グレート-O-カーンの喝!迷っている人は彼の言葉を聞け

グレート-O-カーンの喝!迷っている人は彼の言葉を聞くべきだと率直に思った。

2021年6月23日。辻陽太選手と上村優也選手のシングル連戦が幕を閉じた。

棚橋弘至選手、鈴木みのる選手、オカダ・カズチカ選手、飯伏幸太選手、タイチ選手、ザック・セイバーJr.選手ら錚々たるメンバーとの連戦。

彼らの中で大きな学びとこれからのキャリアで必ず意味が出てくるシングルマッチだったように思う。

既に辻陽太選手と上村優也選手はヤングライオンを卒業できるレベルに達しているのは間違いない。

ただ、社会情勢、新世代ヤングライオンの不在という問題から彼らの海外遠征ひいてはヤングライオン卒業のタイミングが見えないのも現実としてはある。

そんな状況について喝を入れたのが“ユナイテッドエンパイア”のグレート-O-カーン選手である。

ここではグレート-O-カーン選手が岡倫之選手であると仮説を立てて執筆を進めていきたい。

実際のところは分からない。本人が違うと言えば違うのだ。

川田拓来選手がヤングライオンを卒業する時、多くのレスラーに見送られ、後楽園ホールで壮行試合も組まれた。

これからメキシコに渡る若者を祝福するかのように温かな空気が会場を包んでいた。

一方で、岡倫之選手は急に新日本プロレスから姿を消してイギリスの地に現れた。

 

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夢幻の如く

グレート-O-カーン選手は、無敗のままイギリスから日本へ帰国。

従来のプロレスラーのセオリーをぶち破りグレート-O-カーンのまま新日本プロレスへと帰還した。

そんな彼が辻陽太選手と上村優也選手へ、思いの丈をぶつけた。

それは何かに迷っている全ての人へ勇気を与えるメッセージだったように思うのだ。

オーカーン「あ~あ、あ~あ、オイ、辻。なんで、最後タップアウトなんてしたんだ? 甘えてんなよ。辻、上村、教えてやる。てめえら、絶対成功しない。海外に行きたい? 行ったらいいじゃねえか、オイ! 順番待ちしてんのか? 行きたきゃ行けばいいじゃねえか。勝手に行って、逆輸入されたレスラーだっているんだぞ。それと、海外に何を夢見てんだ? 海外が素晴らしいって? 考え足りねえフェミニストか、貴様ら! 甘えてるんじゃ、てめえらの根性はよ。ここは世界一の団体で、世界一のレスラーと戦ってんだぞ? 何を海外に求めてんだよ。てめえらの頭の中には試合も移動も給料も全部全部用意してもらって、甘えてんだよ! それがムカつくんだよ。それが出てんだろ、試合に。この3年間、行けねえのはてめえらが甘えてっからだ。だから、改めてもう一回言ってやるよ。てめえらは絶対成功なんかしねえよ! 海外に逃げるだけだ。今日のこの屈辱を少し覚えてるだけで、ちょっとだけマシになるんじゃねえか? てめえらに悔しいって、本当の気持ちがあんならな」

出典:新日本プロレス

 

2年前の棚橋弘至!順番待ちの列

以前、新日本プロレスのエースである棚橋弘至選手はこう語っていた。

「レスラーはいつからそんなにお行儀が良くなったんだ」、「順番待ちの列になんか並んでるレスラーをファンは応援したいのか?」

一般的に考えれば、今の状況で海外遠征に出ることはリスクが大きいだけでなく、これまで育ててくれた会社へダメージを与えることになる。

次世代のヤングライオンがいないのだから、巡業中の仕事や第一試合などにも影響が出るのは間違いない。

ただ、それでも動く時がプロレスラー、人間にはある。

周りの意見を聞かずに己を貫く。その行動にファンは酔いしれるのだ。

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海外遠征の意味

2人には3つの道がある。

  1. 勝手に海外に飛び出してしまう
  2. 黒パンツを脱いで、海外を経験せずにヤングライオンを卒業する
  3. 今のままヤングライオンとして時を待つ

1はグレート-O-カーン選手のルートだ。壮行試合はなし。実は海野翔太選手と成田蓮選手も壮行試合は組まれていない。

LA道場生との差を埋めるため、自らのために戦場の移した。

2は棚橋弘至選手のルートだ。昨日の解説席でも出ていたが、飯伏幸太選手も海外の長期遠征は経験していないはず。

海外に行かなければ成功できないという方程式は成立しない。

3は安定の道だ。2021年で言えば安全な道だとも言える。「YOU 行っちゃいなよ」と気軽には言えない現実もある。

一番面白くなるのら2人が別々の道を進んだ時だ。

特に上村優也選手がいきなり1を選び、辻陽太選手が強制的に3を選ばなければいけなくなった時が一番面白くなる。

こうなると因縁はバリバリだ。

ただ、現実的にありそうなのは上村優也選手が2。辻陽太選手が1だろう。

トップレスラーたちとのシングル連戦も終わり、2人は今何を思うのか。

全てを捨ててヒールになる覚悟で飛び出してもよし。

棚橋弘至選手のように自分で勝手にヤングライオンを卒業してもよし。実際、カール・フレドリック選手はヤングライオンを卒業しても主戦場を移してはいない。

また、新日本プロレスのヤングライオンという文化を守るために動かないことも正しい道だと思う。

グレート-O-カーン選手に甘えてんだ!と言われた以上「このまま」という訳にはいかい。

2人のプロレスラーに選択の時が迫っている。

最後に。自らが所属する新日本プロレスについて「ここは世界一の団体で、世界一のレスラーと戦ってんだぞ? 何を海外に求めてんだよ」と発したことは新日本プロレスのファンとして率直に感動した。

英国で世界を経験してきた彼だからこそ言葉にも深みが出る。

おそらく、グレート-O-カーン選手はKOPW2021のステージに躍り出てくる。すでに矢野通選手は敵なしの状況。太刀打ちできるのは、彼しかいないと僕は読んでいる。

グレート-O-カーン選手が新日本プロレスで初のタイトルを獲る日が近づいてきている。

自分の現状にもプレッシャーをかける意味で“後輩”に飛ばした激。今回のメッセージはこれから数年が経っても長く語り継がれていくことだろう。

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