エル・デスペラードから学ぶ、自分に正直に生きること

今日はエル・デスペラード選手を見ていて、改めて気付いたことを書いていきたいと思う。

タイトルマッチ前のインタビューで石森太二選手はエル・デスペラード選手に対して“嫉妬”していると語っていた。

嫉妬の対象は飯伏幸太選手とエル・デスペラード選手。

偶然にも2021年の旗揚げ記念日のメインイベントを戦った2人である。

飯伏幸太選手は何となく理解しやすい。石森太二選手と同等の身体能力を持ち身体のサイズが大きい。身長だけがどんなに努力しても手に入らないものだとするならば、彼に嫉妬する気持ちは分かる。

では、エル・デスペラード選手はどうか。

僕の解釈で書くならば、圧倒的なオリジナリティになると思う。

今日の試合で改めて確信したが、エル・デスペラード選手はオリジナリティが爆発している。

まず、全てに嘘がない。

全ての言葉に嘘偽りがなく、説得力がある。彼は本音で自分の気持ちを語っているだけなのだが、人の心を惹きつける。

感覚として近いのは中邑真輔選手。

誰の真似をしているわけでもない。自分らしく自然に生きている。圧倒的なオリジナリティ。

ここの扉を開けたレスラーは本当の意味で相当久しぶりな気がしている。

 

 

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常時ゾーンに入っているような

唯一無二のオリジナリティを覚醒させる。

人はどこかしらで色々な影響を受けているもので、人真似になりがちだ。

真似からスタートして自分のオリジナリティに落とし込むわけだが、それが本当に難しい。

本当の自分とは何なのか。自分らしさとはどんなものなのか。

誰も正解を持っていない中で扉を開けた人だけが到達できる境地にエル・デスペラード選手は立っている。

全身から鳩走っている独自の雰囲気が物語っている。

今の“ならず者”を見たライバルが「お前がチャンピオンだ。胸を張れよ」と嬉々として語っていたところからも、2人の関係性が伺える。

圧倒的なカリスマ性を持つ新日本プロレスジュニア新世代の象徴。

その輝きを利用して、独自の世界観を放ちファンを虜にするもう1人の新日本プロレスジュニアの象徴。

高橋ヒロム選手の復帰にエル・デスペラード選手がどう対応するか。

そのヒントは「俺は誰とでもやる」にあった気がする。

この日の試合ですら高橋ヒロム選手が最速で名乗り出ればタイトルマッチは決定だったはず。

まだ本調子ではない高橋ヒロム選手。次々と猛者を沈めることで自信を確信に変えるエル・デスペラード選手。2人の物語は動き続けている。

 

素直に生きるということ

石森太二選手は高橋ヒロム選手ではなく、エル・デスペラード選手に対して嫉妬というワードをチョイスした。

本来であればトップを独走している高橋ヒロム選手の方がジェラシーの対象になると思うが、そうではなく“ならず者”に心が動いた。

「近年、派手な技ばっかり出したりするヤツが多い中で、強さ、上手さはそこじゃないっていうのをあらためて再確認できた」こう語っているところを見ると、高橋ヒロム選手は派手な技を使うタイプである。

一方で昨日の試合を見てもエル・デスペラード選手の技に派手なものはなかった。

彼が使うから「おぉ!!」となる技はあっても頭から落とすような技はほぼ見られなかった。

やられても倍返しではなく、一発は一発というところも彼の美学だろう。

昨日の試合を見ていて、「楽しい!楽しい!」と場外で語った瞬間、石森太二選手からも笑みがこぼれていた。

こいつマジで強え。やっぱり上手いな。

そんな実力者同士の心が通じ合った直後から、試合を動かさなければならないと石森太二選手が“クリーンさ”を見せた。

そこから試合が動き、どちらが勝ってもおかしくない攻防を経て、エル・デスペラード選手の勝利に終わった。

レッドシューズ海野レフリーがエル・ファンタズモ選手の手で場外に引きずり降ろされたときには、これはまずいと思ったがそうしたジンクスすら今のエル・デスペラード選手は突破してしまう。

試合の途中でドンドン剥げていくフェイスペイントも含めて、今の彼は乗りに乗っている。

 

 

ロビー・イーグルス

「なんか最近可愛い外国人選手にモテるな。なんだこれは? ああ、あんな奴と戦って、勝っても負けてもペラペラペラペラ喋れるわけねえだろう。堪能しました。石森さん、ありがとうございました。俺、クリーンなチャンピオンだから。(解説席のヒロムに向かって)ヒロム、そんなとこにいないでさっさと治せよ、お前は。なんも浮かばねえ。やっぱ凄え奴だ。なんだ、お前、勝ったのは俺だっつうんだ。負けたようなコメントしか出せねえけどよ、あの石森に勝ったんだ。胸張って、俺がチャンピオンだ」

出典:新日本プロレス

次の相手はロビー・イーグルス選手。

新日本プロレスのリングに立つのは約8ヶ月ぶり。その実、2020年以降はほぼ新日本マットに立ってない。

ただ、実力者であることだけは間違いない。新しい刺客に立ち向かうのか。

次のタイトルマッチは東京ドームなのか。

ロビー・イーグルス選手に新しい動きはあるのか。

その答えをじっくりと待ちたい。

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