永田裕志とジョン・モクスリーのタイトルマッチが神すぎた
ジョン・モクスリーと永田裕志のタイトルマッチが神すぎた。
新日本プロレスワールドで配信後、すぐに見るつもつもありが中々時間が取れず、こんな時間になってしまった(朝6時半)。
野上“ジャスティス”慎平アナウンサーが永田裕志選手の実況を務める。これだけで胸が沸騰するほど熱くなるにも関わらず、解説席にはなんと新日本プロレスの解説を卒業したはずの“GK”金沢克彦さんの姿が(姿は映らないのだが)。
敢えてNAGATA SAN(ナガタサン)と呼び、アメリカの地でのタイトルマッチを熱望したジョン・モクスリー選手からはじまった今回のタイトルマッチは僕が一番求めていた座組を生み出すまでになった。
実況・野上“ジャスティス”慎平アナウンサー。解説・“GK”金沢克彦さん。最強だ。この二人の化学反応がリングの上の魅力を最大限に引き出す。さらに、この試合が秘めているストーリーと歴史が時間の経過と共に紐解かれていく。
完璧だ。メチャクチャ面白い13分34秒だった。正直に言って、ここ最近で一番良かった。配信でプロレスを見る時に実況席がどれだけ大切なのかを改めて突きつける一戦だったように思う。
また、これはどうしようもないのだが、客席から飛び出す歓声の有無がこんなにも視聴している側に影響するとは思わなかった。
メチャクチャ楽しそう。この空気、この空気がプロレスが持っていた本来の醍醐味なのだと改めて感じさせられてしまった。
肝心の試合に入る前からこんなにも熱く書いてしまうのだ。実際の試合はこの取り巻く環境以上に熱かったことは言うまでもない。
日本時間5月13日(木)#AEWDynamite に永田裕志(@nagata769)が初出場!
— njpwworld (@njpwworld) 2021年5月21日
ジョン・モクスリー(@JonMoxley)の持つIWGP USヘビー級王座に挑戦❗
この試合を野上アナ実況版で配信開始❗
🔻いますぐ見る🔻https://t.co/sNENovsFSk
入場から激アツ。
と、その前にまずは入場から。このタイトルマッチのために新調された青いガウンを身にまとい姿を現す永田裕志選手。入場曲はもちろん、神曲“MISSION BLOW”。殴ること、キレることが俺のミッションなのだ。そんな漢の真っ直ぐな気持ちを表現した入場曲は最高にカッコいい。
野上慎平アナウンサーの前口上は「AEWへのまさに禁断の扉を重い扉をこじ開けたのが“レインメーカー”でも“ロス・インゴ”でも“エース”でもない。“ブルージャスティス”永田裕志だというところも含めて放送席の緊張感が高まってきます」とはじまった。
いや、やっぱり全然違う。彼が語るだけで全然試合への高まり、滾り、ワクワク感が別格である。
永田裕志選手への期待感をこれでもかと高めきった直後、「IWGP USヘビー級王者」ジョン・モクスリー選手のエントランスミュージックがヒットした。
「Wild Thing」だ。これはズルい。「X」とはバージョンこそ違うものの、俺たちの世代にとっては映画「メジャーリーグ」のテーマソングであり、“邪道”大仁田厚選手の入場曲でもあり。
青義の対角線に立つ俺が“邪道”。ただし、俺はメジャーリーガーなんだ。ずっとあなたと戦いたかった。その夢が叶ったんだと、高揚感を隠せない様子でリングへと向かうジョン・モクスリー選手。
そんな二人を取り巻く観客。さらにはセコンド陣。この試合がどれだけ大切なものかが入場シーンだけでも伝わってきた。
フルスロットル
2人のエルボー合戦から試合がスタート。ジョン・モクスリー選手が永田裕志選手をコーナーに振る。だが、ここから雄叫びを上げながら目の前へと向かってくる“ブルージャスティス”の気迫にチャンピオンは一瞬たじろいだように見えた。
「試合のナガタサンはこんなに凄いのか」ほんの一瞬だがそんな色が目に浮かんだように見えた...。
あー。この先も書きたい。書きたいが、全部書いてしまうとまだ見ていない人の楽しみを奪う気がする。マジでこの試合だけは見て欲しい。本当に凄い。
リンクはこれ。マジで見てください。ここで内容を先に知っちゃうのが本当にもったいないくらいに凄いので!
AEW 2021年5月12日 IWGP USヘビー級選手権試合 ジョン・モクスリー VS 永田裕志
セコンドではなくプロレスファン
試合に介入するという文脈ではなく、この一戦を間近で見届けたいと思ったレスラーがリングを囲む。つまりセコンドでもなく、プロレスラーがプロレスファンとして試合を見守っているわけだ。
それがどれだけ大切な一戦であるか。自分の学びになるのか。そんな意識の高さがAEWから伝わってきた。
短期間で急成長を遂げたにはやはりワケがあるのだ。最近の新日本プロレスでは“ユナイテッドエンパイア”がタイトルマッチの際にセコンドとして付いているがそれともまた少し違う雰囲気。
平成初期の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」でグルっと参戦選手がリングを囲んでいたことがあったが、そんなイメージである。
先日のDDTプロレスリングでは似たようなことがあった。男色ディーノ選手が秋山準選手とのタイトルマッチに臨む際、スーパー・ササダンゴ・マシン選手や大鷲透選手らがリングを囲んだ。さらには試合を終えたばかりのHARASHIMA選手もこの試合を見届けにきた。
この空気感はなぜかファンの心を一気に掴んでしまう。ぜひ、新日本プロレスでも解禁して欲しいと思う取り組みだと思う。
最後に。
永田裕志選手、小島聡選手と第三世代の世界進出が止まらない。
新日本プロレスの海外戦略を担うのは第三世代だった。世界への扉をこじ開けるのは彼らがキッカケだったと後年振り返った時に語られるのではないかと今から気持ちが高まっている。
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