漢・石井智宏に学ぶ、グリーンボーイとして生きる意義

漢・石井智宏に学ぶ、全力で生き続ける意味。

バックステージでは決して無駄なことを口にしないはずの石井智宏選手がここ数日、雄弁に語り続けている。

その矛先は天山広吉選手、小島聡選手、永田裕志選手、そして新日本本隊に向いている。

2018年に“CHAOS”と新日本本隊の関係性が大きく動いた。

VSジェイ・ホワイト選手をテーマにオカダ・カズチカ選手と棚橋弘至選手が緊急合体。

更には矢野通選手が真壁刀義選手、田口隆祐選手と「NEVER無差別級6人タッグ」のベルトを戴冠した。

SHO選手が飯伏幸太選手に対して強いリスペクトの念を示しても全く違和感のない状況になった。

ただ、石井智宏選手だけはずっと緊張感を保ったままだった。

新日本本隊と同じチームのタッグマッチが組まれたとしても絶対に馴れ合わない。

試合は成立させても必要以上のコミュニケーションを取ることはなかった。

“CHAOS”とはユニットではなく、状況である。反体制側の代表として生まれたユニットだけに、いくら形を変えようとも譲れない一線がある。

そんなメッセージを石井智宏選手は発してきた。

 

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全試合全力である必要があった

本題に入ろう。

2021年6月24日の試合後、石井智宏選手はバックステージで自分の本音を出した。

溜まっていたフラストレーションを爆発させた。その言葉の一つひとつが僕の胸にもぶっ刺さった。

石井「あいつらなんでこういう試合をいつもやらねぇんだ? 目的がねぇとできねぇのか? 目的がねぇと熱くなれねぇのか? オイ、普段からやれ、コラ! 俺言ったよな、2年前に。『あいつら組まれた試合をただこなしてるだけだ』って。『あいつらの試合は進化がない』って。なんでやんねぇんだよ? 相手がヤングライオンだからか? 組まれたのが1試合目だからか? 2試合目だからか? ふざけろよ、オラ! 何様だ、テメェら、オイ!」
「元IWGPヘビー級チャンピオン? 元『G1(CLIMAX)』覇者? そんな肩書はクソの役にも立たねぇんだよ。そのクソの役にも立たねぇ肩書にあいつらしがみついてるだけなんだよ。なにデーンと構えてんだよ。なに余裕ぶっこいてんだよ。『かかって来いよ』じゃねぇんだよ! テメェらから来いよ! テメェらで火種作れよ。テメェらが相手に火をつけろよ。どうせ今回も俺が挑発しなかったら来なかったんだろ? ふざけやがって」 
「いいよ。やってやるよ。テメェらのプロレス人生、最後の思い出作りに俺が協力してやるよ。せいぜい悔いのないように頑張れよ。テメェらとの違い見せつけてやる!」

出典:新日本プロレス 

WARからフリーへ。石井智宏選手は常に全力で戦わなければ「次はない」レスラー生活を送ってきた。

そもそも身長が足らずに練習生をクビになったところからキャリアをはじめている。そんな彼の目から見て、常に自分を完全燃焼させてお客を満足させる試合していない時点で、物足りないということなのだろう。

普段の試合のクオリティについては、素人の僕の目には分からない。ただ、この日の第3世代がいつもよりも感情が出ていて、怖かったのは間違いなかった。

 

グリーンボーイの意味

「でも永田、てめえ50だろ? 50だよな? まだ遅くねえ。もう一回気持ち入れかえて俺んところに来いよ。もう一回胸貸してやる。永田に言っとけよ。43のグリーンボーイからのメッセージって」

ニュージャパンカップ2019で永田裕志選手との試合を制した石井智宏選手は自身を43歳のグリーンボーイと称した。

日本マット界最大のメジャー団体である新日本プロレスにおいて“名勝負製造機”とまで呼ばれた男が自らをグリーンボーイと揶揄する。

相手にとっての皮肉の意味もあるとは思うが、すぐさまこうした単語が出てくる時点で、常に意識していることは間違いない。

そもそもグリーンボーイとは4回戦ボクサーを意味する言葉である。新米のボクサーと言えば分かりやすいだろうか。ただ、4回戦から上がれないままのボクサーもいる。

石井智宏選手は常にそうした危機感と戦いながらリングに上がり続けている。

生え抜きも中途も関係ないと言いつつ、何だかんだ生え抜きが優遇されるのが日本のしきたり。そうした中で、常に結果を出さなければ、お客に何かを感じさせる試合ができなければ、今の自分はない。

一瞬でも手を抜いた瞬間に何かが崩れ去り、もうカードを組まれなくなる可能性がある。

そんなギリギリの緊張感が石井智宏選手の試合には漂っているのだと改めて気付かされた。

youtu.be

 

レジェントからの教え

天龍源一郎さんからの「相手の技を絶対にすかすな」

長州力さんからの「プロレスは闘いだ」

この2つの言葉を受け継いだ永遠のグリーンボーイ。

常に結果を出し続けることにこだわる。プロとしてお金をもらう人間としては当たり前の話だが、改めて襟を正さなければいけないと思った次第だ。

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