージ

“鈴木軍”サイドは“ロッポンギ3K”に対して、完全にマウントを取るような発言を連発している。

特に戦線復帰したYOH選手に関して。その発言や前哨戦に登場しないことに対して、ボロクソに言っている。

普段のスタンスと言えばそれまでなのだが、いくらなんでもYOH選手に対しての評価が低すぎやしないかと思う。

2017年に凱旋帰国を果たした“ロッポンギ3K”は、既に「IWGPジュニアタッグ王座」を4度戴冠。

防衛戦には失敗しがちだが、既に“邪道外道”や“Apollo 55”、“ロッポンギヴァイス”の記録に並んでいる。

このマウントは吉と出るか凶と出るか。

 

新しい二つ名

今回の復帰発表をよく見ると、YOH選手の二つ名が変更になっていた。

“HIGH and MIGHTY”から“DIRECT DRIVE”へ。

“DIRECT DRIVE”の意味を調べてみたら、こんな意味があるよう。

「電動機(モーター)の回転力を間接的機構(ギアボックスなど)を介さずに直接、駆動対象に伝達する方式、または機構である」

出典:Wikipedia

 

明らかに何かを用意している気がするのは僕だけだろうか。

高橋ヒロム選手は長期欠場の後に「タイムボム2」を編み出して帰ってきた。

今回のタイトルマッチに対して、YOH選手が何も準備していないわけがないと僕は思う。

前哨戦がない。SNSで何も発信しないのは、現代の新日本プロレスで考えると異質だ。

試合勘を戻すことよりも「手の内を明かさない」判断をした“ロッポンギ3K”

新技、新コスチューム。まずは2人の入場から楽しみにしたい。

 

ずっと待ってた

SHO選手は自身のポッドキャストで「ずっと待ってた。“戦いたいし”、組みたいし」と語った。

...戦いたいが先に来た。

YOH対SHO。

いよいよ新日本プロレスに残された極上のカードが現実味を帯びてきた。

高橋ヒロム選手とEVIL選手は「IWGPヘビー級」&「IWGPインターコンチネンタル」の“二冠戦”で激突した。

深淵の闇を歩く“闇の王”がまだ若き獅子だった頃、同じ窯の飯を食い、共に汗を流したのが高橋ヒロム選手(当時、髙橋広夢選手)だった。

歴史と思い出があるからこそ、隣にるだけでなく対角線に立った時に生まれるものがある。

この相手にだけは負けられない。この意地と覚悟がリングにこの2人でしかなし得ない熱を生むのだ。

SHO選手は明らかにYOH選手と戦いたがっている。

これからの“ロッポンギ3K”はどうなるのか。運命の第二楽章が始まる。

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